1万円、3万円、5万円の保証をしている買取業者一覧と条件・仕組み

車は長く乗れば乗るほど価値が下がり、最終的には処分料や廃車料金を請求されてしまうことがあります。

そんな時、CMやガソリンスタンドの看板で「どんな車でも◯万円で買取保証」と書かれているのを目にして、気になっている人もいるはず。

そこで本記事では、ボロボロの車でも1万円、3万円、5万円で買い取っている業者を紹介。

どうしてそんなことが可能なのか、その仕組みを公開しています。

最後まで読むことで、処分料を取られると思っている車が、「これなら確かに値段が付いて売れるかも」と思っていただけると思います。

どんな車でも1万円、3万円、5万円保証をしてくれる買取業者はある

ボロボロでなんとか走っているレベルの車は、逆に処分料を取られそうなイメージを持っていると思います。

しかし、「どんな車でも1万円、3万円、5万円で買取保証！」と謳っている業者は意外と多いのも事実。

そこで、どんな業者がそのようなサービスを行っているのか、条件と買取金額を一覧表で紹介していきます。

【2025年1月最新】1万円、3万円、5万円保証をしてくれるオススメ業者一覧

買取業者	最低買取価格	条件
東海自販株式会社	2～5万円	普通車であること 自走可能であること
ティーバイティーガレージ	1万円	普通乗用車でエンジンがかかること
オレンジ	1万円	普通車であること 自走可能であること
DMM AUTO	1万円	自走可能であること 保管場所にレッカーが入れること
ガリバー	3万円	キャンペーン期間のみ 一部店舗のみ

トヨタウィッシュ車買取させて頂きました!!

2020年3月は
【中古車買取強化キャンペーン】
○他の車買取専門店でただで引き取りますといわれた車
○持ってきてくれれば5千円で買取りますと言われた車
○下取りで値段がつかなかった車

《どんな車でも2万円以上で高価買取》
軽自動車は1万円以上 pic.twitter.com/nswZLwlZCN

— 新車市場　宮崎青島店 (@shinsyaichiba) March 5, 2020

「どんな車も1万円買取保証」の所に車持って行ったら「車に値段はつけられないけど、1万円買取やってるので1万円でいいですか？」って言われて他のところだと廃車とか0円と言われたウチの子に値段がついて嬉しい

— ぎるびぃ (@guilty_beast) March 17, 2019

どこも条件としては、「自走可能であること」「普通車であること」を挙げています。

軽自動車は5,000円になってしまう業者が多く、1万円の買取保証は普通車であることが必須となっています。

とはいえ、紹介した口コミにもあるように「普通では値段がつかない車でも1万円買取」というのはなぜ可能なのか、その仕組みを次章で紹介していきます。

どんな車でも1万円、3万円、5万円の買取保証ができる理由

車に限らず、値段がつかない商品に買取価格保証をしていたら赤字になってしまいます。

しかし車は最低でも1万円以上の買取価格保証をしている業者が多く、その仕組みが気になります。

理由1.リサイクル料金の返金があるから

リサイクル料金は車の最終所有者が負担することが決められています。

つまり、車買取であれば廃車ではないので、リサイクル料金は返金されるのです。

中古車として売却する時どうする？

自動車販売店等に中古車として売却するとき、所有者は車両価値金額＋リサイクル料金相当額を受領し、リサイクル券を渡します。

※出典：自動車リサイクルシステム

実際に筆者がネクステージ社に売却した時もリサイクル委託金の返金ありました。

買取業者によっては、買取金額にリサイクル委託金額が含まれています。

例えば、下記は車買取業者大手のカーチスやWECARSの売買契約書。

リサイクル委託金が買取金額に含まれていることが分かります。

車売却時のリサイクル料金の還付については下記記事で詳しく解説しています。

理由2.自動車税の返金があるから

自動車税は毎年4月1日時点の所有者が、翌年3月31日までの税金を先払いする仕組みになっています。

そのため1年の途中で車を売った場合、次の所有者が残りの自動車税を支払う必要があるのです。

車の区分	総排気量	2019年10月以降 購入した車の税額	2019年10月より前 購入した車の税額
自家用乗用車（普通車）	1L以下	25,000円	29,500円
	1～1.5L以下	30,500円	34,500円
	1.5～2.0L以下	36,000円	39,500円
	2.0～2.5L以下	43,500円	45,000円
	2.5～3.0L以下	50,000円	51,000円
	3.0～3.5L以下	57,000円	58,000円
	3.5～4.0L以下	65,500円	66,500円
	4.0～4.5L以下	75,500円	76,500円
	4.5～6.0L以下	87,000円	88,000円
	6.0L以上	110,000円	111,000円
自家用乗用軽自動車	660cc	10,800円	10,800円

※2025年1月現在

一例ですが、排気量1.3Lの「ホンダ　フィット（※2019年10月以前に購入）」を8月に手放すと、以下の計算で返金額が求められます。

• ホンダ フィットは排気量が1.3Lなので自動車税は34,500円
• 自動車税の返金額＝34,500円÷12ヶ月×7ヶ月（9-3月分）＝20,125円

通常では、車買取の代金には自動車税の返金分も含まれています。

しかし査定額が0円の車の場合、この返金額だけが残り「どんな車でも1万円、3万円、5万円」と宣伝しているケースがあるのです。

車売却時の税金還付については下記記事で解説しています。

理由3.実は価値のある車だから

車のボディは鉄で出来ています。

なので、スクラップ業者が鉄の価値分として「0.5～2万程度」で買い取ってくれることがあります。

他にも、車自体に価値がなくても部品には価値が残っていることもあり、「実は価値がある車だった」というケースもよくあるのです。

事故車などが買取価格が付くことがあるのは、こういった理由があるからです。

また、自走可能なボロボロの車を買取保証している業者が多いのも事実。

その理由は、海外に輸出して販売しているからです。

また、2年に1度の車検が義務付けられている日本では、ボロボロの車と言っても最低限の整備はされています。

そのため、日本国内の基準では「ボロボロ」とされている車でも、海外の基準では「よく走っているから逆に安心」と評価されることが多いのです。

車買取の輸出については下記記事で詳しく解説しています。

理由4.自社で代車として使うから

自走可能な車を買い取っているということは、その後自社で代車として使う可能性もあります。

買取業者からしたら、代車を1万円や3万円で仕入れられるのは大きなメリット。

特に修理工場などは代車が足りていないため、こうした車を買い取って車検が切れるまで使うというケースが多いのです。

理由5.車を買ってくれるお客さんへのサービスだから

買取店がキャンペーンとして行っている買取価格保証は、「中古車を購入してくれるお客さんのみ」と条件を設けている場合があります。

特に「どんな車でも5万円」というのは、これまで説明してきた返金額からしたら赤字になってしまうことは明白。

高額の買取価格保証は、客寄せのサービスとして行っているケースもあるのです。

買取店からしたら、赤字になってまで車を買い取ろうとは思いません。

当然別の部分で帳尻をあわせている可能性が高く、その分次に買う車の値引き分が減らされている場合があります。

リサイクル料金や自動車税も、返金されても1〜2万円程度。

5万円の買取価格保証は赤字になる可能性が高いのです。

そのため、こうした高額の買取価格保証を行っている場合は、条件をよく確認しましょう。

ボロボロの古い車の買取については下記記事で詳しく解説しています。

車買取の1～5万円保証でよくある質問と回答

Q1.車買取の1万円保証とかっていうのは本当なの？

本当です。もちろん、買取側もボランティアではありませんので、もちろん最低限の利益は確保できるようにしています。

Q2.1万円以上の買取保証をしている業者はどんなところがあるの？

2025年1月現在では、下記6社の業者が実施しています。

1. コスモ石油
2. 東海自動車株式会社
3. ティーバーティーガレージ
4. オレンジ
5. DMM AUTO
6. ガリバー

詳しくは「どんな車でも1万円、3万円、5万円保証をしてくれる買取業者はある」をご確認ください。

Q3.どうして買取保証が可能なの？

主な理由は下記5つです。

• 理由1.リサイクル料金の返金があるから
• 理由2.自動車税の返金があるから
• 理由3.実は価値のある車だから
• 理由4.自社で代車として使うから
• 理由5.車を買ってくれるお客さんへのサービスだから

詳しくは「どんな車でも1万円、3万円、5万円の買取保証ができる理由」をご確認ください。

Q4.古くてボロボロの車に値段を付けて売るには？

どうしてもボロボロな車の価値自体が数十万付くことは少ないため、差は少なくなりますが、何社かに査定依頼を取ることをオススメしています。

複数社の査定依頼は車一括査定が便利です。

車一括査定のオススメについては下記記事をご確認ください。

まとめ