こんな悩みをスッキリ解消
- カーナビを取り付けたまま売るか別で売るか迷っている
- カーナビ付きの車は査定の際にどれくらいプラスになるのか知りたい
- カーナビを売る前にしておくべきことを知りたい
今では付いてて当然の装備であるカーナビ。
近年は大画面化も進み、上位機種は数十万円もする高額オプションです。
となれば、車を売るときに「カーナビ分もプラス査定をしてもらいたい」と誰もが考えます。
そこで本記事は、車査定基準でカーナビはどのように評価されるのかを解説。
具体的にいくらぐらいの評価となるのかを紹介しています。
最後まで読むことで「カーナビを付けたまま売った方がお得かどうか」がハッキリわかるようになっています。
カーナビは車査定額がプラスになる
カーナビは新車を買う際にはほぼ必須となっているオプションの一つ。
中古車としてもカーナビ付きの車は需要が高いため、車査定の際にもプラスとなります。
例えば、ガリバーオート(2024年9月現在はサービス終了)の車査定申し込みの画面。
装備品を選択する項目がありますが、しっかり「カーナビ」という項目が存在しています。
つまり、カーナビは車査定の際にアピールポイントになるということ。
そこで気になるのは、カーナビが装着されていればいくらプラスになるかという点です。
JAAIの査定基準ではこうなっている
ガリバーをはじめとする大手買取店や街の車買取店も、ベースとなる車査定基準は同じです。
車査定基準は、JAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)という協会が作成し、一般にも公開しています。
JAAIで公開されている「中古自動車査定基準及び細則」では、カーナビの評価を以下の表の通りに定めています。
機種 | 新車~1年落ち | 2~3年落ち | 4~5年落ち | 6年落ち以上 |
---|---|---|---|---|
ナビゲーションシステム | +6万円 | +4万円 | +3万円 | +2万円 |
ツインモニター(1台分) | +3万円 | +2万円 | +1万円 | +0.5万円 |
カメラ類(1台分) | +1万円 | +0.5万円 |
※故障や欠品は実費分が減点、故障の場合は-1万
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
JAAIの公開している車査定基準では、「カーナビの市場価格の変動は激しい為、常に最新の情報を公開する」とされています。
本記事で紹介しているのは、平成31年4月に公開された最新版です。
つまり、新車登録から3年が経過したカーナビ付きの車を査定してもらうと、4万円がプラスとなるということ。
カーナビは最新であればあるほど価値が高くなるので、6年以上が経過したものはあまり大きなプラスとなりません。
また、プラス査定となるカーナビは以下のように定義されています。
ナビゲーションシステム本体の取付けが、工具等を使用しなければ容易に脱着できないもので、電源等の配線は露出しておらず直接車両側ワイヤーハーネスと接続されているもの(取り付け位置等が違法なもの、取り付け方が商品性下落につながるようなものは除く)以外は評価の対象外とする。
※出典:JAAI「ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価」より
これはつまり、脱着がカンタンにできるポータブルナビゲーションなどはプラス査定の対象外ということ。
下記画像に写っているような、しっかり装着されてるものを「カーナビ」としています。
また完璧に動作することも条件となっており、カーナビが故障している場合は「加点なしの1万円の減額」とされています。
カーナビに付属しているマニュアルや地図ソフト(CD)は?
カーナビは操作が難しく、取扱説明書は必須アイテム。
もし取扱説明書がない場合は、3,000円の減額となります。
また地図データが入ったCDやDVDがない場合、10点(1万円)が減額となります。
下記は発売から3年が経過したカーナビの地図データの販売価格。
※出典:カーナビ地図更新ソフト販売「MapFanオンラインストア」より
メーカーにもよりますが、地図データは1〜2万円ほどします。
書い直してから査定を受けても元を取れないので、CDやDVDが無い場合でも買い足しはしないほうが良いでしょう。
また取扱説明書に関しては、最近はほとんどのメーカーがホームページからダウンロード可能となっているため、それを印刷するという手もあります。
しかし総ページ数が300ページを超えれば減額を受け入れた方が安くなるため、行動はよく考えてからにしましょう。
ドライブレコーダーの評価は?
最近人気となっているオプションがドライブレコーダーですが、JAAIの車査定基準にはドラレコに関する記述がまだありません。
しかし、カーナビの査定基準の中に以下のような記述があります。
オプション装備のその他のカメラ類(オーディオ一体モニター、バックミラー一体モニター等)はナビゲーションシステムの評価のカメラ類の点数を適用する。
※出典:JAAI「ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価」より
つまり、ドライブレコーダーは「その他カメラ」として、1万円の加点対象となっていると考えられます。
前後にカメラが付いていたとしても、車査定基準では「1台分」として査定されます。
そのため、「ドライブレコーダーは装着されていれば1万円程度プラスになる」と考えておいたほうが良さそうです。
これが、車査定におけるカーナビの扱いです。
カーナビが装着されていればプラスになることはわかりましたが、正直あまり大きなプラスとは言えません。
車査定の基準については下記記事で詳しく解説しています。
カーナビは取り外して売るべきかの判断基準
前章では、車査定基準ではカーナビは最新のものでも6万円ほどのプラスという説明をしました。
最新のカーナビであれば20〜30万円ほどするものもあるので、「その程度にしかならないなら取り外して売った方がいいのでは」と感じる人もいるかもしれません。
そこで本章では、カーナビを3つのケースに分け、それぞれ「外して売るべきかどうか」を検証していきます。
- ケース1.純正カーナビの場合「そのまま売るべき」
- ケース2.ディーラーオプションのカーナビの場合「そのまま売るべき」
- ケース3.社外品・外付けカーナビの場合「機種によっては外して売るべき」
ケース1.純正カーナビの場合「そのまま売るべき」
純正カーナビ、またはメーカーオプションのカーナビの場合、その車種専用に設計されているものがほとんどです。
このように、車の内装に合わせてパネルが設計されているため、取り外しが非常に困難。
また取り外したところで、別の車種に装着することもできません。
また車査定基準では「標準装備が欠品している場合は減額する」とされています。
基準で「実費の90%を減額する」となっているため、カーナビ代金の90%が減額されてしまう可能性があるのです。
ケース2.ディーラーオプションのカーナビの場合「そのまま売るべき」
車のオプションには、生産時に装着する「メーカーオプション」の他に、ディーラーで納車前に取り付ける「ディーラーオプション」というものがあります。
ディーラーオプションも純正カーナビに近い性能を持ち、メーカーが提供するコネクティッドサービスが受けられます。
こうしたディーラーオプションのナビも、ほぼ純正カーナビと同じ扱いとなるため、そのまま売る方が良いでしょう。
というのも、ディーラーオプションのカーナビは各自動車メーカー専用のチューニングが施してあり、中古品になった時にあまり需要がないのです。
その上、ステアリングスイッチなどと連動していることが多く、取り外してしまった場合に機能が全て使えない可能性があります。
となると減額は避けられず、取り外して別で売ったら損をするかもしれません。
こうした点から、新車購入時にディーラーで取り付けたカーナビはそのまま売るのが良さそうです。
ケース3.社外品・外付けカーナビの場合「機種によっては外して売るべき」
最後に、取り外して売った方が得をするかもしれないのが「社外品・外付けカーナビ」です。
これはカー用品店などで売っているカーナビのことで、どの車種にも取り付けられる汎用タイプのカーナビを指します。
カーナビ変えましたよ〜ん
初の社外ナビで大変だった〜😅 pic.twitter.com/S5qb0XV4gL
— Kazu🍜 (@76gd3) July 26, 2019
社外品のカーナビは安いもので3万円程度、高いものなら30万円ほどします。
本体価格が10万円を下回るようなカーナビならそのまま付けて売るべきですが、10万円を超える高級カーナビに関しては取り外して売ることも検討しましょう。
本体価格が安いカーナビは、買取価格も2〜3万円程度と低価格になりがち。
それなら車査定でプラスになることを狙ってそのまま売るべきです。
しかし購入価格が高かったカーナビの場合は、買取価格も10万円を超える可能性があります。
※出典:ヤフオク!より
例えば、新品の値段が20万円を超えるようなカーナビだと、中古品でもオークションの落札相場が高いことも珍しくありません。
取り外しの工賃が仮に1万円掛かったとしても、そのまま車買取に出して6万円のプラス査定になるよりお得なことは明白です。
カーナビをどうするか迷ったら車査定を受けるべき
もしカーナビを取り外して売ろうかどうか迷ったら、一度車査定を受けることをオススメします。
その際にカーナビの落札相場を調べておき、大体の相場を知った状態で査定を受けましょう。
その上で、このように交渉するのがオススメです。
車査定の「6万円のプラス」というのはあくまで基準でしかありません。
車買取店は実際に再販する時の販売価格を考慮して買取価格を決めるため、高額なカーナビが付いているのはセールスポイントになるため大きなプラスです。
車買取店としてもカーナビ付きのまま再販したいと考えるはずなので、このような交渉をすることで基準値以上のプラスを引き出せる可能性があるのです。
車一括査定を使えばカーナビを評価してくれる買取業者が見つかる
また、カーナビは買取店によって評価は大きく分かれます。
そこでオススメなのが複数社に車査定を依頼すること。
複数社に依頼すれば、キッチリとカーナビを評価してくれる業者が見つけやすくなります。
複数社の査定依頼は、車一括査定が便利です。
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
車一括査定のオススメはカーセンサー
車一括査定は色々なサイトがありますが、中でもオススメは「カーセンサー」です。
車一括査定の仕組み自体は、どのサイトも変わりませんが、依頼できる買取業者は車一括査定サイト毎に少しずつ異なるのです。
カーセンサーは下記のように参加している買取業者数が圧倒的。
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー買取:300社以上
- ナビクル:100社以上
大手~町の中古車屋さんまで、幅広く依頼できるのが「カーセンサー」なのです。
つまりそれだけあなたの車を高く買い取ってくれる買取業者が見つかる可能性が高いということです。
また、買取業者の連絡の希望日時を伝えたり、メール希望を出せるのもカーセンサーのみ。
任意項目
連絡希望時間帯
また、どうしても複数社からの電話が嫌な場合はオークションを選択するのもオススメです。
オークションを選択すると、電話は1つ(カーセンサーのスタッフ)のみで、第3者の査定員が査定してくれます。
その査定情報をもとに8,000社以上がネットで入札する仕組み。
買取業者と直接交渉するわけではないので、通常の車一括査定の方が高額査定になりがちですが、ディーラー下取りや買取業者1社の査定よりは高くなる可能性があります。
複数社からの営業電話は少なくしたいけど、買取業者としっかり交渉したいという方は「MOTA」がオススメです。
MOTA車買取を使うと、最大20社の買取業者がネット上に概算査定額を提示してくれます。そのうちの上位3社の買取業者のみ交渉権を持つサービスです。
つまり車一括査定のような電話ラッシュはなく、上位3社しか電話が掛かってきません。
もちろんネット上で見れる概算査定額を見て断っても大丈夫です。
車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
また「とにかく安全な買取業者1社だけに査定依頼したい」方は「カーセブン」がオススメです。
理由は、「キャンセルは7日間OK」「売買契約後の減額がない」ことを公言しており顧客からの評価も高い買取業者だからです。
実際にカーセブンは、オリコンが実施する顧客満足度調査でも常にTOP3に入っています。
売買契約後のキャンセルや減額については下記記事で詳しく解説しています。
カーセブンの評判については下記記事で詳しく解説しています。
また、古い車の買取ならどんな車でも0円以上の買取保証をしている「ソコカラ」「カーネクスト」がおすすめです。
当サイトでおすすめの買取業者ランキングは下記のとおりです。
カーナビだけ別に売る場合のオススメ買取業者
カーナビを別で売る場合、取り外しという面倒な作業があります。
そのため、店頭で取り外しまで行ってくれる買取店がオススメ。
ここでは、カーナビだけ別に売る場合のオススメ買取業者を紹介していきます。
オススメ業者1.アップガレージ
アップガレージはカー用品の買取業者の大手。
店舗に作業場を併設しているため、カーナビを取り付けた状態のまま買い取ってもらえます。
というのも、査定をしてもらって価格に納得すれば、その場で取り外しが可能。
作業はプロが行ってくれるので安心です。
工賃は無料としている店舗が多く、まずはアップガレージで査定を受けるのがオススメです。
前に使ってたカーナビはアップガレージで売却です。思ったより万超えなかった🙃 pic.twitter.com/2vwHYTsegq
— 👺ユースケの子🎴🌦 (@yusukeZRillust) February 23, 2020
BH5で使ってた、カーナビやら、ブリザックやら、スピーカーやら、アップガレージで5.0万で売却。メルカリの相場ならもうちょっといくけど売れるまでいろいろ作業が面倒。思ったよりアップガレージが頑張ってくれたのでいいでしょ。ABセコハンじゃ2.5万だからね。
— uplife55@FORESTER SKE(19年1月納車) (@uplife55) December 27, 2018
アップガレージ、物が溢れてるかと思ったらそうでもなかった。
外したカーナビとかを売ってきましたー。 pic.twitter.com/QqSMk4RM5J— ちゃる (@CHARU_KANPYO) June 5, 2020
オススメ2.セコハン市場
セコハン市場は、カー用品店大手のオートバックスが運営するカー用品買取店。
今はセコハン市場に来てます(*^_^*) pic.twitter.com/0YOq67PPSP
— 彩人 (@akina88700686) June 13, 2020
うちの近所にあるセコハン市場堺に前車のカーナビうってきた\(^O^)/ 15000円位だたよ まぁそんなもんだよねー
— みっきー。@hades鯖ーFFXIV (@mikki0608) March 7, 2013
カー用品全般を買い取っているので、カーナビやドライブレコーダーも買い取ってもらえます。
セコハン市場も店舗に持ち込み査定ができるので、カーナビを取り付けた状態で査定を受けられます。
提示された値段によって、セコハン市場で売るかカーナビを装着したまま買取店に売るか決めることが可能です。
カーナビはカンタンに脱着ができないため、気軽に査定を受けることができません。
その上値段次第では「カーナビを付けた状態で売る」という選択肢も出てくるため、非常に面倒。
まずはカーナビを取り付けたまま査定を受けられる買取店を探し、提示された値段次第でどちらか決めるようにしましょう。
車売る前にカーナビ情報の削除を忘れずに
どの方法でカーナビを売るにしても、売る前に情報の削除は忘れずに行いましょう。
もし情報を消さずにそのまま売ったら、個人情報が残っている状態で他人の手に渡ります。
そうすると以下3つのリスクが発生します。
- リスク1.自宅の住所が第三者に渡ってしまう
- リスク2.親しい人の住所や連絡先が第三者に渡ってしまう
- リスク3.行動範囲やよく行く場所を知られてしまう
カーナビは個人情報が大量に登録されています。
自宅や親しい人の住所だけではなく、行動範囲や生活パターンが第三者に知れ渡ってしまう可能性があるのです。
悪用される可能性もゼロではないので、カーナビを売る前には情報を削除しておきましょう。
削除すべき情報1.住所などの個人情報
カーナビには自宅の住所の他に、よく行く場所の住所を登録することができます。
携帯電話やスマホと連動しているカーナビなら、機器登録のデータなどもあるはず。
電話帳も登録していれば、電話番号などもカーナビに記録されているはずです。
こうしたデータは全て初期化しておきましょう。
初期化の方法はカーナビによって異なりますが、ほとんどの場合は設定画面から行えます。
削除すべき情報2.音楽のデータ
HDD内蔵のカーナビであれば、CDから取り込んだ音楽データがあるはず。
こうしたデータもきちんと削除してから売りましょう。
音楽データの削除はAVメニューから行う機種がほとんど。
一括削除を選択すれば、HDD内のデータが全て削除できます。
まとめ
- カーナビは車査定の際にプラスとなることが多い
- 車査定基準によると、プラスになる額は最大で6万円
- 後付の社外カーナビはもっと高く売れる可能性がある
- まずはカーナビだけ査定をしてもらい、そのまま売るかどうか検討する
- カーナビを売る時は個人情報の削除を忘れずに行う