こんな悩みをスッキリ解消
- 車を売ろうと思っていて、走行距離と査定額の関係を知りたい人
- 走行距離が多いと査定額が安くなると聞いて不安に思っている人
- 走行距離に関係なく車を高く売る方法を知りたい人
車は査定額を決める大きな部分が「車種・年式」そして今回の主題である「走行距離」です。
この記事では走行距離が具体的にどれぐらい査定額に影響するのか調査。
走行距離以外にも査定に影響があるポイントも紹介。
最終的には車の査定額を決める基準と高く売る方法が分かります。
車査定額に走行距離はどれくらい影響するのか?
車の査定基準の多くが、「一般財団法人 日本自動車査定協会」が定めているものがベースとなっています。
日本自動車査定協会は査定基準を作成している団体で、中古車査定に関するハンドブックを発行。
一般的に1年1万キロが基準と言われるので、注目してみていきたいと思います。
走行距離×年式の査定額増減の関係
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
- 1万km:1年(12ヶ月) 増減なし
- 2万km:2年(24ヶ月) 増減なし
- 3万km:3年(36ヶ月) 標準価格×-2%
- 4万km:4年(48ヶ月) 標準価格×-3%
- 5万km:5年(60ヶ月) 標準価格×-5%
- 6万km:6年(72ヶ月) 標準価格×-5%
- 7万km:7年(84ヶ月) 標準価格×-7%
- 8万km:8年(96ヶ月) 標準価格×-9%
- 9万km:9年目(108ヶ月) 標準価格×-8%
- 10万km:10年目(120ヶ月) 標準価格×-9%
- 11万km:11年目 標準価格×-13%
- 12万km:12年目 標準価格×-18%
査定基準を見ると、3万キロ、5万キロ、7万キロ、8万キロ、11万キロ以上で̠マイナスパーセントが増えています。
3万km
3年目3万kmは1回目の車検の目安になります。
1回目の車検前の車は人気が高く、3万キロ付近が基準となっています。
5万km、7万km
中古車購入者は5万km以内もしくは7万km以内を1つの目安にしており、5万km・7万kmを超えると査定額が低くなる傾向です。
また、5年目は2回目の車検、7年目は3回目の時期というのも関係しています。
10万km以上
日本の中古車業界では、10万kmを超えた車両は「過走行車」とされ査定額が大きく下がります。
これは昔の時代の名残で、今ほど日本車の品質が高くなかった時代、多くの車が10万km程度で故障が多発していました。
そのため10万kmを超えた車は故障を恐れて買い手がつきにくく、今でも中古車としては不人気です。
今では日本車の品質が大幅に向上しているため、10万km程度では故障しませんが、そのイメージが付いているためどうしても査定額が下がってしまうのです。
10万キロ以上の過走行車の売却については下記記事で詳しく解説しています。
車の走行距離が査定に大きく影響していることはわかりましたが、あくまで目安でしかありません。
査定額というのは様々な要因で算出されているため、過走行車だから査定額が極端に安くなるかと言えばそうではありません。
そこで次章では、査定額に影響があるポイントを5つ紹介していきます。
査定額に影響する5つのポイント
車の査定というのは、カンタンに言うと「その車の価値を決めること」。
査定額は価値を金額にしたもので、さまざまな要素から算出します。
中でも、査定額に影響を与えるポイントというものがあります。
先に結論をお話すると、車の査定額に影響する主要なポイントは下記5つです。
- 【影響:大】走行距離
- 【影響:大】車の需要
- 【影響:大】事故歴(修復歴)
- 【影響:中】年式
- 【影響:中】車両の状態(外装・内装)
影響度【大】走行距離
車の査定額に最も大きな影響を与えるものが、本記事でも紹介している走行距離です。
理由はカンタンで、走行距離は車の寿命に大きく関係しているからです。
車は消耗部品が数多く使われており、たくさん走った車の方が部品の寿命が近くなります。
影響度【大】車の需要
車の査定で走行距離に次いで重要なポイントが、その車自体の需要です。
業者は車を買い取った後に整備して再販します。
当然人気がある車の方がすぐに売れるので査定額も高くなるのです。
どんなに状態がよく走行距離が短い車であっても、車種自体の人気がなければ高額査定は出ません。
その理由は、「すでに車種によって買取の上限金額が決まっている」から。
買取業者各社は、カーオークションの相場から割り出した車種別の上限額をデータとして持っており、その金額をベースに査定を行います。
ここで紹介している査定額に影響を与えるポイントは、金額から多少上下する程度と考えておくと良いでしょう。
影響度【大】事故歴(修復歴)
売りたい車に事故歴があるかどうかも、査定額を大きく変えるポイントとなります。
修復歴のある車は、中古車販売店でも安価で売られています。
これはつまり、その分買取価格が安いということ。
多少の板金修理であれば査定額に影響はありませんが、走行に大きく関係するフレームや足回りの修復は大きなマイナス査定となります。
大きな修理をした車は、新車時の性能を100%発揮しきれない可能性があると判断されます。
たとえディーラーで完璧に修理していたとしても、査定の際に事故歴を理由に査定額を下げられてしまうのは避けられません。
査定の際に黙っていればバレないと考える人もいるようですが、後々修復歴が判明した場合は査定額の減額や損害賠償を請求される可能性があるので注意しましょう。
影響度【中】年式
車に限らず、どんなものを売るときでも重視されるのが「モノ自体の新しさ」です。
当然新しい方が価値が高いとされ、それは車の査定にも同じことが当てはまります。
年式は新しいほうが査定額が高く、古い方が査定額が低くなります。
年式は納車日は関係なく、毎年1月1日に更新されていきます。
たとえ12月31日に納車された車であっても、翌日には1年落ちと評価されてしまうのです。
車の査定額は、年式が1年落ちるだけでおおよそ30%下落すると言われています。
仮に300万円の車で1年で30%価値が目減りすると仮定すると下記のようになります。
経過年数 | 値下げ額 | 査定額 |
---|---|---|
1年 | 300×30%=90 | 210万円 |
2年 | 210×30%=63 | 147万円 |
3年 | 147×30%=44 | 103万円 |
4年 | 103×30%=30 | 73万円 |
5年 | 73×30%=21 | 52万円 |
6年 | 52×30%=15 | 37万円 |
7年 | 37×30%=11 | 26万円 |
※上記はあくまでも1年30%の価値が落ちたと仮定した時の一例です。
この表から分かる通り、300万円の車は2年で約半額の査定額となります。
年式が新しすぎる場合は損する計算となるのです。
下落率は30%のまま変わりませんが、車の価値自体が年々下がっているので査定額の下げ幅は狭くなります。
最終的に7年が経過すると価値はほぼ0と査定されます。
影響度【中】車両の状態(外装・内装)
車両の状態、つまり外装や内装の汚れやキズです。
多少のキズやへこみであれば大きく減額されることはありません。
理由は買取業者が自社工場でカンタンに直してしまうから。
車は長く乗っていれば多少キズが付いたりへこんだりするものです。
買取業者もその辺りの事情は考慮しているのです。
ただし、大きくへこんでいる場合は減額されるので注意しましょう。
内装に関しても、多少の汚れであればクリーニングでカンタンにキレイになるので査定への影響は大きくありません。
ただしペットの同乗歴があったり、タバコのヤニで汚れている場合は大きな減額となります。
あくまで一般的な使用に基づいて付くキズや汚れは査定に影響がないと覚えておきましょう。
車査定の基準やチェックポイントについては下記記事でさらに詳しく解説しています。
これが、車の査定額に影響する主な5つのポイントです。
マイナス査定は避けたいことですが、そればかり気にするよりも「どれだけ車の査定額を上げるか」を気にしたほうが良いでしょう。
年式が古い車や状態が悪い車であっても、複数の買取業者を競わすことで高価買取が可能です。
それがカンタンにできる車一括査定について次章で紹介していきます。
高く売るなら一括査定がオススメ
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
車の査定額を上げるためには、複数の買取業者を競わせることが最も有効です。
面倒な交渉をしなくても、業者間が査定価格を競って少しずつ値段を上げていきます。
オークションのような状態になるので、あなたはあまり交渉をしなくても査定額が上がっていくのです。
車一括査定のオススメはカーセンサー
車一括査定は色々なサイトがありますが、中でもオススメは「カーセンサー」です。
車一括査定の仕組み自体は、どのサイトも変わりませんが、依頼できる買取業者は車一括査定サイト毎に少しずつ異なるのです。
カーセンサーは下記のように参加している買取業者数が圧倒的。
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー買取:300社以上
- ナビクル:100社以上
大手~町の中古車屋さんまで、幅広く依頼できるのが「カーセンサー」なのです。
つまりそれだけあなたの車を高く買い取ってくれる買取業者が見つかる可能性が高いということです。
また、買取業者の連絡の希望日時を伝えたり、メール希望を出せるのもカーセンサーのみ。
任意項目
連絡希望時間帯
また、どうしても複数社からの電話が嫌な場合はオークションを選択するのもオススメです。
オークションを選択すると、電話は1つ(カーセンサーのスタッフ)のみで、第3者の査定員が査定してくれます。
その査定情報をもとに8,000社以上がネットで入札する仕組み。
買取業者と直接交渉するわけではないので、通常の車一括査定の方が高額査定になりがちですが、ディーラー下取りや買取業者1社の査定よりは高くなる可能性があります。
複数社からの営業電話は少なくしたいけど、買取業者としっかり交渉したいという方は「MOTA」がオススメです。
MOTA車買取を使うと、最大20社の買取業者がネット上に概算査定額を提示してくれます。そのうちの上位3社の買取業者のみ交渉権を持つサービスです。
つまり車一括査定のような電話ラッシュはなく、上位3社しか電話が掛かってきません。
もちろんネット上で見れる概算査定額を見て断っても大丈夫です。
車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
また「とにかく安全な買取業者1社だけに査定依頼したい」方は「カーセブン」がオススメです。
理由は、「キャンセルは7日間OK」「売買契約後の減額がない」ことを公言しており顧客からの評価も高い買取業者だからです。
実際にカーセブンは、オリコンが実施する顧客満足度調査でも常にTOP3に入っています。
売買契約後のキャンセルや減額については下記記事で詳しく解説しています。
カーセブンの評判については下記記事で詳しく解説しています。
また、古い車の買取ならどんな車でも0円以上の買取保証をしている「ソコカラ」「カーネクスト」がおすすめです。
当サイトでおすすめの買取業者ランキングは下記のとおりです。
[車買取店ランキングTOP7]まとめ
- 車の走行距離と査定額は大きく関係している
- 1年1万キロ以上走っている車は査定額が安くなる傾向がある
- 走行距離以外にも、車の査定額を決めるポイントはたくさんある
- 査定額が安くなるポイントを調べるより、車を高く売る方法を調べたほうがいい
- 過走行車でも高く売ることができるのが「車一括査定」がオススメ