こんな悩みをスッキリ解消
- シートの汚れやダメージが車査定額にどう影響するのか知りたい
- 革シートはどれくらいプラス査定になるのか知りたい
- 自分でできるシートのクリーニング方法を知りたい
車査定は大きく分けて、外装と内装の状態を確認します。
内装の中でも重要なのが、人が座るシート。
シートを見れば、その車がどんな使われ方をしてきたのかがわかります。
つまり、それだけ車査定額に影響のあるパーツと言い換えることができるのです。
そこで本記事では、車査定基準の中でもシートだけに絞って徹底的に解説。
どんな状態ならいくらのプラスになるのか、いくら減額されるのかを全て紹介しています。
少しでも減額を避けるために、記事の後半では自分でできるシートクリーニングの方法を紹介。
最後まで読むことで、シートと車査定額の関係が全てわかります。
シートが車査定額に与える影響
車の中でも人が直接肌に触れる部分がシート。
素材や状態によって車査定額が大きく変わるという特徴があります。
そこで本章では、公開されている車査定基準からシートの項目を抜き出して詳しく解説していきます。
車査定基準におけるシートの評価まとめ
- 基本1.革シートはプラス査定となり車査定基準が異なる
- 基本2.革シート以外、シート形状によるプラス査定などはない
カンタンに説明すると「革シート以外はプラス査定にならない」ということ。
ただし減額に繋がるヘタリや焦げ跡については、細かな規定があるので紹介していきます。
シートの状態 | 減額 |
---|---|
ヘタリがある | 1万円 |
タバコの焦げ跡 焦げ穴 破れ ほころび |
【革シート】 前席:5万円 後席:10万円 |
【セパレートシート】 前席:2~2.5万円 後席:3~3.5万円 |
|
【ベンチシート】 前席:3~4万円 |
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
車査定基準の中で、シートは以下の3種類に分類されています。
- 革シート【素材が本革】
- セパレートシート【1席ずつ分かれている】
- ベンチシート【左右が繋がっている】
減額となるのはタバコの焦げ跡や穴、破れなどのシートに直接的なダメージがある場合のみ。
しかしシートは内装部品でもあるため、内装の評価基準も考慮する必要があります。
内装の状態 | 減額 |
---|---|
タバコ臭やペット臭 | -4万円 |
ペットの毛の付着 | -4万円 |
タバコのヤニ付着 | -4万円 |
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
車内でタバコを吸っていたりペットを乗せていた場合、4万円の減額をされる可能性があります。
シートに直接的なダメージがあり、喫煙歴やペット同乗歴がある場合、10万円以上の減額は十分ありえます。
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
これから、上記で紹介した3種類のシートを、別々により詳しく解説していきます。
1.革シートの評価
革シートはレザーシートとも呼ばれ、車査定基準の中で唯一プラスとなる内装品。
車査定基準では本革および人工皮革のシートを革シートと定義しており、コンビシート(ハーフレザーシート)はプラス査定になりません。
プラスになる条件と金額は以下の一覧表の通り。
種類 | 車両クラス | 新車~1年落ち | 2~3年落ち | 4~5年落ち | 6年落ち以上 |
---|---|---|---|---|---|
国産車 | 特 レクサスLC、LSシリーズ センチュリー・シーマ・プレジデントなど |
+11万円 | +7万円 | +4万円 | +3万円 |
Ⅰ・Ⅱ クラウン・フーガ・レジェンド カムリ・スカイライン・オデッセイ・MPV アルファード・エルグランド・エリシオン ハイエース・エスティマ・キャラバンなど |
+9万円 | +5万円 | +3万円 | +2万円 | |
Ⅲ・Ⅳ・軽 ヴォクシー・セレナ・ステップワゴン レガシィ・プリウス・アイシス・ジェイド ブーン・カローラ・シャトル ヴィッツ・ソリオ・デミオ アルト・ミラ・タントなど |
+4万円 | +3万円 | +2万円 | +1万円 | |
輸入車 | Ⅰ・Ⅱ BMW Z8・ベンツSL・アウディP8 カイエン・ベンツSなど |
+11万円 | +7万円 | +5万円 | +3万円 |
Ⅲ・Ⅳ アウディA6・BMW M3・ベンツE アウディA4・BMW 3・ベンツCなど |
+9万円 | +6万円 | +4万円 | +2万円 | |
Ⅴ・Ⅵ アウディA1・BMW1・VWゴルフなど |
+7万円 | +4万円 | +3万円 | +1.5万円 |
※欠陥があり張替減点は加点なし、コンビシートは加点しない、革シートは人工皮革含む
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
新車に近ければ近いほどプラス査定となり、6年以上経過した車だと増額も微々たるものになってしまいます。
というのも、革シートは劣化が激しく、すぐに破れたりほつれたりしてしまうから。
補修費用もその他のシートに比べて高いため、ダメージがある革シートは他のシートよりマイナス査定の額が大きくなってしまいます。
シートの状態 | 減額 |
---|---|
へたり | -1万円 |
1センチ以上の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころび |
前席:-5万円 後席:-10万円 |
1センチ未満の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころびが3個以上 |
前席:-5万円 後席:-10万円 |
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
これは1箇所につき5〜10万円が減額されるわけではありませんが、前席と後席に評価が分かれている点がポイントです。
前後席にダメージがある場合、最大で15万円の減額をされる可能性があるのです。
革シートがプラス査定となるのは、非常に状態がいい場合に限ります。
張替えが必要なほど劣化しているものは、プラス査定にならない点も注意しましょう。
2.セパレートシートの評価
セパレートシートとは、運転席と助手席が分離しているタイプのシート。
プラス査定はありませんが、以下の条件で減額はされます。
シートの状態 | 減額 | |
---|---|---|
へたり | -1万円 | |
1センチ以上の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころび |
【布シート】 クッション:-2.5万円 バック:-3.5万円 |
【ビニールシート】 クッション:-2万円 バック:-3万円 |
1センチ未満の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころびが3個以上 |
【布シート】 クッション:-2.5万円 バック:-3.5万円 |
【ビニールシート】 クッション:-2万円 バック:-3万円 |
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
セパレートシートは素材が布かビニールで基準が分かれており、布シートの方が大きく減額されます。
「クッション」と書かれているのはお尻が触れる座面のことを指し、「バック」というのは背中が触れる部分を指します。
バックが損傷している方が大きなマイナスになるので注意しましょう。
セパレートシートには、革シートのような前後席という区分は設けられていない点もポイントです。
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ミニバンの2列目に設定されている「キャプテンシート」というものは、左右が分かれているのでセパレートシートの基準で査定される点も覚えておきましょう。
3.ベンチシートの評価
ベンチシートとは、左右のシートが繋がって1つになっているタイプのシートを指します。
これもプラス査定とはなりませんが、減額となる条件はあります。
シートの状態 | 減額 | |
---|---|---|
へたり | 1万円 | |
1センチ以上の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころび |
【布シート】 4万円 |
【ビニールシート】 3万円 |
1センチ未満の穴 焦げ跡、焦げ穴 破れ、ほころびが3個以上 |
【布シート】 4万円 |
【ビニールシート】 3万円 |
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
ベンチシートには、座面や背面の分類がありません。
シート全体を見て、ダメージがあれば3〜4万円が減額される仕組みです。
乗用車の2列目シートや、ミニバンの2〜3列目シートはベンチシートに分類され、上記の車査定基準が適用されます。
ここまで、車のあらゆるシートの査定基準を解説してきました。
全ての車が上記いずれかに当てはまるので、自分が乗っている車のシート形状を確認して、どういう査定基準となっているのかを知っておきましょう。
【注意】チャイルドシートはプラス査定にならない
購入すると意外と高いチャイルドシートですが、車査定の際にはプラスにはなりません。
JAAIが公開している車査定基準にもチャイルドシートに関する記述はなく、買取店でもプラス査定のアイテムとして認められていません。
チャイルドシート、ジュニアシートが付いているということは、その車に子供が乗っていることは明白。
査定員からすると「子供が車内を汚したのではないか」と考え、隅々までシミや汚れをチェックすることになります。
またチャイルドシートは車のシートの上に設置し、その上に子供が座ります。
ということはシートに常に10キロ以上の体重が掛かっている状態になるため、シートが凹んでいたりする場合もあります。
凹みだけではなく、もし穴があいていたらそれは減額対象となります。
チャイルドシートは車査定においてはマイナスの要素しかないので、査定を受ける前には外しておくのをオススメします。
また、もしチャイルドシートが不要な場合は、車買取店よりもリサイクルショップの方が高く買い取ってくれるのでオススメです。
シートの汚れや匂いを落とす方法
車査定を受ける前は、できる限りシートを綺麗にしておきましょう。
前章でも説明しましたが、内装の異臭は4万円の減額となります。
そこで本章では、カンタンにできるシートの清掃方法を紹介していきます。
1.シート表面の汚れ
シートの表面に付いている比較的落ちやすい汚れは、掃除機がけと水拭きで綺麗になります。
シートの表面をブラシ付きの掃除機で綺麗にした後、水で濡らしたタオルなどで拭き上げましょう。
タオルは固く絞らないと、水分がシートに残りカビが発生する原因になります。
2.長年蓄積した染み付いている汚れ
長年蓄積したシミや汚れはシートの内部まで到達していることが多く、表面の掃除だけでは綺麗になりません。
洋服のしみ抜きと同じように、中性洗剤を使うと綺麗に汚れを落とすことができます。
1.布シートの場合
布シートの場合、中性洗剤を薄めた洗浄液を作り、タオルに染み込ませます。
そのタオルでシートを軽く叩き、汚れを浮かせましょう。
その後、水で濡らしたタオルで拭き上げます。
最後に水分を取るために乾拭きをして、ドアを開けてしばらくシートを乾燥させましょう。
水分が残っているとカビが発生する原因になります。
2.革シートの場合
革シートの場合、中性洗剤を薄めた洗浄液で掃除をすると変色の原因となってしまいます。
そのためカー用品店などで、革シート専用のクリーナーを購入しましょう。
本革シート用にAUTOGLYMのレザークリーナーを使ってみました。思ってるより汚れが落ちて満足🙆✨ pic.twitter.com/85Trbb7Bn1
— ありさん (@Fuka_YA9) February 9, 2019
革シート用のクリーナー買ってみた
確かに汚れは落ちるな汚れ落とすだけなら台所用洗剤とかで事足りるのかも知れんが、革の保護も含めるとこっちの方が良いかなと🤔 pic.twitter.com/nLWbElP5WJ
— げんごろ (@gengoroVAG_nm7) September 17, 2017
革シート専用のクリーナーは、汚れを落とす成分以外にも革を保護する成分も含まれています。
使い方もカンタンで、乾いたタオルにクリーナーを染み込ませて拭き上げるだけ。
ステッチ部分の細かな汚れは、クリーナーを染み込ませた綿棒を使って掃除しましょう。
3.タバコやペットの匂い
車内でタバコを吸っていたり、ペットを乗せていた場合は特にシートの汚れが酷いはず。
タバコを吸っていた車はヤニがシートに染み付いています。
結構目立つ色!そしてシート汚ねぇ!前オーナーのタバコヤニだね…今更だけどシートカバー欲しいな… pic.twitter.com/gx70oFbL5X
— たちばな (@KiTA770) February 9, 2019
異臭がする場合は4万円の減額となるので、できる限り匂いは落としておきましょう。
とはいえ、タバコの汚れは強烈。
中性洗剤を染み込ませたタオルでひたすら拭き上げるのが、個人でできる精一杯の掃除方法と言えるでしょう。
車室内掃除した、禁煙にするために、マジックリンでひたすら拭いた、
ヤニだらけ(^^;;
禁煙します!
ただいま6日目( ̄▽ ̄)笑
タバコ吸いたい、、、笑 pic.twitter.com/6F5iGgCuOT— MONKEY K (@62Monkey) October 4, 2013
ペットを乗せていた車の場合、まずはシートに付着しているペットの毛を取り除きましょう。
掃除機で綺麗にした後、粘着ローラーなどで徹底的に毛を取っていきます。
今ね、
ニトリで買い物してたんだけど、
車の座席に付いてるネコ毛が気になって車用にコロコロも買ったんだけどね…捲れ方が予想と違ってビビった💦
けど使いやすい😱‼️
これ考えた人天才だわ💦💦 pic.twitter.com/9fItPMPpJT— TTM🤓萬田らむね (@BEEPxDt13bmM7eO) July 1, 2020
タバコの場合はヤニを徹底的に落とし、ペットの場合は毛を徹底的に落としましょう。
それでも匂いが取れないこともありますが、そんな時は専用のクリーナーを使うという方法もあります。
20/06/23(火) 車のシートを清掃する
6/2のお試しを経て本日、アイリスオーヤマのリンサークリーナー(RNS-300)で車のシートの清掃を行った
噴きつけたお湯ごとタンクに汚れを吸い込むのだが、見事に茶色の水(多分タバコのヤニ)が出てきて自分でも少し引くレベル
愛煙家には必須アイテムです(ステマ) pic.twitter.com/5PyvyWRTQC— ゆう@岡山 (@yomi30907) June 23, 2020
これはリンサークリーナーといって、水を吹き付けてその水ごと汚れを吸い上げる機械です。
ホームセンターで1万円程度で購入できます。
先に中性洗剤を薄めた洗浄液でシートを掃除し、クリーナーで水を噴射。
その後、洗浄液と水を吸い上げていくという仕組みです。
その際にヤニや汚れを一緒に吸い上げていくので、タオルで拭き上げるより効率的に汚れが落ちます。
もし、強力な汚れが付いているならこうしたアイテムを入手するのも一つの手と言えるでしょう。
タバコやペットの汚れは根深く、車内クリーニング専門の業者が徹底的に綺麗にしないと汚れは完璧に落ちません。
そのため、綺麗にしたつもりでも減額されてしまう可能性も十分ありえます。
あまり深追いせず、素直に減額を受け入れるという覚悟をしなければならないこともあるでしょう。
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任意項目
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車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
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カーセブンの評判については下記記事で詳しく解説しています。
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