こんな悩みをスッキリ解消
- オークションで車売るべきかどうか悩んでいる人
- 車売るならオークションの方が高いと聞いて興味がある人
- オークションにはどんな種類があってどんな特徴があるのか知りたい人
車売る人が気にする1つに「どうしたら車を高く売れるか」ということ。
高く売るというを優先すると、オークションで車を売るのが最も高く売れる方法と言えます。
ただし、オークションで車売るのは素人では少しハードルが高いのが難点なのも事実。
そこでこの記事では、オークションで車を売る方法やメリット、全体の流れを紹介。
どうしてオークションなら高く売れるのか、また注意点を解説しています。
中古車売買のオークションは5種類ある
車はオークションで売った方が、買取業者の手数料がない分高く売れます。
ただし、中古車オークションというのは特殊で、オークションと一言で言っても色々な種類があるのです。
車を売ることができるオークションは大きく分けると5つあり、そのうち4つは一般利用が可能となっています。
まずは一覧表で、それぞれのオークションの特徴などを確認しましょう。
オークションの種類 | 一般利用 | オススメ度 | 売買形式 | 売主の手数料 | 高額売却確率 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|---|---|---|
オートオークション (業者オークション) |
不可 | 買取業者⇔中古車販売業者 | |||||
オークション代行 | 可 | 個人⇔代行業者⇔買取業者 | 5~10万円 | 車を高く売ることができる (自分で相場がよめる人限定) |
一般人にはハードルが高い 手数料が高い |
||
サポート付き ネットオークション |
可 | 個人⇔個人 個人⇔買取業者 |
5,000円~販売価格の7% | 個人、買取業者、高い方に売れる | 手数料が高い | ||
オークション形式 車一括査定 |
可 | 個人⇔運営者⇔買取業者 | なし | 個人でもカンタンに利用できる | 通常の車一括査定の方が 高く売れる |
||
サポートなし ネットオークション |
可 | 個人⇔個人 | 6,048円~販売価格の10% | 車が高く売れる | トラブルの確率が高い |
※2024年11月現在の情報
1.オートオークション(業者オークション)
オートオークション(業者オークション)とは、車買取業者が出品して中古車販売業者が落札する、業者だけが参加できる専用のオークションのこと
オートオークションの種類 | 一般利用 | 特徴 |
---|---|---|
USSオークション | 不可 | 国内最大の業者オークション |
メーカー系オークション | 不可 | 国内の自動車メーカーが主催する業者オークション |
JUオークション | 不可 | 中古車販売業者が主に利用する業者オークション |
日本の中古車業界というのは特殊な構造をしており、実は買取された車のほとんどが「オートオークション」と呼ばれるところに流通します。
日本の中古車の流通経路
- パターン①:車を売る人 → 車買取業者やディーラー(手数料) → オートオークション(手数料) → 中古車販売店(手数料) → 中古車を購入する人
- パターン②:車を売る人 → 車買取業者(兼中古車販売業者)(手数料) → 中古車を購入する人
人気車種ですぐに売れそうな中古車は、パターン②となることがありますが、ほとんどの中古車はパターン①となります。
中古車というのは置いておくにも面積を取るため、置いておく土地が必要。保管するだけでもお金がかかるのが中古車なのです。
街の中古車屋さんは、車を大きなお金で買い取ってしまい、もしずっと在庫のまま売れ残ってしまうと、経営が厳しくなります。
そこで登場したのがオートオークション市場。
買い取った車をすぐにオートオークションに流すことで、買取業者は在庫の売れ残りリスクを抱えずすぐに売り上げを立てることができます。
多くの買取業者は、オートオークションに買い取った車をすぐに流すことでの利ザヤで儲けています。
逆に中古車販売店では、オートオークションから販売する中古車を仕入れているのです。
下記がyoutubeで実際に中古車を入札している動画。ものすごいスピードで入札合戦が繰り広げられていることが分かると思います。
買取業者は、一般人から車を買い取るときはオートオークションの落札相場を参考に買取価格を決めています。
オートオークションは一般人では参加できず、古物商許可(最低1年以上)と中古車売買のための事業者が必要になります。
つまりオートオークションは中古売買の事業を営んでいる人しか参加できないのです。
2.オークション代行
オートオークションで落札される金額から、買取業者の利益を引いた分が実際の買取価格になることは説明しました。
それなら買取業者を介さず、直接オートオークションに出品したいと考える人もいるでしょう。
そんな人のために、業者オークションに代行出品してくれる業者が存在します。
代行業者 | 代行手数料 | オークション出品料 | オークション成約料 | 手数料合計 |
---|---|---|---|---|
カーオークション.jp | 35,000円 | 8,000円 | 8,000円 | 51,000円(陸送代別) |
オークサポート | 30,000円 | 9,000円 | 9,000円 | 48,000円 (陸送代別) |
オークション代行は、もちろん一般人でも依頼することが可能です。
スカイブルーか(・_・)黒だとおもたw
車売るとき急ぎじゃないなら査定してもらうよりうちみたいなオークション代行ってのやってるとこに話持っていったほうが高く売れるのだ(^-^)/— 破壊魔そるお (@FlameImmorality) October 18, 2016
本日は
朝イチオークション代行で出品した車のセリ車屋さんに買い取り見積もりしたら
3-5万円と言われた車がなんと5倍近い26万円で落札㊗️
高く売るポイントがしっかり効いて僕らの予想も超える金額になりました
オークションおもろいな#オークション代行
— 伊藤 英登◆好きな事で起業してみた (@hideto_itoken) October 4, 2019
ただし、勘が良い人なら分かりますが、オークション代行にお願いしても手数料が掛かります。
つまり買取業者にお願いするのと買取額はあまり変わらなくなるというのが実情。
買取業者とオークション代行に売る場合の流れ
- 【買取業者】車を売る人 → 車買取業者やディーラー(手数料) → オートオークション(手数料) → 中古車販売店(手数料) → 中古車を購入する人
- 【オークション代行】車を売る人 → オークション代行業者(手数料) → オートオークション(手数料) → 中古車販売店(手数料) → 中古車を購入する人
さらには、買取業者で売るよりも自分で手続きをすることも多くなるため、オークション代行は正直あまりオススメできません。
オークション代行を使って車を売る流れは以下の通りです。
オークション代行業者で車を売る流れ
- 申し込み
- 仮査定
- 契約
- 車の運搬
- 出品・落札
- 入金
流れ1.申し込み
カーオークション.JPもオークサポートも、申し込みはネットから行います。
専用のフォームに売りたい車の車種や年式、走行距離を入力して情報を送信。
その後オークション代行業者からメールまたは電話で連絡があります。
流れ2.仮査定
オークション代行業者は、当たり前ですがオートオークションの落札相場を見ることができます。
その金額をベースに、大体の査定金額を算出し、希望額と相違なければ契約となります。
流れ3.契約
落札の予想金額をベースに最低落札価格を決めたら、いよいよ契約です。
オークション代行で車を売る場合、予め指定した金額を下回ったら出品を取りやめることができる「最低落札価格」というものを決めることができます。
流れ4.車の運搬
契約後は書類を用意し、オークション会場まで車を運搬します。
オークション会場への車の搬入は、オークション代行業者が指定した陸送業者を使うことになります。
陸送業者を使うのにもお金がかかり、同一県内で2〜3万円程度、県外は5〜10万円程度の費用が発生。
これはオークション会場に運搬する際にもかかりますが、万が一最低落札価格を下回って車を引き上げることになったら、その際にも同額がかかります。
陸送費用の相場については下記記事で詳しく解説しています。
流れ5.出品・落札
オークション会場に運搬された車は、代行業者が出品します。
予め打ち合わせた金額で出品し、落札されれば成功です。
しかし最低落札価格に満たない場合は落札されず、買い手が決まらない状態となります。
流れ6.入金
無事に落札された場合、落札者が名義変更を完了したらお金が振り込まれます。
受け取れるお金は「車両落札代金、消費税、自動車税、リサイクル預託金」となっています。
そこから代行業者に支払う金額が差し引かれ、残ったお金が振り込まれる仕組みです。
3.ネットオークション【サポートあり】
最近では車買取業者のガリバーなどが、個人間売買に介入してサポートしてくれるサービスが登場しています。
オークションサイト | 特徴 | 運営会社 | 手数料 |
---|---|---|---|
ガリバーフリマ | ガリバーが全面サポート | 株式会社IDOM | 9,000円~受け取り価格の7% |
クリマ | 出品手数料無料 | ユニオンエタニティ株式会社 | 5,000円 |
クルモ | ヤフオクと連携 | GMOカーズ株式会社 | 59,400円 |
※2024年11月現在
個人間売買だとトラブルが心配という人のためのサービスで、車買取業者が品質保証や手続きの代行を行ってくれるのが最大のメリット。
専用のオークションサイトに出品し、車を購入したい個人が落札します。
ガリバーフリマは、買取業者最大手ガリバーが運営していることもあり、利用者も一定数います。
X(旧Twitter)にも、値段がつかないような車でも売れたという口コミが多数投稿されています。
自分が希望する売りたい価格(A)を決める。これにガリバーさんの手数料(B)が乗った価格(A+B)がガリバーフリマに掲載される。なので、売れた場合、価格(A)が自分の取り分となるという明朗会計
😊
。手数料(B)は価格(A)次第だが僕の場合20万円未満だったので手数料(B)は1万8000円だった。続く— TETSUYA BUONO (@BuonoTetsuya) February 4, 2020
売れたので感謝を込めてツイート。10万キロ超えの中古車を3万円で出品したけど、売れたわ。あんなポンコツに値が付くとは思わなかった。フリマには意外な需要があるんだなぁ。
ガリバーフリマで希望価格で売れた! https://t.co/PQqiS2OjJ6 / #フリマ #ガリバーフリマ #買取 #車
— Malory (@malo_ism) October 16, 2019
ガリバーフリマで初めて車売った。
売った車は事故車、12万キロ、傷アリで下取りは1万と言われたけど、10万で売れた。下取り3万とかそういったクラスタの車は活用するといいかも。
サービスもガリバー仲介で相手の人見えなくてもできるし安心できる。
— まさかず@Web制作×エンジニア×パパ (@masa_kazu5) April 11, 2019
13万Km超えた車の買取額はどこ行っても5万円くらい。ガリバーフリマで売れた金額が12万円!次車スタッドレスの資金が出来ました!ご購入様、ガリバーフリマ様、どうもありがとうございました!
ガリバーフリマを使ってみた! https://t.co/AtwHCMGr3Y #ガリバーフリマ #高く売れた #買取 #ありがとう
— まなぴー (@te49984199) January 26, 2019
車の運搬なども代行してくれるので非常に楽なのですが、手数料が高いというデメリットがあります。
買取業者とサポート付きネットオークション(ガリバーフリマなど)に売る場合の流れ
- 【買取業者】車を売る人 → 車買取業者やディーラー(手数料) → オートオークション(手数料) → 中古車販売店(手数料) → 中古車を購入する人
- 【サポート付きネットオークション】車を売る人 → ガリバーフリマ(手数料) → 中古車を購入する人
ガリバーフリマ、手数料高すぎね?
出品者はわからないではないが購入者手数料もとるのか、、、。
他にも登録諸費用などは別途必要だから、結果的に高くなこりゃ。— いけのめだか (@naotarou33) February 1, 2019
ガリバーフリマって手数料結構取るのな
— 我来也提督P (@team_garaiya) May 16, 2019
ガリバーフリマ手数料たけーなー
でも全部やってもらうから楽っちゃ楽だよな…個人間のトラブルも無さそうだし
— りょうちゅん⚓ (@ryouchun_9000) August 28, 2019
ガリバーフリマについては下記記事で詳しく解説しています。
4.オークション形式の車一括査定
次にオークションの中では、筆者は比較的オススメできるのがオークション形式の車一括査定です。
車を高く売る方法として、車一括査定が広まりました。
車一括査定とは、複数の買取業者への査定依頼が一度に行えるWEBサービス(サイト)のこと。
自分で買取業者を1社1社探す必要がなく、査定額を比較できるため、高く売れるメリットがあります。
ただ、車一括査定は買取業者から鬼のような電話が掛かってくるというデメリットがあります。
それを払しょくする形で出てきたのがオークション形式の車一括査定なのです。
オークション形式の車一括査定の流れ
オークション形式の車一括査定で有名なユーカーパックを例に説明します。
通常の車一括査定もユーカーパックも申し込みに必要な情報は
- 車の情報(メーカーや車種、年式、走行距離など)
- 個人情報(名前、電話番号など)
と同じです。
ここからが違います。通常の車一括査定は、車の情報や個人情報が、車買取業者に直接送付されます。
対してユーカーパックなどのオークション形式の車一括査定は、車の情報や個人情報は、ユーカーパックのみです。
車を査定するのもユーカーパックの社員や提携しているガソリンスタンドなどで行います。
つまり買取業者にあなたの情報を伝える必要がないのです。
ユーカーパックにより査定してもらった情報がネット上にアップされます。
その情報を各買取業者が見て、ネット上で入札する仕組みなのです。
【実体験】オークション形式の車一括査定を使って売却した
筆者は2018年2月にユーカーパックを使用して車を売却しています。
査定情報がこのようにネット上にアップされます。
そのあとに各買取業者から入札が入ります。
そのあと、売却をするかどうかを決めて、決まればユーカーパックから売却に必要な書類が送られてきます。
そのあと、ユーカーパックの人が車を取りに来てくれて、所定の日に振込されます。(※振込名義はユーカーパック(カ です。)
オークション形式の車一括査定の2つのデメリット
オークション形式の車一括査定は下記2つのデメリットがあります。
- 査定に時間がかかる
- 車一括査定に比べると高く売れない
まず査定に時間がかかるのは、査定を細部まで行いデータをネットにアップする必要があるから。
というのも、買取業者はネットの情報だけで入札をします。
つまり詳しい写真やデータが無いと買取業者が入札できないためです。
時間としては、
- 通常の買取業者の査定時間:20~30分
- オークション形式の車一括査定の査定時間:60分~90分
また、車一括査定に比べると高く売れないのは、買取業者と直接交渉できないため。
ネット上で確かに競争はおきますが、リアルタイムで直接買取をする人と交渉したほうが高くなります。
- オークション形式の車一括査定:「システム上で車買取店同士が競合していくため、車買取店同士の緊迫感が少なく、結果的に“そこそこ高い査定額”に落ち着くことが多い」
- 通常の車一括査定:「車買取店同士が互いにせめぎ合い、結果的に“査定額が高くなりやすい”」
車一括査定の選び方やオススメについては下記記事で解説しています。
ユーカーパックや楽天Car車買取については下記記事で詳しく解説しています。
5.サポートなしネットオークション
最後に、一般人でも馴染みがあるヤフオクやメルカリなどの一般的なネットオークション。
オークションサイト | 手数料 |
---|---|
ヤフオク | 出品:3,024円 落札:3,024円 |
メルカリ | 販売価格の10% |
※2024年11月現在
操作もわかりやすく、着ない服を出品するのと同じ要領で車を売ることができます。
ヤフオクの場合はガリバーフリマなどと比べても安い手数料で車を売ることができますが、メルカリは販売価格の10%が手数料として差し引かれる点に注意しましょう。
個人売買は間に買取業者を挟まない分、車を高く売ることができます。
しかし「名義変更がされない」「代金が支払われない」などトラブルに発展する可能性も高く、オススメできません。
X(旧Twitter)でも数多くのトラブル事例が報告されています。
先日ヤフオクで軽が売れた。メルカリにも出してたんだけど、とんでもないやつが質問してきた。
写真のあと、タバコ臭がなければ一万で買いますか?→はい
匂いがつかない電子タバコは無いとのことで、すみません。一万でしたら業者に下取り出します→あなたの車は絶対に売れません pic.twitter.com/9M7QKNjwcE— らむ (@ram_R32_ZC33) January 17, 2020
昔ヤフオクで買った車が改ざんされていて
トラブルになりました— daitaiyou1 (@daitaiyou1) February 11, 2020
まじでヤフオクで車買うのアリだよなトラブルは自己責任だけど低走行修復無しで安い車両結構ある水没車とかも混じってそうで怖いけど安いんだよなまじで()
— book-m (@book_m_) December 21, 2019
まとめ
- オークションで車売るメリットは中間マージンをカットして高く売れること
- 一般の人が業者オークションで車売るなら代行業者を使わないといけない
- 代行業者の手数料は5万円前後、別途陸送代が5万円程度
- 一般利用可能なオークションも増えているが、手数料が割高
- オークションで車売るなら手慣れている人か買取拒否された車を売る人