こんな悩みをスッキリ解消
- これから車買取の交渉をする予定で、交渉術を知りたい人
- 車を高く売るためにはどんなツールやテクニックを使えばいいのか知りたい人
- 初めての車買取で、交渉事が苦手で心配な人
世の中には交渉でしか好条件を引き出せないことが数多くあり、車買取もその一つ。
安く買い取りたいと考える車買取店と交渉しなければ、相手の利益を増やすだけになってしまいます。
といえ「はじめての交渉で心配」「プロはどんな会話をしてくるのか」など、知りたいことは多数あるはず。
本記事では、車買取の営業マンが実際に使うセールストークを公開し、その対処法をあわせて紹介しています。
交渉前の心構えや事前準備の方法も紹介しているので、最後まで読むことで車買取の交渉術が全て身に付きます。
読むか読まないかで数十万円の差が生まれることもあるので、一度目を通すことをオススメします。
車買取店と交渉する前にやっておくべき3つのこと
大前提からお話すると、車を高く売るためには買取店との交渉は必須です。
理由はカンタンで、買取店としては「何事も無ければ安く買い取りたい」から。
そうさせないためにも、買取店と交渉をしなければいけないのです。
車買取店と交渉する前にしておきたいことは以下の3つです。
- 準備や心構え
- 自分の愛車の買取相場を調べる
- 車査定依頼
1.準備や心構え
先にしておくべきことが、「どの業者と価格の交渉をするか知っておく」こと。
例えばディーラーでは、下取り価格を交渉してもあまり意味がありません。
ディーラーは新車販売をメインに行っているため、中古車の買取は積極的ではないのです。
新車を買う際に今の車がいらなくなるから買い取るという程度で、無理して売ってもらわなくてもいいと考えているのです。
交渉をするなら、中古車の買取と販売で生計を立てている買取店としましょう。
車買取店は、中古車を買い取って販売をしないと商売になりません。
そのため在庫の仕入れになる車買取には全力なのです。
こうした買取店を複数回り、査定価格を競わせるとより効果が現れます。
2.自分の愛車の買取相場を調べる
交渉をする前に知っておくべきことは、自分の車の「買取相場」です。
相場を知らないと、提示された査定価格が高いのか安いのか分かりません。
もし先にディーラーの査定をしてもらうことが可能なら、絶対にお願いしておきましょう。
その下取り価格をベースに買取店と交渉していけばいいのです。
買取相場を調べるオススメサイト
個人情報なしで買取相場を調べられるサイト4つ
- トヨタ「下取り参考価格情報」
- 日産「下取り参考価格シミュレーション」
- グーネット買取
- ズバット車買取「査定相場」
どのサイトも、買取相場を調べるだけなら営業電話に悩まされることはありません。
筆者のオススメは「グーネット買取」で、郵便番号とメールアドレスを入力する必要はありますが、非常に精度の高い買取相場が調べられます。
3.車査定依頼
ここまでの準備ができたら、いよいよ車査定の依頼をすることになります。
車査定は必ず車一括査定を活用するのがいいでしょう。理由は高く売れるから。
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
自分で車買取店に持ち込むというのは、敵地へ出向くようなものです。
同僚や上司、店長が出てきてしつこく交渉され、安い価格で手放すように何度も迫られる可能性があります。
車一括査定のメリットは、他にライバルがいることを買取店に意識させることで、高額査定が引き出しやすくなるということ。
しかしそれ以外にも、出張査定は自宅で安心して交渉できるという点があるのです。
出張査定は無料なので、自宅で交渉できる方が何かと便利です。
買取店のスタッフも1人で来るので、複数人で契約を迫るようなことはできません。
「自宅で交渉ができる」「ライバルがいることで高額査定が出やすい」という2点から、車一括査定は車を売るなら必ず使いたいサービスと言えます。
【できればやっておく】愛車の洗車をしておく
車を査定してもらう前に洗車をしておくことをオススメします。
洗車をしてある車はイメージがよく、愛車を大事にしているというアピールにもなるから。
【会話事例付き】車の高価買取を引き出す5つの交渉術
いよいよ査定の日が来たら、出張査定に来てくれた営業マンと交渉をしていくことになります。
どうやって話せばいいのか分からない人のために、ここからは実際の会話の例を交えてわかりやすく解説していきます。
車の高価買取を引き出す5つの交渉術
- 競合を意識させて鎌をかける
- 大きな事故は話す、小さな事故は話さない
- 売る意志があることを伝える
- 営業マンの口車に乗らない(事前に営業トークを知っておく)
- オプション品を伝える
【重要度:大】競合を意識させて、一番高いところの10%~20%増しで話す
どこの車買取店も査定の際に、「他社ではいくらといわれましたか?」と聞いてきます。
この時、値段を正直に話すのではなく、一番高い査定をしてくれた所の10~20%増しで伝えましょう。
このように、他社で提示された額より多めに話をしておくことで、査定額を一気に引き上げる交渉術があります。
中には疑り深い営業マンもいて、その時はしつこく質問をしてきます。
査定に来たスタッフの中には、一部強引な人もいます。
1社目と交渉する時は、「ディーラー下取りが○○万円(10~20%上乗せ)だった」と話せば問題ありません。
2社目以降は、「ガリバーで○○万円(10~20%上乗せ)やディーラー下取りで○○万円(10~20%上乗せ)だった!」と話をしましょう。
各社の査定額が横並びになってきた時、その辺りが本当の限界額と考えられます。
最後は各社が1~2万円の競り合いをすることになるので、最後まで残った1社に決めるのが正しい方法です。
【重要度:大】大きな事故歴は正直に話す、小さな事故やキズ凹みは話さなくていい
売りたい車が過去に大きな事故を起こして修理していた場合、その内容は正直に話しをしておきましょう。
その場はバレなかったとしても、後で修復歴が発覚したときにはトラブルに発展する可能性があります。
大きな事故を起こしたというのは、車の基礎部分にあたる「フレーム」を修正したかどうかが基準です。
ちょっとぶつけたくらいではフレーム修正とはならないので、事故歴にカウントされません。
少しぶつけてしまった程度や、小さな事故の話まではしなくても問題ありません。
どれくらいのキズや凹みが査定額に影響するのかについては、以下の記事で詳しく説明しています。
【重要度:大】売却理由を売る前提で話し、決定権があることを伝える
車買取店は本当の限界額はむやみに教えたくないという内情があります。
そのため売る気がない人に限界価格を提示することはなく、平均価格を伝えてお茶を濁すことがほとんど。
それでは相場価格を知ることができないので、「売ることに対して前向きな姿勢」をアピールしましょう。
このように、「いつまでに手放す」「最終決定権は自分にある」という2つをアピールすることで、買取店に対して本気であることをアピールします。
そうすることによって、「本気で車を売るつもりがあるお客さん」として認識してもらい、限界額を引き出しやすくするのです。
【重要度:中】1社目の営業の口車に乗らない、即決しない
車買取店としては、査定に来たからにはその車を買取って帰りたいと考えています。
そのため今すぐ決断を迫ってくることがありますが、1社目の営業の口車には乗らないようにしましょう。
2社目以降の方が高い査定額を提示してくれることが多いので、1社目で決断を迫られても必ず断りましょう。
前の車一括査定したんだけど、家に来た買取査定も他の査定より一時間早く行っていいですかって来て今売るならいくらって他の査定くる前に言ってきて、一番安かった
他は30万とかだったのにそこだけ9万とかだった
良くないよねー…あそこ
型遅れのまーでした— まー (@efini07) August 9, 2020
営業マンは、その場で契約を取って他社の査定を受けさせないようにしようとします。
しかしなんと言われても、最低でも2社以上の査定を受けましょう。
「買取強化中」というのはよくあるセールストークなので、2社目でも全く同じことを言われる可能性があります。
【重要度:小】アピールしたいオプション品があれば伝える
車買取店がよく使う言葉に「プラス査定」というものがあります。
これは人気のボディカラーやオプション品が付いている場合、査定額を数万円上乗せしてくれるというもの。
アピールしなくてもプラス査定はしてくれますが、念の為にアピールしておくのもオススメです。
このようにアピールすることで、それらの機能が付いた車は高く売れることを知っているというアピールにもなります。
これが車買取の交渉時に使えるテクニックの全てです。
査定に来てもらう時点で、買取店は経費がかかっています。
取り返すためにはなるべく車を安く買い取ることなので、あの手この手で即決を迫ってきます。
しかしそれでは車を高く売ることはできないで、必ず複数社と競わせましょう。
その上で上記のテクニックを駆使して、限界価格を引き出すことが大切です。
複数社に査定依頼すれば限界価格に近付く
大前提として、高く売るなら複数社に査定依頼をしましょう。
買取業者にとって一番の敵はライバル業者。
ライバルを必然的に意識させられるのが車一括査定と呼ばれるサービスで交渉が楽になります。
仮に1社だけに依頼したとしても、車一括査定経由にすることでライバル業者がいると錯覚させることが出来ます。
車一括査定のオススメはカーセンサー
車一括査定は色々なサイトがありますが、中でもオススメは「カーセンサー」です。
車一括査定の仕組み自体は、どのサイトも変わりませんが、依頼できる買取業者は車一括査定サイト毎に少しずつ異なるのです。
カーセンサーは下記のように参加している買取業者数が圧倒的。
- カーセンサー:700社以上
- ズバット車買取:200社以上
- カービュー買取:300社以上
- ナビクル:100社以上
大手~町の中古車屋さんまで、幅広く依頼できるのが「カーセンサー」なのです。
つまりそれだけあなたの車を高く買い取ってくれる買取業者が見つかる可能性が高いということです。
また、買取業者の連絡の希望日時を伝えたり、メール希望を出せるのもカーセンサーのみ。
任意項目
連絡希望時間帯
また、どうしても複数社からの電話が嫌な場合はオークションを選択するのもオススメです。
オークションを選択すると、電話は1つ(カーセンサーのスタッフ)のみで、第3者の査定員が査定してくれます。
その査定情報をもとに8,000社以上がネットで入札する仕組み。
買取業者と直接交渉するわけではないので、通常の車一括査定の方が高額査定になりがちですが、ディーラー下取りや買取業者1社の査定よりは高くなる可能性があります。
複数社からの営業電話は少なくしたいけど、買取業者としっかり交渉したいという方は「MOTA」がオススメです。
MOTA車買取を使うと、最大20社の買取業者がネット上に概算査定額を提示してくれます。そのうちの上位3社の買取業者のみ交渉権を持つサービスです。
つまり車一括査定のような電話ラッシュはなく、上位3社しか電話が掛かってきません。
もちろんネット上で見れる概算査定額を見て断っても大丈夫です。
車一括査定のオススメについては下記記事でさらに詳しく解説しています
また「とにかく安全な買取業者1社だけに査定依頼したい」方は「カーセブン」がオススメです。
理由は、「キャンセルは7日間OK」「売買契約後の減額がない」ことを公言しており顧客からの評価も高い買取業者だからです。
実際にカーセブンは、オリコンが実施する顧客満足度調査でも常にTOP3に入っています。
売買契約後のキャンセルや減額については下記記事で詳しく解説しています。
カーセブンの評判については下記記事で詳しく解説しています。
また、古い車の買取ならどんな車でも0円以上の買取保証をしている「ソコカラ」「カーネクスト」がおすすめです。
当サイトでおすすめの買取業者ランキングは下記のとおりです。
まとめ
- 車査定を依頼する前に、「相場チェック、心構え、一括査定の利用」はするべき
- 車査定は車買取店に行くと不利になるので、必ず出張査定を依頼する
- 出張査定で来てくれた人の口車には乗らず、1社目の査定額をベースに交渉で引き上げる
- 都合の悪い質問に答える必要はなく、しつこい営業マンには帰ってもらう
- 各社の査定結果が横並びになってきた辺りが限界価格、もうひと押しで決める