こんな悩みをスッキリ解消
- 車査定を受ける予定で、レッドブックが何か知りたい人
- レッドブックがどんなシーンで使われるのか知りたい人
- カンタンな方法で車を最高価格で売りたい人
車査定を受ける人が一番気にするのが「いくらで売れるのか」ということ。
その正解が記載されている本があったとしたら非常に興味をそそるのは当然です。
実はレッドブックという本があり、それには中古車の下取り価格が載っているのです。
車査定のレッドブックとは何か?
レッドブックは、正式名称は「オートガイド自動車価格月報」というもので、有限会社オートガイドという会社が発行しています。
レッドブックに書かれている4つの情報
レッドブックには、主に以下4つの情報が記載されています。
レッドブックに記載されている情報4つ
- 中古車下取価格
- 中古車卸売価格
- 中古車小売価格
- 新車価格
中古車というのは当然ですが下取り価格というものがあります。
下取りまたは買取した車を、業者だけが参加できるオートオークションに出品します。
中古車販売店は、オートオークションで仕入れた車を中古車として店頭で販売するのが一般的。
つまり、卸売価格とはオートオークションでいくらで取引されているかということ。
レッドブックさえあれば、業者が中古車をいくらで仕入れているのかひと目でわかってしまうのです。
レッドブックの入手方法と購読費用
レッドブックは発行元の有限会社オートガイドのサイトから誰でも申し込みすることが可能です。
電話もしくはサイトから購入申込書を印刷してFAXすれば申し込めます。
ただし、こちらのレッドブックは「自動車販売業、損保会社、法律関係者、官公庁」が主に時価額を算出する時に使われます。
具体的には「レッドブックが使われる2つのシーン」にて後ほど説明します。
あまり一般の人が購入するものではありません。
レッドブックは下記4つに分かれており、費用も異なります。
名称 | 発行間隔 | 費用(年間) |
---|---|---|
[A] 商用車(トラック・バス) | 隔月発行(毎奇数月) | 8,200円 |
[B] 国産乗用車 | 毎月発行 | 11,000円 |
[C] 軽自動車・二輪車 | 隔月発行(毎奇数月) | 5,200円 |
[D] 輸入自動車 | 隔月発行(毎偶数月) | 7,600円 |
全シリーズ (上記のA,B,C,D) | 上記と同じ | 28,800円 |
国産車シリーズ(上記のA,B,C) | 上記と同じ | 23,600円 |
※2024年12月現在
イエローブック・シルバーブックとは?
イエローブックとシルバーブックは日本自動車査定協会(JAAI)が月に1回発行している本です。
イエローブックはレッドブックと同じく業者の仕入れ価格(中古車の卸売価格)が書かれています。
イエローブックも基本的に業者向けてレッドブックに記載がない情報を補填する意味で使われたりします。
対してシルバーブックは、中古車の小売価格が記載されています。
中古車を購入する人が目安となるので、シルバーブックは一般の方でも購入される方もいます。
イエローブックもシルバーブックもJAAIのサイトから申込、もしくは申込書を記入の上FAX・郵送すれば購入することができます。
レッドブックやイエローブックは査定に使われない
そもそもの話ですが、買取業者はレッドブックやイエローブックを使っていません。
実際にレッドブックやイエローブックに書かれている査定価格を見ると、実際の査定価格に比べてかなり低いことが多いのです。
また、レッドブックやイエローブックに記載されている査定価格は下記理由で当てにならないのです。
レッドブック・イエローブックが使われない理由
- キズや修復歴など車両の状態により価格が反映されていない
- 販売開始から10年以上経過した車両は記載されていない
- 10年以上経過した車両は、販売価格の1割と決められている
- 車の相場は日々変動しており、発行された頃には相場も変わっている
- 地域間により価格差が反映されていない
つまり査定額にレッドブックやイエローブックが使われることはありません。
査定額に使われるのはオートオークション
買取店が車査定で金額を決めるのは主に下記3つです。
査定価格を決める3つの要因
- 業者オークションでの取引額
- 自社の在庫状況
- 車種自体の需要
特に買取店は、自社で直近のでオートオークションの取引相場を確認することができます。
査定している車と同車種同条件の車を調べ、いくらで取引されているのかを調べることも可能。
ここで出てきた金額をベースにした方がレッドブックやイエローブックで書かれているよりも正確なのです。
また自社の在庫状況も大きく影響し、需要に対して供給量が足りていない車は査定額を高くします。
車種自体が人気の車であった場合も同様で、こうした3つの情報を総合的に判断して査定価格を算出しているのです。
車を高く売るなら買取業者同士を競争させる
車の査定額というのは、オートオークションをベースとして算出されることを説明しました。
つまり、どこの買取業者に依頼しても、買取できる金額のアッパーは同じということ。
ただし、買取業者も再販することで利益を上げているため、なるべく安い査定額を提示します。
実際に複数社に査定額を出してもらうと、下記のように数十万違うこともザラにあります。
車の買取査定した結果
— crown10th (@crown10th) May 22, 2022
上から査定順
ビッグモーター 40万
カーチス 45万
ネクステージ 40万
ラビット 50万
オートバックス 40万
アップル 35万
カーセブン 26万
ユーカーパック(オークション形式) 29万
義父の車を売却するため、四社の中古車買取業者に同時間に査定に来てもらいました。
— 岡 洋介 / Snapmart CEO (@yosukeoka) January 6, 2019
結果を名刺に書いて頂き、一番高い所に売却。結果は
カーセブン:87.5万
ビッグモーター:72.5万
ラビット:72.3万
アップル:66万
日産ディーラー:55万
こんなに差が出るのか。。。
同時刻一斉査定&入札お薦めです。 pic.twitter.com/rqaZRTBWsl
複数社を競争させれば最高査定額に近づく
買取業者としては、利益の源である中古車を仕入れてなんぼ。
つまりどの買取業者も何としてでも買い取りたいと思っています。
そこでオススメなのが、複数社に査定依頼をして競争させることです。
競争相手がいれば、低い査定額では買い取れなくなるため、必然的に査定価格を高くせざるを得ないのです。
車一括査定とは?
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。 自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
車の査定額を上げるためには、複数の買取業者を競わせることが最も有効です。
面倒な交渉をしなくても、業者間が査定価格を競って少しずつ値段を上げていきます。
オークションのような状態になるので、あなたはあまり交渉をしなくても査定額が上がっていくのです。
車一括査定のオススメはカーセンサー
車一括査定は色々なサイトがありますが、中でもオススメは「カーセンサー」です。
車一括査定の仕組み自体は、どのサイトも変わりませんが、依頼できる買取業者は車一括査定サイト毎に少しずつ異なるのです。
カーセンサーは下記のように参加している買取業者数が圧倒的。
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー買取:300社以上
- ナビクル:100社以上
大手~町の中古車屋さんまで、幅広く依頼できるのが「カーセンサー」なのです。
つまりそれだけあなたの車を高く買い取ってくれる買取業者が見つかる可能性が高いということです。
また、買取業者の連絡の希望日時を伝えたり、メール希望を出せるのもカーセンサーのみ。
任意項目
連絡希望時間帯
また、どうしても複数社からの電話が嫌な場合はオークションを選択するのもオススメです。
オークションを選択すると、電話は1つ(カーセンサーのスタッフ)のみで、第3者の査定員が査定してくれます。
その査定情報をもとに8,000社以上がネットで入札する仕組み。
買取業者と直接交渉するわけではないので、通常の車一括査定の方が高額査定になりがちですが、ディーラー下取りや買取業者1社の査定よりは高くなる可能性があります。
複数社からの営業電話は少なくしたいけど、買取業者としっかり交渉したいという方は「MOTA」がオススメです。
MOTA車買取を使うと、最大20社の買取業者がネット上に概算査定額を提示してくれます。そのうちの上位3社の買取業者のみ交渉権を持つサービスです。
つまり車一括査定のような電話ラッシュはなく、上位3社しか電話が掛かってきません。
もちろんネット上で見れる概算査定額を見て断っても大丈夫です。
車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
また「とにかく安全な買取業者1社だけに査定依頼したい」方は「カーセブン」がオススメです。
理由は、「キャンセルは7日間OK」「売買契約後の減額がない」ことを公言しており顧客からの評価も高い買取業者だからです。
実際にカーセブンは、オリコンが実施する顧客満足度調査でも常にTOP3に入っています。
売買契約後のキャンセルや減額については下記記事で詳しく解説しています。
カーセブンの評判については下記記事で詳しく解説しています。
また、古い車の買取ならどんな車でも0円以上の買取保証をしている「ソコカラ」「カーネクスト」がおすすめです。
当サイトでおすすめの買取業者ランキングは下記のとおりです。
[車買取店ランキングTOP7]レッドブックが使われる2つのシーン
レッドブックは主に、以下の2つのシーンで使われています。
レッドブックが使われる2つのシーン
- 保険会社が補償額を決める時
- 裁判所が車の価値の根拠を示す時
これがどういうことか、これから詳しく説明していきましょう。
シーン1.保険会社が補償額を決める時
レッドブックが使われる最も多いシーンが、保険会社が車の補償額を決める時です。
車が交通事故で破損した時、自動車保険などがその費用を補償することがあります。
その時の補償額の指標として、レッドブックが活用されています。
街を走っている車は全て中古車なので、その価値は全てがバラバラです。
しかし「車種・年式・走行距離」からある程度の価値をはかることは可能。
その指標として、レッドブックに記載されている中古車下取り価格が使われるのです。
例えば全損した車を補償する場合、新車価格を全て保険会社が支払うということはありません。
レッドブックに記載されている下取り価格で大体の価値を判定し、状況に応じて増減して補償額を決めているのです。
シーン2.裁判所が車の価値の根拠を示す時
車が絡むトラブルで、裁判に発展することは珍しくありません。
車は資産なので、当然破損すれば被害総額を計算することとなります。
この際に裁判所は、明確な根拠のある資料から被害額を決定する必要があります。
この時に使われるのがレッドブックなのです。
レッドブックは買取店の査定と違い、在庫状況や車の需要などは考慮しない価格を掲載しています。
そのためその車の純粋な価値を掲載しているとされ、裁判所が資料として利用しているのです。
まとめ
- レッドブックは有限会社オートガイドが発行しており、中古車の卸価格などが記載されている
- レッドブックやイエローブックは一般の方でも購入できる
- レッドブックやイエローブックは実際の査定では使われない
- 車を高く売るなら車一括査定を利用するのがオススメ
- レッドブックを活用しているのは保険会社や法律関係者