こんな悩みをスッキリ解消
- 車買取の契約後に減額されるってどういうことか知りたい
- 再査定で減額されてしまったらどうしたらいい?
- どうしたら安心して利用できる買取業者を見つけることができるの?
車を高く売るためには、ディーラーではなくガリバーやビッグモーター(現:WECARS)などのいわゆる車買取業者を利用する人が増えてきています。
しかしディーラーと違って車買取業者はトラブルが起きているのも事実。
トラブルの1つが再査定と言われる、後から査定をして減額するという手法。
そこで今回は、減額された時の対処法や減額を未然に防ぐ方法を紹介します。
車買取で契約後に減額されることってあるの?
愛車を満足できる査定価格で手放したとして、その後「やっぱりその価格は間違っていた」と言われたら当然ビックリするし納得できませんよね。
他社と相見積もりをしていた場合、他の買取業者を断っている可能性は十分にあります。
今までしてきた交渉も全て無駄になり、落胆するのも無理はありません。
一度決まった査定価格をあとで下げてくることを、業界用語で再査定と言います。
実は国民生活センターに事例が数多く報告されています。
実際にあった再査定トラブルの例
まずは、2023年3月22日に公表された国民生活センターで紹介されている再査定のトラブルをいくつかご紹介しましょう。
【事例】契約後の査定額の減額
【事例6】修復歴を告げ、2回も査定して決まった売却額が、突然減額された
車を売却しようと店舗へ出向き査定を受けた。その後、再び同じ店舗で、駐車中にフロント左側をぶつけられ修理した等の修復歴を全て告げたうえで再度査定してもらい、提示額に納得して契約した。ところが一昨日事業者から、「車をオークションに出したら、事故車扱いとなった。契約金額から約 30 万円減額してもらえないか」と連絡があった。2回も査定したうえで契約したのに納得いかない。契約通りの金額を支払って欲しい。(2022 年3月受付、40 歳代、男性)【事例7】引き渡した 10 日後に、事業者から一方的に契約を解除すると言われた
事業者を呼んで車を査定してもらい契約した。10 日後に入金される予定だったが、突然、事業者から「この契約はなかったことにしてほしい」と連絡があった。理由を聞くと「担当者が現地で車を確認したうえで金額を決めたが、車の引き取り後、もう一度技術者が細かく点検したところ、事故車扱いになるようなゆがみが見つかったため」と説明された。この車は新車で購入したが、事故を起こしたことがあり、査定時に「板金塗装もしている」と修復箇所を示したうえで査定額が決まった。一方的に解約すると事業者に言われても納得できない。(2022 年3月受付、50 歳代、男性)【見解】契約後に査定額を減額する
寄せられた相談の中には、契約し車を引き渡した後に事業者から、査定額を減額する、または契約を解除すると言われたというケースがみられます(事例6、7)。消費者の自宅で査定を行う訪問買取は、事業者の店舗で行う査定と比べて設備面が充実していないことから、正確な査定ができないリスクがあります。しかし、事業者はこのリスクを承知のうえでプロとして車の査定額を出しています。消費者から修復歴や事故歴を聞いたうえで査定額を決定したにもかかわらず、車の引渡後になって、その修復歴や事故歴を理由に減額することは問題があります。
※出典:国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」より
国民生活センターにはこのような再査定トラブルの事例がいくつか報告されています。
このトラブル、全て再査定をして一方的に価格を下げてきた買取業者が悪いように思えます。
ただし、車を手放した人が悪いケースもあるのです。
これがどういうことか詳しく説明していきましょう。
修復歴等を隠していると減額を受け入れるしかない
車を売却するというのは、買取店とあなたの間で売買契約を結ぶということを意味します。
その中には「瑕疵担保責任」というものが含まれており、それが理由で売買契約が無効もしくは減額になるケースがあります。
瑕疵担保責任とは民法で定められているもので、カンタンに言うと「契約後に重大な欠陥が発覚した場合は契約自体を破棄できる」というもの
つまり、売買契約時は修復歴が無いとして契約していたのに、後から修復歴があることが発覚した場合は、売主側に瑕疵担保責任が問われます。
その結果、減額もしくは契約解除となってしまう場合があります。
これは、例え売主が修復歴があることを知らなかった場合でも、責任を負う必要があります。
中古で買った車など、新車時から所有していない車は修復歴が不明な場合もあります。
査定を受ける際は修復歴がないものと思っていても、後で詳しく調べたら修復歴があったと指摘されるケースもあります。
瑕疵担保責任はこの時でも問われてしまうのです。
再査定で減額されたらどうしたらいい?
査定の際に修復歴などを黙っていた場合、それは売主が責任を問われます。
しかしそれ以外の減額の場合、だいたいの責任は買取業者側にあります。
【対処法】修復歴や事故歴を事前に適切に告げていた場合、契約後の修復歴等を理由とした契約の解除や減額には応じる必要はありません
車両に「隠れた瑕疵」があって、契約時に消費者が故意または過失により、事業者にこれを告げなかった場合、事業者は消費者に対し、契約不適合責任に基づいて減額請求や契約解除を求めることができる場合があります。売却する車に修復歴や事故歴があると知っていた場合は、必ず査定時に事業者へ告げましょう。
一方、修復歴や事故歴を告げたにもかかわらず、これらを理由として事業者から契約後に減額や解約を求められた場合は応じる必要はありません。事業者は査定のプロとしての注意を払って査定額を算出しており、一度合意した契約内容について一方的に変更することはできません。
※出典:独立行政法人国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」より
そもそも査定の際は、プロがしっかり車を確認して価格を算出しています。
その上での契約なので、もし一方的な減額を言い渡されたら、それは買取業者側が悪いということになります。
悪質な買取業者はキャンセルペナルティーがある
悪質な買取業者になると、キャンセルペナルティーを取ってきます。
キャンセルペナルティーとは、売買契約後にキャンセルをしたときにいくらかの罰金を払うこと
再査定の結果、減額となるとキャンセルしたくなります。
ただ、中には高額なキャンセル料を請求してくる買取業者も存在します。
今でもキャンセルペナルティー問題は出ており、2023年3月22日に公表された国民生活センターで紹介されている再査定のトラブルにもトラブル事例が書かれています。
【事例】高額なキャンセル料の請求
【事例4】契約後すぐにキャンセルを申し出たら、高額なキャンセル料を提示された
一括査定サイトに登録後、事業者が来訪して査定し「15 万円で買い取る」と言われた。「少し考えたい」と伝えると、「特別に 50 万円で買い取る」と言うので契約した。その後、別の事業者から「70 万円で買い取る」と言われ、最初の事業者へキャンセルを伝えたところ、「キャンセル料が10 万円かかる。75 万円で買い取るのでキャンセルしないでほしい」と言われた。キャンセル料は一律で決まっており、契約書の約款に書いてあるという。車を引き渡しておらず、売却代金も未受領、名義変更の手続きもしていないのに、キャンセル料が高額すぎる。納得がいかない。(2022 年9月受付、20 歳代、男性)【事例5】高額なキャンセル料の算出明細が示されない
一括査定サイトに登録後、電話がかかってきた事業者の店舗で車を査定してもらった。約 230万円が提示されたので契約し、その日のうちにキャンセルを申し出たら、事業者から約 40 万円のキャンセル料を請求された。売却価格の 20%で、請求根拠は契約書に記載してあるという。あまりにも高額なので、事業者へキャンセル料の根拠となる損害の明細を提示するよう求めたところ、「契約当日にキャンセルを申し出ても契約書に記載通りのキャンセル料がかかる。キャンセル料は販売する時の利益の損失を根拠に計算している」と主張し、明細を示さない。支払いたくない。(2022 年 12 月受付、20 歳代、男性)【見解】高額なキャンセル料の設定やキャンセル妨害
消費者が契約後すぐに解約を申し出た場合でも、高額なキャンセル料を請求されたというケースが見られます(事例4、5)。中には、相談者がキャンセル料の算出明細を求めても示されないケースもあります(事例5)。消費者契約法第9条第1号では、事業者に生ずべき平均的な損害額を超える部分について無効としており、契約額に関係なく一律に額を定めるのは問題があると考えられます。
この他に、キャンセルを申し出た後に事業者から 20 回近くも電話がかかってきた(事例2)、契約書に記載されたキャンセル可能期間であるにもかかわらず、解約ができないと言われたなど、キャンセル妨害のケースも寄せられています。※出典:国民生活センター「増加する自動車の売却トラブル」より
一方的な減額とキャンセル料を取ろうとする買取業者は、一貫してある狙いがあるのです。
それは「査定の際だけ価格を吊り上げて、後から減額して買い叩く」というもの。
こうした悪質な業者が少なからず存在しているので、車を売る際には注意が必要です。
減額を提示されたときの3つの対処法
もし減額を伝えられたら、以下の3つの方法を試しましょう。
減額を提示された時の3つの対処法
- 瑕疵担保責任の対象となるかどうかを確認する
- 減額の理由は何なのかをハッキリさせる
- 契約自体をキャンセル料なしで解除する
このどれにも応じてくれない買取業者は悪質な業者である可能性が高くなります。
そうした時には国民生活センターやJPUCに相談をしましょう。
- JPUC 車売却消費者相談室:0120-93-4595(※平日9時~17時)
- 消費生活相談窓口:消費者ホットライン「188(いやや!)」番
信頼できる買取業者はどこなの?
「車を高く売りたい」「安心できる業者に依頼したい」というのは両方成立するのは難しいことだと考えがち。
まず1つの判断基準として「JPUC」という団体に加盟している買取業者に絞ると比較的安心できます。
JPUCとはトラブルの多い中古車買取業界の健全化のために立ち上げらた団体
JPUCとは「一般財団法人日本自動車購入協会」で、トラブルの多い中古車買取業界の健全化のために立ち上げられました。
加盟するためには厳しい基準をクリアする必要があり、全ての業者がカンタンに加盟できるものではありません。
そのため「JPUCに加盟している=ある程度は安心して利用できる買取業者」と言うことができます。
JPUCの特徴として挙げられることが、
- 「再査定による減額」
- 「高いキャンセル料の請求」
の2つを原則禁止していること。
一度出した査定価格は業者側が責任を持つことを求めています。
そのため、JPUC加盟企業であれば、原則再査定による減額の心配がありません。
JPUC加盟企業でも減額トラブルは報告されている
ただし、JPUCに加入している買取業者でも、後から減額の話が良く出てくると業界内で有名です。
ビッグモーターで車売り 手続き終わったのに 後から修復歴あるから160万要求して来た 毎日の電話がしつこい 払わないと伝えた後日60万は自社で出すから100万でいいって言われた。国民生活センター自動車購入協会に相談したら1円も払う必要はないとの事。気をつけて#ビッグモーター #悪質
— ドラム缶 (@MTjzyHGKB0zM8vP) November 11, 2022
ビッグモーターに売却の契約したんだけど、今更になって修復歴が認められるから減額するって言われた
— TGR team 凡ミス (@cocoaoishiina) May 22, 2022
フレームか何かに直した跡がある
だから減額だってさ🙄
そんな事故起こしてないんだけど😥
事故は起こしたけど、修理した時にディーラーにはそんなこと言われてない
どうしたら良いのかな?
ビッグモーターから修復歴ありなので25万の減額とか電話があって車返してっていったら5万の減額でも厳しいですかとなり、無理と伝えたら元々の査定で大丈夫とか言い始めた(笑)
— しんねこ⭐︎プリウスα GR SPORT (@shinneko0725) March 22, 2019
凄い会社だわマジで(笑)
ビッグモーター。他社の査定額より出しますって言ったから契約したのに減額してきたけど結局そのままの値段で契約完了できた🙌 減額されても他社より高かったから以外と優しい
— メルモちゃん (@fuyugakirai9999) December 4, 2021
もっと凄いのは、契約後から納車日まで傷つけたり何らかのあれがあったら減額 ガリバーの言い値で納車(真顔で説明してるのに驚愕) 契約無効になりませんか?って聞いたらなりませんね~。。(よく言うな) ガリバー で 車売る バカいんの これがフランチャイズの小僧営業ならよいが直営店の営業だし
— えん (@enpomochi) February 28, 2018
ガリバーや他買取業者でも稀に聞くことがあります。
なのでビッグモーター(現:WECARS)で高い査定額が出たとしても安易に売買契約は締結しないほうが良いです。
しっかりと「後からは減額請求は一切しない」というのを約束してもらい契約書に書いてもらいましょう。
念のため、ガリバーを含む他の買取業者でも、売買契約時に減額しない旨を約束してもらってください。
ガリバーやビッグモーター(現:WECARS)のクレーム保証はどうなの?
ガリバーやビッグモーター(現:WECARS)であれば、クレーム保証というのがあります。
ただし、下記ビッグモーター(現:WECARS)の社員が言っているように、クレーム保証を使っても減額を免れることはできません。
FF外から失礼します。
ビッグモーター社員です。
クレーム安心保証ですが、事故歴、災害歴、メーター交換歴が発覚した場合は残念ながら減額対象となります。中古車でのご購入をされてその後売却をした際は、査定員のミスを追求して減額を回避するしかありません。残念ですがこれが実態です…— ブラック企業従事者 (@Vdngi78iZkenNuF) October 15, 2019
しかもクレーム保証は加入するのに数万円のお金がかかります。
単なる買取額を下げる材料なので、クレーム保証の加入はオススメできません。
カーセブンやオートバックスは減額はしない
また、カーセブンやオートバックスであれば、自ら減額をしないことをうたっています。
※出典:カーセブンより
また、アップルも減額は一切ありません。
やはりこういった企業は、顧客評価も高くオリコン顧客満足度調査でTOP3です。
安心して売るなら「オートバックス」「アップル」「カーセブン」がオススメできます。
買取業者名 | 減額の噂 |
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カーセブン | なし |
オートバックス | なし |
カーチス | なし |
T-UP | なし |
アップル | なし |
ネクステージ | あり(※店舗による) |
ユーポス | あり(※店舗による) |
ラビット | あり(※店舗による) |
ガリバー | あり(※店舗による) |
ビッグモーター(現:WECARS) | あり(※店舗による) |
車買取業者のおすすめランキングについては下記記事で詳しく解説しています。
安心して高く売るオススメの方法
安心かつ高く売りたいなら「オートバックス」「アップル」「カーセブン」の3社に査定依頼するのがオススメです。
カーセンサーを使って安心できる業者のみに依頼する
そして、カーセンサーの車一括査定を使えば、それら3社に一気に依頼、さらに依頼したくない業者を外すことができます。
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
例えば、ビッグモーター(現:WECARS)やガリバーを外して依頼することも可能。
車一括査定を使うと、複数の業者が競い合うため、査定価格が高くなります。
どんなに高価買取と宣伝している買取業者であっても、利益を出すためにはできるだけ安く買い叩きたいのが事実。
そのため店頭に車を売りに来たお客さんには、足元を見た査定をします。
ライバルがいなければ、足元を見た査定でも買い取れてしまうから。
それは、評判が良い「オートバックス」や「アップル」「カーセブン」でも同じです。
ただ、車一括査定を使って、競わせるとそうはいきません。
なぜなら、足元を見た安い査定額だとライバルの買取業者に買い取られてしまうから。
こうした理由から、車一括査定を使えば車を高く売ることができるのです。
MOTA車買取を使う
MOTA車買取は、査定依頼を行うと、最大20社の車買取業者がネット上で入札し、上位3社のみと交渉、買取をしてもらうサービスです。
MOTA車買取では、2023年4月12日より車買取業者側の規約を改定しており、下記2点を禁止事項としています。
- 入札金額以下での買取を禁止
- 売却キャンセルの拒否、キャンセル料等徴収の禁止
- 入札下限金額以下での買取の禁止(第5条1項&3項)
詳細:ユーザー(売主)が登録した売却対象車両の情報と査定した実車に大きな相違が無いにも拘わらず、加盟店都合で減額することを禁止する。原則入札金額の下限金額以上で買取りするものとする。- ユーザーからの売却キャンセルの拒否、キャンセル料等徴収の禁止(第6条2項&3項)
詳細:売買契約後であっても車両引き取り日の翌日まではユーザー(売主)の希望があれば売買契約の解除を行うことができる。また売買契約の解除に伴い、買取店(買主)はユーザーにキャンセル料等の請求は出来ないものとする。
つまりMOTA車買取を使うと、車買取の最大のトラブルである「売買契約後からの減額」「キャンセルによるペナルティー」が無く安心して車買取をしてもらえます。
車一括査定のオススメについては下記記事で詳しく解説しています。