こんな悩みをスッキリ解消
- 結婚して車を売るかどうか悩んでいる
- 結婚後に車を売るか乗り続けるかを決める基準を知りたい
- 結婚後に車を乗り続けるならしておくべきことを知りたい
生活環境が一変する時、今まで必要だったものがいらなくなることはよくあります。
結婚も生活が一変するイベントの一つであり、人によっては引っ越しや転職を伴うこともあるでしょう。
また、身の回りの整理も必要であり、お互い車を持っている場合はどうするべきか悩む時があります。
本記事では、結婚を機に車を売ろうかと考えている人に向けて、無駄のない判断ができる内容になっています。
また結婚後に車を乗り続ける人のために、すぐにするべき手続きも紹介しています。
結婚を機に車を売るかどうか決める3つの判断ポイント
結婚と言えば長い人生の中でも大きなイベントの一つ。
それまでの生活とは一転することも数多くあり、その中の一つが「車を売るかどうか」という問題。
結婚後の生活を想像して、これからかかるお金のことをしっかり考えた上で決めましょう。
注意すべき点は「車を売って後悔しないかどうか」ということ。
一度、以下のポイントをしっかり考えて結婚後の生活をシミュレーションしてみましょう。
結婚後の生活で考えるべきポイント3つ
- ポイント1:今後1〜2年の間に車を使う機会があるかどうか
- ポイント2:引っ越し予定と引越し先の公共交通機関の利便性
- ポイント3:転職の予定があるかどうか
ポイント1:今後1〜2年の間に車を使う機会があるかどうか
結婚後の生活で、1〜2年の間に車を使う可能性はありますか?
例えば子供が生まれる予定があれば、移動は車移動がメインになるはず。
そうした少し先の生活様式を考え、車を売るかどうか決めましょう。
車の維持費は意外と高く、以下の条件で車にかかる維持費をシミュレーションすると、一覧表のような結果になります。
- 車は150万円の軽自動車を72回払いで購入
- 保険料は7等級、本人限定、運転者年齢21歳以上で試算
- ガソリン代は20km/Lで、レギュラーガソリン150円で試算
- 自動車税は軽自動車(10,800円)を12回に分割
- 車検費用は8万円を24分割で試算
かかる費用 | 田舎のケース | 都会のケース |
---|---|---|
車のローン | 20,000円 | 20,000円 |
駐車場代 | 5,000円 | 10,000円 |
保険料 | 4,000円 | 4,000円 |
ガソリン代(月500キロ) | 4,000円 | 4,000円 |
自動車税(月割) ※軽自動車 |
900円 | 900円 |
車検費用(月割) | 3,000円 | 3,000円 |
高速代 | 5,000円 | 5,000円 |
合計 | 41,900円 | 46,900円 |
車の維持費は月平均で5万円前後は覚悟したほうがよく、新婚夫婦には痛い出費と言えそうです。
毎月5万円が浮くなら、車を売ろうと思うかもしれません。
しかし、1〜2年後にまた車を買おうと思うと、その時点で数百万円の出費が発生します。
非常にコスパが悪く、負担が減るのはほんの一時的なものとなってしまいます。
ポイント2:引っ越し予定と引越し先の公共交通機関の利便性
結婚には転居は伴いますか?
もし引っ越しが必要なら、引越し先の公共交通機関の事情をリサーチしておきましょう。
結婚を機に郊外の住宅街に家を買うとなれば、生活は車がメインとなるでしょう。
今は都心のマンションで車を使っていないからといって、その感覚で車を売ってしまうのは危険。
郊外であれば日常の買い物でも車を使う可能性があります。
また配偶者の車もあるからと言って車を売ってしまうと、「配偶者が通勤に車を使って自宅に車がない」という事態が発生する可能性もあります。
ポイント3:転職の予定があるかどうか
結婚で変わるのは住宅環境だけではありません。
もし転職の予定があれば、転職先の通勤事情も考慮する必要があります。
特に製造業など、工場勤務の予定がある人は夜勤に要注意。
公共交通機関がない時間に出退勤をすることがあるので、車が必須になります。
車は結婚して名字が変わる前に売るべき理由
結婚して車を売るかどうか決めるなら、婚姻届を出す前に結論を出しましょう。
理由は、結婚後に名字が変わると車を売る際に必要な書類が増えるから。
通常、車を売るためには以下の書類を用意する必要があります。
必要な書類(もの) | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
実印 | ○ | |
認印 | ○ | |
印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 |
○ | |
自動車検査証(車検証) ※車検が切れていないこと |
○ | ○ |
自動車税納税証明 軽自動車納税証明書 |
△ ※必須ではない |
△ ※必須ではない |
自賠責保険証 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
譲渡証明書 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
委任状 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
自動車検査証記入申請書 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
振込口座情報 | △ | △ |
住民票 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
戸籍の附票 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
戸籍謄本 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※結婚して名字が変わり 車検証の住所と異なる場合 |
△ ※結婚して名字が変わり 車検証の住所と異なる場合 |
親権者の同意書 親権者が確認できる戸籍謄本など 親権者1名の印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※所有者が未成年の場合 |
△ ※所有者が未成年の場合 |
結婚時に注意したい車売却書類
結婚して名字が変わると、旧姓と現姓がわかる戸籍謄本が必要になります。
また引っ越しで住所が変わっている場合、住民票や戸籍附票が必要となります。
もし銀行口座の名前が旧姓になっていると、名前が完全一致しないことを理由に買取を拒否されてしまう可能性もあります。
結婚して名字が変わると、手続きにかかる手間が何倍にも増えてしまいます。
先に配偶者と結婚後の生活をシミュレーションし、できれば婚姻届を出す前に車を売ることをオススメします。
また、できれば引越し前に車を売ったほうが手続きも楽になります。
車を高く売るには?
車をなるべく高く売れれば、結婚式代の頭金や生活資金の足しになります。
少しの時間と手間を掛けていいなら車一括査定を使って高く売るのがオススメです。
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
結婚後も車を乗り続ける時の3つのやるべきこと
もし、結婚後も車が必要となった場合、いくつか注意すべき点があります。
本章では、結婚後も車に乗り続けるなら気をつけるべき、3つのポイントを紹介します。
結婚後に車に乗り続けるならやるべき3つのこと
- ポイント1:運転免許証の更新をする
- ポイント2:自動車保険の名義を変える
- ポイント3:車検証の名義変更をする
ポイント1:運転免許証の更新をする
結婚後すぐに行う必要があるのは、運転免許証の名字の変更です。
運転免許証の名字変更は、最寄りの警察署で行えます。
必要な書類は以下の通り。
運転免許証の名字変更に必要な書類3つ
- 必要書類1.運転免許証記載事項変更届(警察署の窓口でもらえる)
- 必要書類2.運転免許証
- 必要書類3.住民票
住民票と運転免許証だけ持っていけば、費用は無料で変更ができます。
引っ越しで住所が変わった場合、同じ書類で同時に手続きが可能。
運転免許証は身分証の代わりになるものなので、婚姻届を出したら速やかに変更をしましょう。
ポイント2:自動車保険の名義を変える
結婚して名字が変わったら、自動車保険の名前も改姓後のものに変更しましょう。
名字の変更はコールセンターに電話をかければ、修正用の書類を自宅に送付してくれます。
そこに新しい名字に変わった戸籍謄本や運転免許証のコピーを同封して返送すれば手続きは完了です。
運転者範囲が本人限定になっているなら注意
名字の変更はカンタンですが、例えば結婚後に夫婦で車を使う場合は、運転者範囲を確認しておきましょう。
もし、現在契約している自動車保険の運転者範囲が「本人限定」になっており、夫婦で使う車にするなら、運転者範囲の変更も行いましょう。
もちろん、運転者範囲が増えるほど、自動車保険料金は増すことになります。
ポイント3:車検証の名義変更をする
意外と忘れてしまうのが車検証の名義変更。
車検証の情報を変更するのは「変更から15日以内」と決まっています。
そのため婚姻届を出して名字が変わったらすぐに行う必要があります。
また結婚して引っ越しをした場合、車検証の住所も変更しましょう。
【引越しをした人】車検証の住所変更方法と必要書類
車検証の住所を変更しておかないと、自動車税の納付書やリコール通知、自賠責保険の案内などが届かなくなります。
まず、郵便の転送設定(転居届)はすぐにしておきましょう。
今はオンライン上で転居届ができるようになっています。
ただし、すぐ売るつもりがないのであれば、不都合が生じることがあるため、車検証の住所も変更しておきましょう。
手続きは最寄りの運輸支局(軽自動車は軽自動車検査協会)で行い、以下の書類が必要となります。
必要な書類(もの) | 入手先 | 費用 |
---|---|---|
申請書 | 運輸支局 | 無料 |
手数料納付書 | 運輸支局 | 登録手数料として350円 |
住民票 ※発行から3か月以内 |
役所 | 300円 |
戸籍謄本 | 役所 | 450円 |
車検証 | すでに持っているもの | |
自動車保管場所証明書(車庫証明書) | 管轄の警察署 | |
委任状 ※申請を代行する場合 |
国土交通省よりDL |
※2024年12月現在
また、住んでいる地域が変わる場合は、ナンバープレートも変わります。
例えば、名古屋から品川に引越しする場合、名古屋ナンバーから品川ナンバーに変わります。
ナンバープレートの登録費用として、1,500円程度(管轄する運輸支局に異なる)が必要です。
また、希望ナンバーにする場合は、下記費用が掛かります。
自動車の種類 | 方式 | 費用 |
---|---|---|
小型・普通自動車 | ペイント式 | 4,000円~4,500円程度 |
字光式 | 5,400円~5,700円程度 | |
大型自動車 | ペイント式 | 5,000円~5,300円程度 |
字光式 | 6,300円~6,900円程度 |
※2024年12月現在
車庫証明の取得方法については下記記事でさらに詳しく解説しています
結婚後に車を乗る際に注意すべき点は「名字の変更」「住所の変更」の2つです。
結婚は車関係以外の手続きも多く面倒ではありますが、もし車に乗り続けるなら婚姻届を出した後、速やかに諸手続きを終えましょう。
まとめ
- 結婚後に車を売るかどうかは「1〜2年後のライフスタイル」を考慮して決めるべき
- 1〜2年で車を使う予定がないなら売却、少しでも使う予定があるなら乗り続ける
- 結婚後に引っ越しをするなら、引越し先の公共交通機関の利便性を確認しておく
- 結婚で変わるのは「名字」「ライフスタイル」「仕事」が多く、シミュレーションが大事
- 結婚後に車に乗り続けるなら「自動車保険」「運転免許証」「車検証」の名義変更を忘れずに