【2024年最新情報】電気自動車って何?メリット・デメリットと各メーカー車種一覧

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電気自動車って何?メリット・デメリットと各メーカー車種一覧

エコカーと聞くと、ハイブリッドカーを思い浮かべる人も多いかと思います。

しかし、現在世界中でハイブリッドカーの次となる次世代自動車の開発が進んでいます。

実は、あと20~25年もすればガソリン車やディーゼル車は市場から姿を消すと言われ始めています。

実際に先だってフランスが、2040年までにガソリン車およびディーゼル車の販売を禁止すると発表しています。

そこで注目されているのが「電気自動車」です。

近年様々なメーカーから新モデルが発売され、街で見かけることも多くなってきました。

そこで、この記事では電気自動車についての最新情報をまとめています。

  • そもそも電気自動車って何?
  • 電気自動車のメリットとデメリットは?
  • どんなメーカーが開発しているの?
  • 自動車の未来はどうなる?

ここではそんな疑問を解決するために、電気自動車を中心とした最新の自動車事情を解説していきます。

気になるガソリン車との違いや、現在販売している最新モデルの特徴まで扱っているので、この記事を読むだけで電気自動車の理解が深まる内容になっています。

また、筆者独自の見解ではありますが、今後の市場予測もしているので、最終的には近い将来の自動車環境の変化も理解いただける内容になっています。

目次

電気自動車とは?ガソリン自動車との違い

※出典:日産「LEAF」の公式HPより

電気自動車と言えば、電気で走る車ということは誰でも分かります。

しかし特徴はそれだけではありません。

充電にかかる電気代はいくらなのか、1回の充電でどれくらい走るのか、気になることは多々あります。

そこで、ここでは電気自動車の仕組みと、従来のガソリン自動車やハイブリッド車との違いを紹介していきます。

まずは、電気自動車がどういう仕組になっているのかをお伝えします。

電気自動車とはカンタンに言うと「ミニ四駆」

電気自動車を簡単に表現すると、モーターで動く車です。

本来、車にはガソリンエンジンやディーゼルエンジンといった内燃機関が搭載されており、燃料を燃やして発生するエネルギーを駆動力にしています。

しかし電気自動車にはそうしたエンジンが搭載されておらず、代わりに電気で動くモーターが搭載されています。

電気を蓄えるバッテリーとタイヤを動かすモーター、それを制御するコントローラーの3つで構成されています。

つまり、仕組みとしてはあの有名なホビーである「ミニ四駆」と同じなのです。

では、なぜ最近になって電気自動車が注目を集めているのでしょうか?

ここで電気自動車が注目される理由でもあるメリットを見ていきましょう。

電気自動車の6つのメリット

電気自動車には数々のメリットがあります。

その中でも、特に注目すべき6つのメリットを紹介します。

メリット1.環境に優しい

電気自動車の最も大きな特徴は、地球環境に優しいという点です。

エンジンを搭載した車は、燃料を燃やした際に二酸化炭素を排出します。

二酸化炭素は地球温暖化の原因と言われており、全世界で排出量を減らす取り組みが行われています。

中でも自動車が排出する二酸化炭素の量はかなり多いため、世界的にも注目されている削減対象です。

そんな中、電気自動車は走行時の二酸化炭素排出量が0です。

そのため全世界の車が電気自動車に置き換われば、地球温暖化の防止に効果を発揮します。

排気ガスには二酸化炭素の他に、大気汚染物質も含まれています。

排気ガスが0である電気自動車であれば、この大気汚染物質の排出も防ぐことができるのです。

メリット2.経済性に優れている

電気自動車とガソリン車のイメージ
※出典:日産HPより
地球環境に優しい電気自動車ですが、それだけでは普及の材料になりません。

実際にガソリン車の代わりになるためには維持費が安くなることも必要です。

電気自動車はガソリンを必要としないため、非常に経済性に優れています。

必要なのは充電にかかる電気代だけです。

電気の使用量が減る深夜は、電気料金が割安になるというメリットがあります。

この間に充電をすることで非常に電気代を安く抑えることができるのです。

日産が公表しているデータによると、ガソリン車で1,000キロ走るためには10,571円が必要とされています。(レギュラー148円、平均燃費14km/Lで計算)

しかし、電気自動車で同じ距離を走るために必要な金額は、わずか1,970円です。

その差額は8,601円になり、電気自動車がいかに優れているかが分かります。

メリット3.補助金がもらえる

環境に悪い車は増税されますが、電気自動車は環境に優しい車ということで、様々な優遇が受けられます。

中でも補助金制度が充実しており、購入後にまとまったお金を受け取ることができます。

電気自動車に対する国の補助金としては「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」というものがあります。

電気自動車を購入後、所定の書類を提出することで補助金が受け取れるというものです。

車種によって補助金は異なりますが、例えば日産リーフであれば、最大で40万円を受け取ることができます。

他にも、各都道府県でも同様の補助金制度を設けている場合があり、その場合は二重で補助金を受け取ることが可能です。

補助金の額や制度を実施している都道府県に関しては、条件によって詳細が異なります。

毎年改定されているので、最新の情報は「一般社団法人 次世代自動車振興センター」のサイトで確認しましょう。

メリット4.税金が安い

電気自動車は補助金の他に、税金が優遇されるというメリットもあります。

ガソリン車でも適用されるエコカー減税は、電気自動車の場合は100%免税となります。

自動車取得税や重量税が完全に無料になるため、10万円程度が免除されることになります。

そして、翌年の自動車税も減額となります。

これらはガソリンの低燃費車と変わりませんが、電気自動車は自動車税自体が安いのです。

現在の日本の制度では、自動車税は排気量別で決まります。

しかし電気自動車は0ccとなるため、最低ランクの課税率となるのです。

大型車であるテスラ「モデルS」であっても、自動車税は年間29,500円です。

3,000ccクラスのライバル車であれば、自動車税は年間58,000円なので約半額です。

メリット5.加速性能が高い

百聞は一見に如かず・・・まずは下記動画をご覧ください。

これだけメリットが大きい電気自動車ですが、ガソリン車に比べて走行性能も高いという特徴があります。

最も違いが現れるのが加速です。

車が加速するためには、重い車体を動かす力が必要になります。

これをトルクといい、ガソリン車のスペック表には必ずトルクが記載されています。

しかし、ガソリン車が最大のトルクを発生させるためにはエンジンの回転数が一定の数値を超えなければいけません。

ガソリンエンジン車はいきなり最大トルクを発生させることができないため、加速が遅いという特徴があるのです。

その点、電気モーターはいきなり最大トルクを発生させることが可能という特徴を持っています。

電気自動車の加速が早いのはそのためです。

例えばトヨタのスポーツカー「86」は、トルクが205Nmで0−100km/hの加速に7.6秒が必要というデータが出ています。

電気自動車である日産リーフは、トルクが254Nmで0−100km/hの加速が11.5秒というデータが出ています。

スポーツカーと比較してもトルクが大きいことが分かります。

実際、日産リーフは3,000ccのガソリン車に匹敵する加速性能を持つと言われています。

同車のCMでも、スポーツカーを抜き去る映像が使われていたくらいなので、電気自動車の加速が優れていることが分かります。

メリット6.振動や騒音が少ない

電気自動車の走行性能の高さは静粛性にも現れています。

エンジンを搭載した車は、ピストンを動かしたりすることで大きな音や振動が発生します。

遮音部品を使っても完全に遮音することは難しく、高級車であっても多少の振動が発生します。

しかし、電気モーターは振動や騒音が少ないです。

そのため電気自動車は走行中の静粛性が非常に高くなっているのです。

無音で加速するので、ガソリン車から乗り換える人は違和感があるとも言われています。

電気自動車の4つのデメリット

数々のメリットがある電気自動車ですが、当然デメリットもあります。

普及の妨げにもなる原因なので、早急な改善が求められています。

その中でも、電気自動車の大きなデメリットを4つ紹介します。

デメリット1.充電に時間がかかる

電気自動車

※出典:BMW「i3」公式HPより

電気自動車はバッテリーを充電する時間が必要です。

ガソリン車であれば、給油の時間は5分程度で済みます。

しかし、電気自動車の充電は最短でも3〜40分程度かかります。

2017年10月に発売されたばかりの日産新型リーフでも、急速充電は40分と発表されています。

その40分で充電できるのは全体の80%に留まるので、長距離を走行する際にはこまめな充電が求められます。

フル充電をするとなると、8〜16時間かかると公表されています。

これを身近なものに例えると、スマートフォンによく似ています。

常に充電を気にしなければいけないというのは、意外とストレスになると言えそうです。

デメリット2.航続距離が短い

電気自動車は搭載するバッテリーの容量で航続距離が変わります。

新型日産リーフは40kWhのバッテリーを搭載しており、航続可能距離は400kmと公表されています。

実際の可能距離は6割と言われているので、実質は1度の充電で240kmが走行できると考えられます。

8〜16時間の充電をして240kmしか走れないというのは、ガソリン車に比べるとかなり短いでしょう。

急速充電は80%の充電なので、190kmに数字が落ちます。

つまり、190kmごとに40分の充電を行わないといけないのです。

東京から大阪の500kmを移動するためには、最低でも3回は充電をする必要があります。

時間にすると約2時間は充電に割く計算です。

こうしたデメリットがあるため、電気自動車は長距離ドライブに向かいないと言われているのです。

デメリット3.充電スタンドが少ない

電気自動車の充電スタンドの数推移

※出典:ガベージニュースサイトより

充電の回数が多くなることは紹介しましたが、電気自動車はそもそもの充電スタンドの数が少ないというデメリットもあります。

2024年7月時点で、全国にある電気自動車用の充電スポットの数は28,500基と言われています。

そのうち急速充電に対応した充電スポットは7,108基しかありません。

つまり、実用的な充電スポットは7,000基程度しかないのです。

対するガソリンスタンドは、2016年末の時点で全国に3万箇所以上あるというデータがあります。

この差は歴然で、電気自動車の普及の妨げになっています。

2016年の時点で、日本全国の電気自動車の数は6万台以上というデータがあります。

6万台以上の電気自動車に対して7,000基の急速充電スポットしかないため、各地では充電待ちも発生しています。

前の人の充電が終わるまで、最低でも40分は待たなければいけないのは大きなデメリットです。

デメリット4.車両本体価格が高い

電気自動車の普及が進まないのは、車両本体価格が高いという理由があります。

これはバッテリーが非常にコストが高いという背景があるからです。

補助金を受け取れると言いつつも、日産リーフは最低価格が315万円もします。

トヨタのハイブリッドカー「プリウス」が242万円から購入できることを考えるとかなりの差額があることがわかります。

また、電気自動車は自宅に充電設備を設置する必要があります。

これが最低でも10万円程度かかることから、手軽に購入できる車ではないというイメージがあります。

このように、電気自動車は多くのメリットがあればデメリットも存在しているのです。

電気自動車とハイブリッドカーの2つの違い

ガソリン車との違いは電気自動車のメリットの中で紹介しました。

現在、日本で主流となっているのがハイブリッドカーです。

モーターとガソリンエンジンを搭載することで、両方の良さを活かしている車として人気を博しています。

それでは、電気自動車とハイブリッドカーは何が違うのでしょうか?

最も大きな違いを2つ紹介します。

違い1.エンジン搭載の有無

電気自動車はモーターとバッテリーしか搭載していないものの、ハイブリッドカーはガソリンエンジンを搭載しています。

エンジンとモーターとバッテリーを搭載することで、低速時や高速巡航時はエンジンを止めて電気自動車として走行します。

しかし、加速時などの強い力が必要な時はエンジンのパワーを組み合わせてハイパワーを発揮します。

ハイブリッドカーの最大の特徴は、搭載するバッテリーに電気を充電する必要がないという点です。

ハイブリッドカーのバッテリー充電は、搭載するエンジンによって行います。

そのため自宅に充電設備を設置する必要がなく、外出先で充電をする必要もないのです。

ガソリンエンジン車と同様、ガソリンスタンドで給油をするだけでいいのです。

違い2.燃費の違い

ハイブリッドカーは電気自動車とガソリン車のいいとこ取りと言われています。

充電の必要がなく、電気自動車に匹敵する優れた燃費性能を持っているからです。

ハイブリッドカーは、モーターを使って走行できる時は積極的にエンジンを停止させます。

そのためガソリンの消費量を極端に減らすことができるのです。

例えば、トヨタのハイブリッドカー「プリウス」の燃費は、JC08モードで40.8km/Lを達成しています。

プリウスであれば、無給油で1,000km以上走ることも可能なので、東京から大阪を給油なしで往復することが可能です。

電気自動車で同じ距離を走行するとなると、最低でも6回は充電が必要になります。

ハイブリッドカーと電気自動車には、このような大きな違いがあります。

しかし、最近ではハイブリッドカーを更に進化させた車が登場しています。

それを紹介していきます。

さらに電気自動車に近づいたPHEV

PHEV

※出典:トヨタ「プリウスPHV」公式HP

ハイブリッドカーは圧倒的な便利さを兼ね備えていますが、ガソリンエンジンを搭載しているということは排気ガスが出るということです。

これでは環境のことを考えたら電気自動車には遠く及びません。

そこで、近年はハイブリッドカーを更に進化させたプラグインハイブリッド車(PHEV)というものが登場しています。

これは、ハイブリッドカーのバッテリー容量を更に増やした、より電気自動車に近いものです。

大容量バッテリーを搭載しているため、基本的には電気自動車同様に充電を行います。

それだけで60km程度は走行可能なので、普段の街乗りは電気自動車として使用できます。

そして、万が一充電が切れてしまいそうになったらガソリンエンジンで発電して充電を行います。

つまり、その時はハイブリッドカーに切り替わるということです。

これなら充電できる時は完全な電気自動車として使うことができ、長距離ドライブなどでは充電をしないハイブリッドカーとして使うことができます。

充電スポットの少なさというデメリットを解消する車として、各社が力を入れて新規開発を行っているジャンルです。

メジャーな車種としては、トヨタ「プリウスPHV」や三菱「アウトランダーPHEV」が挙げられます。

ここまでが、電気自動車のメリットとデメリットです。

次の章では、実際にどんなメーカーが電気自動車を製造しているのかを紹介していきます。

国内外の電気自動車メーカー一覧

現在、国内メーカーだけでなく海外メーカーまでもが、電気自動車の開発に力を入れています。

新型車の発売とともにその台数も増え続け、今後数十年で幅広く普及することを目指しています。

そこで、どんなメーカーが電気自動車を販売しているのかを一覧表で紹介します。

国内の電気自動車メーカー一覧(※自社調べ)

国内自動車メーカー 力の入れ具合 特徴 将来性 解説
トヨタ 2012年 現在は販売終了 HV車のノウハウを活かした開発が可能
ホンダ 2012年 現在は販売終了 HV車のノウハウを活かした開発が可能
日産 2000年 2車種を販売 すでに他社に先行しているメリットが大きい
三菱 2009年 2車種を販売 日産と協力して開発可能
マツダ 2012年 現在は販売終了 トヨタと共同開発
スバル 2000年 現在は販売終了 トヨタと共同開発
ダイハツ 1968年 現在は販売終了 トヨタと共同開発

国内自動車メーカーの開発状況(※各メーカーの公式HP及びヒアリング情報より)

1.トヨタ

トヨタは2012年に「RAV4 EV」を発売しましたが、現在電気自動車の市販はしていません。

代わりに、「プリウスPHV」をはじめとするプラグインハイブリッド車の開発に力を入れています。

これだけ見ると将来性はないように思えますが、プラグインハイブリッド車は電気自動車への技術転用が可能です。

基本はプリウスなどのハイブリッドカーの技術を応用するため、トヨタの電気自動車開発はそう難しくないと言われています。

長年のハイブリッドカーの開発で蓄積されているノウハウも膨大なため、それらを活かした電気自動車を開発することが予想されています。

バッテリー寿命の問題を解決する充電池で、実用化が期待されています。

またトヨタは電気自動車以外にも、水素自動車をはじめとする様々な次世代のエコカーを開発しています。

こうした点から、トヨタは非常に将来性がある自動車メーカーであることがはっきりとわかります。

2.ホンダ

Honda Urban EV Concept

※出典:ホンダ公式HP「Honda Urban EV Concept」より

ホンダも2012年に、市販車を電気自動車にした「Fit EV」を発売しています。

現在は販売を終了して、トヨタ同様ハイブリッドカーの開発に力を入れています。

国内メーカーではトヨタに次ぐハイブリッドカーのラインナップを展開しており、そのノウハウを活かした電気自動車の開発が進んでいます。

2017年の東京モーターショーには、ホンダの電気自動車のコンセプトモデルとなる「Honda Sports EV Concept」が展示されました。

電気自動車の専用プラットフォームを新規開発したことで、数多くの電気自動車の開発が可能になりました。

2017年9月には、中国の大手IT企業と共同で電気自動車を開発することを発表しており、その戦略が少しづつ明らかになってきています。

2019年には欧州で電気自動車を発売し、ホンダの電気自動車もついに登場しました。

ホンダもトヨタと同様に、電気自動車以外にも数多くのエコカーを研究開発しています。

将来的にどのエコカーが普及しても対応できるための戦略であり、ホンダの将来性は非常に明るいと言われています。

3.日産・三菱

日産と三菱は同グループの会社で、電気自動車に力を入れている会社といえます。

日産からは「リーフ」「e-NV200」が、三菱からは「i-MiEV」「ミニキャブMiEV」が発売されています。

現在日本国内で販売されている国産メーカー製の電気自動車はこの4台しかなく、いかに両社が電気自動車の販売をメイン事業と捉えているかがわかります。

日産は2024年7月時点で、グループ企業全体で累計46万台以上の電気自動車を販売してきたと発表しています。

この数は国内メーカーでは最多となり、その販売実績からも将来性がわかります。

日産と三菱とルノーは3社合計で、2022年までに12車種の電気自動車を発売すると発表しています。

新たな電気自動車用のプラットフォームの開発も発表しており、その新開発プラットフォームをベースにラインナップを拡充していく計画です。

グループ企業の三菱は、長年培ってきたプラグインハイブリッド車のノウハウがあるため、その技術をどう転用するかも期待されています。

日産は、こうしたグループ企業の持っている強みを活かした研究開発をしていることがポイントです。

電気自動車においては、国内メーカーの中でも将来性が高いと言われています。

4.マツダ・スバル・ダイハツ

マツダは2012年、スバルは2000年、ダイハツは1968年に初の電気自動車を発売しましたが、現在では全て販売を終了しています。

マツダはトヨタとデンソーと共に電気自動車の技術開発のための新会社を設立し、そこでの研究に切り替えました。

トヨタ傘下のダイハツもこの新会社への参加を表明しており、グループ企業の強みを活かした電気自動車の開発に乗り出しています。

スバルは現在、この新会社への参加は表明していませんが、トヨタから技術指導という形で研究の後押しをしてもらっています。

2017年10月の発表では、今後この新会社への参加を前向きに検討しているという趣旨の発言をしており、加わることが濃厚です。

このため、「トヨタ・マツダ・ダイハツ・スバル」は共同で電気自動車の研究開発を行っていくことがわかっています。

トヨタがついていることで先行きは明るいと見られ、将来性も問題ありません。

ここまで、国内の電気自動車メーカーの現状をお伝えしていきました。

国内の自動車メーカーは大きく分けて、トヨタをはじめとするグループと日産と三菱のグループ、唯一独立しているホンダの3つがあります。

それぞれ独自の戦略を持ち研究開発を行っており、持っているノウハウも十分であることがわかります。

海外の電気自動車メーカー一覧

海外の自動車メーカー一覧 初登場年 力の入れ具合 特徴 将来性 解説
テスラ 2008年 3車種を販売 EV専門メーカーとしての強み
GM 1996年 1車種を販売 23年に向けて量産計画を発表
フォルクスワーゲン 2013年 1車種を販売 EVへの方針転換を発表
BMW 2013年 2車種を販売 さらなる事業拡大を発表
ルノー 2012年 4車種を販売 日産・三菱と共同開発

海外自動車メーカーの開発状況

1.テスラモーターズ

MODEL S

※出典:テスラモーターズ「MODEL S」公式HP

テスラモーターズは2003年に設立された、電気自動車の専門メーカーです。

2008年に同社初の電気自動車が発売され、現在では3車種をラインナップしています。

最大の特徴は、ガソリン車をラインナップしていない完全な電気自動車の専門メーカーということです。

その為、今後発売が予定されている車種も全て電気自動車であり、内燃機関を搭載した車種は一切生産していません。

完全なる新規参入のメーカーであるため、ITを駆使した従来とは全く違う角度から車を開発しているのがポイントです。

緻密に研究開発された自動運転システムを搭載し、業界トップクラスの性能を誇っています。

車内は操作ボタンの代わりに大型のタブレット端末を搭載し、タッチ操作で全ての機能を操作する全く新しいものになっています。

もちろん電気自動車としての性能もトップクラスで、フラッグシップモデルの「モデルS」は航続距離が最高613kmを記録しています。

0−100km/hの加速はわずか2.7秒を記録し、名だたるスーパーカーの記録と肩を並べています。

新興メーカーでありながら、数多くの電気自動車を製造・販売することでシェアを伸ばし、積極的に新車種の投入を発表しています。

その為将来性は非常に明るく、今後も電気自動車メーカーとしてそのシェアを伸ばし続けると言われています。

2.GM

GMは1996年に同社初となる電気自動車「EV1」を発売しました。

総生産台数はわずか数百台であったものの、業界に先駆けて発売した姿勢が高く評価されました。

しかし、性能の低さと不具合の発覚の末、わずか3年で販売を打ち切る結果となりました。

その後しばらく電気自動車をラインナップしていなかったGMですが、2016年に韓国LGグループと共同開発をした「シボレー・ボルトEV」を発売することで再参入を果たしました。

他社に比べると力の入れ具合が低いと思われていましたが、昨今の電気自動車シフトの影響で、さらなる事業拡大を発表しています。

具体的には2023年までに電気自動車を20車種投入するというものです。

すでに発売している「シボレー・ボルトEV」をベースに、2019年に新たに2モデルを発売。

中国での販売台数を伸ばしているGMは、中国政府のガソリン車排除の動きを気にしています。

その為数多くのクリーンエネルギー車を用意することで、さらなるシェア拡大を狙っています。

GMは資本を活かした本格的な研究開発を可能としています。

3.フォルクスワーゲン

e-Golf

※出典:フォルクスワーゲン「e-Golf」公式HPより

フォルクスワーゲンは2013年、同社初となる電気自動車「e-up!」を発売しました。

残念ながら日本導入は見送られましたが、2017年10月に「e-ゴルフ」の販売を開始しました。

大型バッテリーを搭載することで最大航続可能距離は300kmを突破し、本格的な電気自動車として十分な性能を誇ります。

フォルクスワーゲンが本格的に電気自動車開発にシフトしたのは、2015年に発覚したクリーンディーゼル車の不正ソフト使用がきっかけです。

それまではクリーンディーゼル車の研究開発を主に行っていましたが、不正ソフト使用が発覚したことでディーゼル車のイメージが大きく下がりました。

そこで、次世代のクリーンエネルギー車として電気自動車にシフトし、今後は電気自動車の研究開発をメインに行うことを発表したのです。

2025年までに約50モデルの新型電気自動車を投入すると発表しており、2030年には全世界で販売するフォルクスワーゲン車に電気自動車をラインナップする予定です。

フォルクスワーゲンはグループ企業にアウディなどを抱える世界有数の自動車メーカーです。

グループ企業との共同開発にも積極的で、潤沢な資本力を活かした電気自動車の研究開発が可能です。

そのため将来性も十分あることがわかります。

4.BMW

BMWは2013年に、同社初となる量産型電気自動車を発売しました。

「BMW i」というサブブランドを立ち上げ、積極的に電気自動車を投入していくことを発表しています。

現在までに、i3の他にi8というプラグインハイブリッド車をラインナップしています。

i3は完全な電気自動車で、2013年の発売以降、改良を重ね続けています。

2025年までに全25車種の電気自動車を投入すると発表しており、本格的なEVシフトの方向性を示しています。

2017年9月に開催されたフランクフルトモーターショーでは、4ドアセダンの電気自動車のコンセプトカーを発表しています。

電気自動車の業界で先を行くテスラの「モデルS」に匹敵する性能を控えており、BMWの技術力を誇示するコンセプトカーということで話題になりました。

また、BMWは参加にMINIやロールスロイスという有名メーカーを抱えており、これらのグループ企業も一体となって電気自動車の開発を進めています。

今後はグループ企業からも電気自動車の販売を予定しており、BMWの将来性は非常に明るいと言えそうです。

5.ルノー

ルノーは2012年に本格的な電気自動車である「ゾエ」を発売しています。

その他にも、日本国内に投入されていないモデルを含めると合計で4車種の電気自動車をラインナップし、海外メーカーの中でも電気自動車に積極的と言われています。

その理由が、ルノーの傘下にある日産や三菱の影響です。

ルノーと日産は1999年にアライアンス契約を締結し、協業関係にあります。

その日産は電気自動車の研究開発に積極的で、もちろんルノーもこれに関与しています。

そのため、日産の持つノウハウを利用することができ、電気自動車の発売が容易です。

2016年にはこのアライアンスに三菱自動車も参加し、三菱の持つ電気自動車のノウハウも吸収される形になりました。

この強力なグループ企業の強みを活かし、ルノーは積極的に電気自動車の研究開発を進めていると言われています。

ルノーは2017年10月に、新たな経営戦略を発表しました。

もちろん電気自動車についても触れられており、2022年までに8車種の電気自動車を投入することが発表されています。

プラグインハイブリッド車も新たに12車種投入することを発表しています。

国内外の電気自動車一覧と価格帯・スペック

2023年の時点で、国内外の主要メーカーからは数々の電気自動車が販売されています。

そこで、現在日本で購入することができる電気自動車の種類と、その特徴を紹介していきます。

メーカー 車種名 航続可能距離(JC08) バッテリー容量 急速充電 車両本体価格
日産 リーフ 400km 40kwh 40分 315万円
日産 e-NV200 190km 24kwh 30分 329万円
三菱 i-MiEV 172km 10.5kwh/16kwh 15分/35分 300万円
三菱 ミニキャブMiEV 150km 10.5kwh/16kwh 15分/35分 176万円
BMW i3 390km 33.2kwh 45分 509万円
テスラ モデルS 632km 75kwh/100kwh 45分 960万円
テスラ モデルX 565km 75kwh/100kwh 45分 917万円

1.日産リーフ

リーフ

※出典:日産「リーフ」公式HPより

リーフは世界でも人気の電気自動車です。

2017年にフルモデルチェンジを実施したことで2代目となり、バッテリー容量を増やしたことで航続可能距離が大きく伸びました。

クセの強かったデザインはガソリン車に近いものとなり、電気自動車としての特別感を残しつつ万人に受け入れられやすいものになりました。

JC08モードの燃費は400kmと発表されていますが、実際は220〜240kmと言われています。(※出典:オートックワン「日産 新型リーフ 電費(燃費)レポート」より)

急速充電にも対応しており、電気自動車の充電方式の国際基準である「CHAdeMO」が利用可能です。

急速充電の時間は最短45分で、バッテリー総容量の80%を充電可能です。

日産では電気自動車普及のために、月額2,000円で全国の急速充電器が使い放題になるサービスを提供しており、リーフもこれを利用可能です。

車両価格は315万円〜とガソリン車に比べると高めですが、燃料代として月額2,000円しかかからないことを考慮すると非常にコストパフォーマンスに優れています。

2.日産e-NV200

e-NV200

※出典:日産「e-NV200」公式HPより

e-NV200は日産が販売する、100%電気自動車の商用バンです。

日産の電気自動車の技術を商用車にも取り入れることで、ビジネスユースに対応しています。

基本的にはリーフに搭載された技術が搭載されているため、CHAdeMOを使った急速充電にも対応しています。

e-NV200はリーフに比べてバッテリー容量が少ないため、30分の急速充電で80%をチャージすることが可能です。

航続可能距離はJC08モードで190kmと少なめですが、限られた範囲の市街地を走行することが多い商用バンでは十分な性能といえます。

商用バンを電気自動車にすることのメリットは、静粛性の高さです。

ガソリン車に比べて振動が少ないため、デリケートな荷物を運ぶのに適していると言われています。

またガソリン車よりもトルクが大きいため、重い荷物を積んでもスムーズに加速ができるというメリットがあります。

車両本体価格は329万円からなのでガソリン車より高めですが、ガソリン代がかからないことで十分競合可能であるといえるでしょう。

3.三菱i-MiEV

i-MiEV

※出典:三菱「i-MiEV」公式HPより

i-MiEVは三菱が2009年に販売を開始した電気自動車です。

軽自動車の「i」をベースにバッテリーとモーターを搭載し、完全な電気自動車として量産化されました。

三菱が他社に先駆けて、本格的に電気自動車の量産に成功した象徴となっている1台です。

発売して10年近くが経過しているため、バッテリー容量やスペックでは他社のライバル車に若干劣ります。

しかし、急速充電の世界基準である「CHAdeMO」に対応しており、わずか15分で約80%まで充電が完了します。

バッテリー容量が異なる2つのグレードをラインナップしており、大容量バッテリーを積んでいるモデルではJC08モードで172kmの走行が可能です。

バッテリー容量を減らして価格を抑えたモデルも用意しており、こちらのモデルは一回の充電で120kmの走行が可能です。

重いバッテリーを床下に集中的に配置することで低重心化にも成功しているため、安定した走行が可能です。

i-MiEVは三菱自動車の完全自社開発モデルでしたが、今後はグループ企業の日産と共同開発で次のモデルの研究開発が行われています。

4.三菱ミニキャブMiEV

MiEV

※出典:三菱「MiEV」公式HPより

ミニキャブMiEVは三菱が販売する電気自動車の商用車です。

日産にもe-NV200という電気自動車の商用車がありますが、ミニキャブMiEVは軽自動車の商用バンがベースとなっています。

2011年に販売が開始され、ベースはi-MiEVに搭載されているシステムが応用されています。

ミニキャブMiEVも限られた地域を走り回ることを想定しており、バッテリー容量が異なる2つのグレードを用意しています。

こちらもCHAdeMOを使った急速充電に対応しており、15分の充電で80%までチャージすることが可能です。

ミニキャブMiEVはエンジンを搭載しない100%電気自動車なので、排出ガスが0という特徴があります。

そのため食品や青果など、デリケートな荷物の運搬に最適です。

バッテリーを床下に収納していることで、ガソリン車と遜色ない積載量を実現しているのもポイントです。

価格は最も安いグレードで176万円となっています。

5.BMW i3

i3

※出典:BMW「i3」公式HPより

i3はBMWが販売する電気自動車です。

2013年に販売が開始され、同社初となる量産型電気自動車です。

BMWの次世代自動車であるサブブランド「iシリーズ」の1台で、上位モデルにはプラグインハイブリッド車の「i8」があります。

i3は完全な電気自動車の他にも、発電用のガソリンエンジンを搭載したレンジエクステンダー車も用意しています。

バッテリー容量は2つの種類から選択可能で、最大容量のモデルではJC08モードで390キロの航続が可能です。

i3もCHAdeMOを利用した急速充電で可能で、約45分で80%までチャージ可能と言われています。

i3には「ワンペダルフィーリング」と呼ばれる技術が搭載されており、アクセルペダルから足を離すと自動でブレーキがかかるというものです。

ブレーキをかけたときに発生する運動エネルギーを充電に用いることで、急速充電を行わなくても航続可能距離を伸ばすことが可能です。

価格は最も安いモデルでも509万円と若干高価であり、節約できるガソリン代と車両本体価格のバランスは取りにくくなっています。

6.テスラ「モデルS」「モデルX」

モデルX

※出典:テスラ「モデルX」公式HPより

モデルSとモデルXは、アメリカの新興自動車メーカーであるテスラモーターズが販売する電気自動車です。

テスラモーターズは電気自動車の専門メーカーなので、この2つのモデルにも様々な新機能が搭載されています。

テスラの電気自動車の中で最も特徴的なのが、コックピット中央に配置されたインフォテインメントシステムです。

全ての操作をタッチ操作で行うため、スマートフォンのような感覚で車内の機能を操作できます。

そしてモデルSとモデルXの特徴は、他社より圧倒的に大容量のバッテリーを搭載していることです。

両モデルとも、最大で100kwhのバッテリーを搭載可能で、モデルSで632km、モデルXで565kmの航続可能距離を実現しています。

テスラの電気自動車は、この大容量バッテリーと高出力モーターを活かした圧倒的な運動性能を持ち合わせていることも特徴です。

ハイパフォーマンスモデルである「P100D」というグレードを選択することで、モデルSなら2.7秒、モデルXなら3.1秒で100km/hに到達可能です。

電気自動車の特徴でもある、高トルクを最大限に活かした性能といえます。

従来の自動車メーカーでは考えられない新しい機能を次々と投入するのがテスラの方針で、これ以外にも制度の高い自動運転システムを搭載していることもポイントです。

どちらも日本国内で乗るにはボディサイズが大きすぎるという問題がありますが、その目新しさから富裕層をメインに着実に販売台数を伸ばしています。

さらに、2019年にはテスラ史上最も安い車種「モデル3」が発売されました。

すでに現在アメリカ国内では納車が始まっており、順次世界各国にデリバリーされることがアナウンスされています。

まとめ

次世代自動車と呼ばれる車には様々な種類があります。

水素自動車などの燃料電池車もそれに該当しますが、現在世界中で最も研究開発が進んでいるのが電気自動車です。

その理由としては、現在のガソリンエンジン車の技術の延長線上にあるということです。

今ではすっかり当たり前となったハイブリッドカーも、2000年代初頭は珍しい車として扱われていました。

しかし、このハイブリッドカーこそ、電気自動車のはじまりとも言われています。

バッテリーとモーターを搭載することで、それを車の動力源とする技術はこの時すでに実用化されていたのです。

ハイブリッドカーが進化を遂げる中で、徐々にバッテリーとモーターが占める比率を上げていき、最終的にガソリンエンジンを排除したものが電気自動車です。

ガソリンエンジン車に比べて使用する部品数も少なくできるため、テスラモーターズのような新興自動車メーカーの参入も増えると予想されています。

深刻な環境汚染問題に対応するためには、有害な排出ガスを0にする必要があります。

そのため全世界の車が電気自動車に置き換われば、地球温暖化の防止に効果を発揮します。

中国をはじめとする世界各国が電気自動車シフトを明確にする今、今後の自動車の主流は電気自動車となっていくことでしょう。

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