こんな悩みをスッキリ解消
- これから軽自動車を売ろうと思っている人
- 軽自動車の買い替えタイミングを迷っている人
- 車を最も高く売る方法を知りたい人
小回りがしやすく維持費が安いことで人気の軽自動車。
最近は車両価格も高くなり、普通車と変わらない値段になってきています。
「軽自動車は売る時に有利」
そんな話を聞いたことはないでしょうか?
そこで、今回は軽自動車が高く売れるという噂が本当かどうか、実態調査をしました。
また、軽自動車を高く売るコツについても解説しています。
軽自動車は値落ち率が低いから買取価格が高い
最近の新車販売の中でもすこぶる好調な軽自動車。
維持費が安いなどのメリットはよく聞きますが、「手放す時に高く売れる」という話を聞いたことはありませんか?
軽自動車は値段の下落率が低いから買取価格が高いという話が本当なのか、本章では実際に検証していきます。
軽自動車の価値を実態調査
「軽自動車は売る時高い」という噂を検証するため、ここでは「軽自動車・コンパクトカー・ミニバン」の3種類の価値の残存率を調査した結果を公開。
残存率とは、新車購入価格に比べて、現在の車の価値が何%残っているかの率
例えば、200万円で購入した車が、50万円の価値の場合は、残存率は50÷200=25%となる
同条件の車の新車価格、買取相場、中古販売価格を紹介していきます。
その後筆者の見解をお話するので、まずは結果をまとめた表をご覧ください。

カテゴリ | 車種名 | 新車価格 | 買取相場 | 中古販売価格 | 残存率 | 平均残存率 |
---|---|---|---|---|---|---|
軽自動車 | ハスラー | 120万円 | 90万円 | 110万円 | 75% | 75% |
N-BOX | 144万円 | 113万円 | 120万円 | 78% | ||
ムーヴ | 140万円 | 101万円 | 120万円 | 72% | ||
コンパクトカー | ヴィッツ | 160万円 | 104万円 | 120万円 | 65% | 62% |
フィット | 159万円 | 84万円 | 100万円 | 52% | ||
ノート | 180万円 | 126万円 | 140万円 | 70% | ||
ミニバン | ステップワゴン | 310万円 | 213万円 | 230万円 | 68% | 67% |
ヴォクシー | 330万円 | 218万円 | 240万円 | 66% | ||
セレナ | 320万円 | 217万円 | 230万円 | 67% |
※出典:買取相場「ズバット車買取比較 中古車の査定相場」より
※出典:中古販売価格「カーセンサー」より
この表を見ると、残存率は軽自動車が最も高いことが分かります。
また、残存率は「一般社団法人 自動車検査登録情報協会」が平成29年(2017年)まで発表していました。
そのデータを見てみましょう。
使用年数 | 乗用車計 | 軽自動車 | 残存率差異 |
---|---|---|---|
1年未満 | 92.6 | 92.58 | -0.02 |
1~2年未満 | 97.42 | 98.81 | 1.39 |
2~3年未満 | 96.89 | 95.97 | -0.92 |
3~4年未満 | 94.27 | 93.5 | -0.77 |
4~5年未満 | 95.35 | 92.65 | -2.7 |
5~6年未満 | 94.01 | 90.14 | -3.87 |
6~7年未満 | 85.51 | 82.51 | -3 |
7~8年未満 | 90.23 | 83.96 | -6.27 |
8~9年未満 | 80.79 | 76.53 | -4.26 |
9~10年未満 | 79.33 | 71.3 | -8.03 |
10~11年未満 | 75.42 | 68.79 | -6.63 |
11~12年未満 | 67 | 61.62 | -5.38 |
12~13年未満 | 63.46 | 55.64 | -7.82 |
13~14年未満 | 53.11 | 43.13 | -9.98 |
14~15年未満 | 43.66 | 36.99 | -6.67 |
※出典:一般社団法人 自動車検査登録情報協会の平均車齢より
これを見ると、普通自動車の方が残存率が高い傾向にあります。






軽自動車の実態を見ると残存率が高いということが分かりました。
つまり、軽自動車の方が新車価格に対して買取価格が落ちにくいということ。
この結果を基に、「軽自動車は値落ちしない」という件についての筆者の見解をお話します。
軽自動車の値落ち率が低いのは本当
日頃よく耳にする「軽自動車は売る時も高く売れる」という噂は本当であることが実態調査から分かりました。
価値の残存率は平均75%と高い水準を記録しており、数年乗った後でも軽自動車なら高く売ることができます。
これはやはり「軽自動車の需要の高さ」が関係していると言えるでしょう。
軽自動車は維持費が安いことからセカンドカーとしても需要が高く、中古車市場でも非常に人気があります。
少しでも安く買いたいという人が一定数いるため、車両価格が抑えられる中古車は特に需要が高まります。
こうした背景から、軽自動車は中古価格が高くなっているのです。
その結果、買取価格も高くなり「軽自動車は高く売れる」ということに繋がっています。


ここまでの説明で、車買取において軽自動車は非常に有利であることが分かりました。
しかしそれは、「中古車として需要がある軽自動車だけに限った話」と思う人もいるでしょう。
次章ではボロボロの軽自動車にスポットを当てて、そんな状態でも車買取はしてもらえるのかを解説していきます。
ボロボロの軽自動車だった場合、廃車としての価値もないのか
前章の説明で軽自動車は車買取において非常に有利ということを紹介しました。
しかしそれは中古車として再販できる比較的年式が新しい軽自動車に限った話です。
新車登録から10年以上経過した車や10万キロ以上走っている、いわゆる「ボロボロの軽自動車」は少し事情が変わります。
こうした軽自動車は高く売ることができず、廃車を検討することになります。


中古車としての価値がないボロボロの軽自動車は、廃車専門業者に頼めば車買取をしてくれます。
しかしどうして廃車に値段を付けてくれるのでしょうか?
これから廃車専門業者がやっていける理由を解説していきます。
廃車専門業者がやっていける2つの理由
廃車となる車であれば、普通に考えたら価値はないと思います。
しかし廃車専門業者はそんな車でも積極的に車買取を行っています。
それには以下2つの理由が隠されていたのです。
廃車に価値が付く2つの理由
- 理由1.海外に輸出して再販するから
- 理由2.鉄に価値があるから
この理由がどういうことか詳しく説明していきましょう。
理由1.海外に輸出して再販するから
10年10万キロ走った車は価値がないと言われていますが、それは日本だけの話です。
海外では10年10万キロ走った車はまだまだ現役であり、高値で取引されています。
そこに目をつけたのが廃車専門業者なのです。
日本では価値がなく買い叩かれる車を仕入れ、重要が高い海外で高値で再販しているのです。
そうすることで利益を出すことができるので、廃車専門業者はボロボロの車も積極的に買い取っています。
海外では品質の良さから日本車の人気は非常に高く、驚くほど高値で販売されているのです。
理由2.鉄に価値があるから
ボロボロの車でも海外に輸出できるのはまだ動く車に限られます。
壊れて動かないような車は輸出できません。
それでも廃車専門業者が車を買取ってくれるのは、車の鉄自体に価値があるから。
車のボディやパーツには大量に鉄が使われており、それらに資源としての価値が残っているのです。
それだけで数万円になるため、ボロボロの車も廃車専門業者は買い取ってくれるのです。

【結論】軽自動車は資源としての価値があるから売れる
ボロボロの軽自動車でも廃車専門業者に売ることは可能です。
しかし軽自動車は日本国内でのみ流通している車で、海外での需要はありません。
そのため鉄としての価値を評価してもらうしかないのです。
海外では排気量の大きい普通車に人気が集まり、小排気量の軽自動車はパワー不足で人気がありません。
室内が狭いこともあり、軽自動車は海外に輸出しても売れないのです。
そこで廃車専門業者は輸出は大型車に限定し、軽自動車は鉄をリサイクルしています。


中古車として需要がある場合は普通車より高く売れる軽自動車ですが、鉄としての価値となると非常に安くなってしまいます。
それは単純に車体が小さいことで使われている鉄の量が少ないから。
普通車は鉄だけでも2〜3万円で売ることができますが、軽自動車は数千円程度。
重さで価値が変わる場合は車重が軽い軽自動車は不利になってしまうのです。

ここまでが、ボロボロの軽自動車に価値があるかどうかの解説です。
10年10万キロを超えると価値がなくなってしまうのが軽自動車なので、筆者はなるべく新しいうちに買い替えることをオススメしています。
もし超えているようであれば、廃車を検討してください。

そんな軽自動車を少しでも高く売るための方法を次章で紹介していきます。
軽自動車を高く売る方法
軽自動車は日本国内でしか流通していません。
そのため10年10万キロ乗ると価値がなくなってしまうのです。
日本で価値があるうちに買い替えるのが賢い軽自動車の乗り方であるというのは前章までの説明で分かりました。
そこで本章では、軽自動車を少しでも高く売るために知っておきたい情報をまとめました。
軽自動車を高く売るための方法は以下の2つです。
軽自動車を高く売る2つの方法
- 方法1.自分の軽自動車の相場を調べる
- 方法2.車一括査定のサービスを使う
それぞれの方法について、これから詳しく説明していきます。
方法1.自分の軽自動車の相場を調べる
賢く車買取をしてもらうなら、まずは自分が乗っている軽自動車にどれくらいの価値があるのかを知っておく必要があります。
いくらで売れるかを知っておかなければ、買取店と交渉することができないからです。
車査定の交渉については下記記事でさらに詳しく解説しています。

相場を調べる事ができるサイトに、ズバット車買取比較というものがあります。
※出典:ズバット車買取比較「中古車の査定相場」より
サイトにアクセスして売りたい軽自動車のメーカーと車種を選択するだけで、自分の車がいくらで売ることができるのかが表示されます。
年式や走行距離を選択すれば、より詳細な査定相場を知ることも可能です。
※出典:ズバット車買取比較「中古車の査定相場」より
このように、査定の前に相場を知っておくことが、軽自動車を高く売るためには必要です。
軽自動車を売る際の注意点(特に3月付近の売却)
軽自動車を売る際に1つ注意点があります。
それは、軽自動車税は、還付(返金)がないのが通例ということ。
自動車税というのは、4月1日~3月31日までの自動車所有者にかかる税金です。
4月1日時点での所有者に下記のような自動車税の納付書が届きます。
つまり、4月1日までに売却をして名義変更を済ましておかないと、あなたが1年分の自動車税を支払うことになるのです。
3月辺りに軽自動車を売却する方は、買取業者やディーラーに伝えておきましょう。

その上でこれから紹介する車一括査定を使うことで、最高価格で車買取をしてもらうことが可能になります。
方法2.車一括査定のサービスを使う
車一括査定をカンタンに説明すると、複数社の買取店に同時に査定依頼ができるというもの。
車買取で最高価格を引き出すためには、複数社に査定をしてもらうことは必須。
その申し込みの手間を大幅に減らすことができるのが車一括査定です。
複数社に査定をしてもらう際に、先ほど調べた査定相場+10万円を希望価格として各社に伝えましょう。
たったそれだけで相場より高く売ることが可能になる上、あなたの軽自動車を欲しがっている各社が競合するため査定価格は更に高くなります。

これだけメリットが多い車一括査定ですが、同様のサイトが数多く存在しています。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。

軽自動車を売却するときに必要な書類は普通自動車と違う
軽自動車を売却するとき、実は普通自動車を売却するときの書類と異なります。
一覧で見てみましょう。
必要な書類(もの) | 普通自動車 | 軽自動車 |
---|---|---|
実印 | ○ | |
認印 | ○ | |
印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 |
○ | |
自動車検査証(車検証) ※車検が切れていないこと |
○ | ○ |
自動車税納税証明 軽自動車納税証明書 |
△ ※必須ではない |
△ ※必須ではない |
自賠責保険証 | ○ | ○ |
リサイクル券 | ○ | ○ |
譲渡証明書 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
委任状 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
自動車検査証記入申請書 | ○ 通常は買取業者が準備 |
|
振込口座情報 | △ | △ |
住民票 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
戸籍の附票 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
△ ※車検証の住所が異なる場合 |
戸籍謄本 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※結婚して名字が変わり 車検証の住所と異なる場合 |
△ ※結婚して名字が変わり 車検証の住所と異なる場合 |
親権者の同意書 親権者が確認できる戸籍謄本など 親権者1名の印鑑証明書 ※発行から3ヶ月以内 |
△ ※所有者が未成年の場合 |
△ ※所有者が未成年の場合 |
軽自動車の方が普通自動車に比べて用意する書類が少なくてすみます。
書類の詳細は下記記事で詳しく解説して解説しています。

まとめ
- 軽自動車は値落ち率が低く中古車として高く売ることが可能
- ボロボロの軽自動車でも鉄に価値があるため売ることができる
- ボロボロの軽自動車を廃車専門業者に売る際は普通車より安い
- 軽自動車を高く売るためには相場を知って交渉することが大事
- 相場の確認と複数社への査定依頼は車一括査定を使えばカンタンにできる