こんな悩みをスッキリ解消
- 毎月の自動車ローン返済の負担を軽くしたい人
- もっと低金利な自動車ローンに借り換えたい人
- 自動車ローン選びのポイントを知りたい人
車を買う際に、ディーラーで勧められたローンをそのまま契約している人も多いはず。
しかし自動車ローンは見直すことで、毎月の支払額を減らすことが多いです。
自動車ローンは借り換えることができるので、もし現在のローン返済が負担に感じているなら、一度借り換えを検討してみましょう。
この記事では、自動車ローンを借り換えるメリットやその方法、必要な書類などをわかりやすく解説。
記事後半では、オススメの低金利な自動車ローンも紹介しています。
自動車ローン借り換えのメリットデメリット
30年以上のローンが当たり前の住宅ローンと違い、自動車ローンは長くても7年程度。
そのため金融機関も、住宅ローンほど積極的に借り換えを勧めてきません。
しかし、月々の支払いを1円でも安くしたいなら、自動車ローンであっても借り換えるメリットはあります。
もちろん、その分デメリットもあるので、本章ではメリットとデメリットを解説していきます。
借り換えのメリット2つ
- メリット1.金利が下がって毎月の支払額が減る
- メリット2.ローン中でも名義を自分にできる可能性がある
借り換えのデメリット2つ
- デメリット1.再審査があり手続きが少し面倒
- デメリット2.数千円の手数料がかかる場合がある
借り換えのメリット2つ
自動車ローンを借り換える最大のメリットは、金利が安くなることで毎月の支払額が減るということ。
逆に、そうではない場合は借り換える必要はないと断言できます。
まずは2つのメリットについて詳しく解説していきます。
メリット1.金利が下がって毎月の支払額が減る
自動車ローンは大きく分けて4つの種類があり、どこからお金を借りているかによって金利が大きく異なります。
ローンの種類 | 特徴 | メリット | デメリット | 金利 | 審査難易度 |
---|---|---|---|---|---|
ディーラーローン | ディーラーで借りられるローン | 審査が通りやすい。新車購入時にそのまま申し込める | 金利が高い | 5%前後 | |
銀行ローン | 銀行が用意している自動車購入専用のローン | 低金利で自分の名義にできる | 審査が厳しい | 2~5% | |
残価クレジット | 自動車メーカーが用意している購入方法 | 月々の負担を少なくすることができる | 車をレンタルするイメージ | 3%前後 | |
自社ローン | 中古車販売店で借りられる独自のローン | 審査が通りやすい | 店によって条件が異なる | 7%前後 |
金利は最も安い銀行の自動車ローンで2%代、最も高い自社ローンでは最大7%前後となっています。
自社ローンについては下記記事で詳しく解説しています。
新車購入時にディーラーで申し込める手軽さが売りのディーラーローンは、便利な半面金利が5%前後と若干高め。
こうした高めの金利で借りているローンを、銀行などの低金利自動車ローンに借り換えるだけで支払額が安くなるのです。
ディーラーローンと銀行ローンの金利の差はおおよそ2%前後。
そこで100〜400万円をそれぞれのローンで借りたら、どれだけ支払額が変わるのかをシミュレーションしました。
借りる額 | 金利3%の毎月の返済額 | 返済総額 | 金利5%の毎月の返済額 | 返済総額 | 毎月の差額 |
---|---|---|---|---|---|
100万円 | 17,968円 | 1,078,080円 | 18,871円 | 1,132,260円 | 903円 |
200万円 | 35,937円 | 2,156,220円 | 37,742円 | 2,264,520円 | 1,805円 |
300万円 | 53,906円 | 3,234,360円 | 56,613円 | 3,396,780円 | 2,707円 |
400万円 | 71,874円 | 4,312,440円 | 75,484円 | 4,529,040円 | 3,610円 |
当然ですが、借り換える金額は大きい方が金利による差額が大きくなります。
例えば、100万円を金利5%のローンから3%のローンに借り換えたら、返済総額は54,180円も変わります。
ローンを借り換えるだけで5万円以上も得をすると考えれば、メリットは十分あると言えるでしょう。
ちなみに、400万円を借り換えると約21万円も得をする計算になります。
これが、自動車ローンを借り換える最大のメリットです。
残クレについては下記記事で詳しく解説しています。
メリット2.ローン中でも名義を自分にできる可能性がある
ディーラーローンや残クレなどは、ローン支払い中は所有権が自分になりません。
ディーラーまたはローン会社の名義になるため、ローン完済後は「所有権解除」という手続きが必要になります。
所有権がローン会社になっていても大きなデメリットはありませんが、「自分の車」という感覚が薄れてしまう人もいます。
銀行の自動車ローンに借り換えることで、この名義を自分に変更できることがあるのです。
銀行の自動車ローンは、「車を買うお金をあなたに貸している」状態。つまり名義は重要ではないのです。
名義が自分になっていれば、譲渡や売却時にローン会社の許可を取る必要がありません。
ローン残債がある車の売却方法は下記記事で詳しく解説しています。
こうしたメリットが得られるのも、借り換えるメリットと言えるでしょう。
こうした2つのメリットがある一方、同じ数だけデメリットもあるので紹介していきます。
借り換えのデメリット2つ
借り換えるデメリットは2つ、どちらも大きな負担になるとは言えません。
しかし若干の面倒くささがあるので、それについて詳しく説明していきます。
デメリット1.再審査があり手続きが少し面倒
自動車ローンの借り換えということは、手続きとしては「新たに借りたお金で現在借りている自動車ローンを一括返済する」という流れになります。
そのため、新たにお金を借りる金融機関で再び審査が発生します。
詳しくは後述しますが、書類を用意する必要もあるので少し面倒と言えます。
また審査の結果お金が借りられない場合もあるので、その時は手続きが面倒だったのに借り換えができないという事態も発生してしまいます。
デメリット2.数千円の手数料がかかる場合がある
自動車ローンを借り換えるとなれば、現在借りているローン会社に一括返済をすることになります。
この際、一括返済の手数料が発生する可能性があるのです。
とはいえ、一括返済の手数料は高くても5,000円程度。
先程紹介したように、金利が下がれば数万円以上の得となります。
その点を踏まえると、あまり大きなデメリットとは言えないでしょう。
これが自動車ローンのメリットデメリットです。
金利が下がることによる返済額の減少が最も大きなメリットなので、自分がいくらの自動車ローンを借り換えるのかが大きく関係してきます。
次章では、自動車ローンの借り換え先を選ぶポイントを紹介します。
自動車ローン借り換え先を選ぶ時のポイント
借り換えのメリットは前述した通り、月の返済額の減少です。
つまり、自動車ローンの借り換え先を選ぶには「どれだけ低金利なのか」を最も重視します。
本章では、その他にもある「借り換え先を選ぶ時のポイント」を紹介します。
自動車ローン借り換え先を選ぶ5つのポイント
- ポイント1.金利の低さ
- ポイント2.来店の要不要
- ポイント3.返済日
- ポイント4.繰り上げ返済可能かどうか
- ポイント5.口座開設の可否
ポイント1.金利の低さ
金利の低さは最も重要なポイント。今借りている自動車ローンより低金利なものであることは絶対条件と言えるでしょう。
金利は低い方が支払額も減るので、まずは金利の条件から自動車ローンを選びましょう。
ポイント2.来店の要不要
自動車ローンは来店不要で契約できるものが数多く用意されています。
来店が必要な自動車ローンだと、平日に会社を休んで金融機関に行く手間が増えてしまいます。
なるべくなら、ネットだけで完結する自動車ローンを選びましょう。
ポイント3.返済日
自動車ローンの返済日は、なるべく給料日直後に設定しましょう。
自動車ローンによっては返済日が選べない可能性もあるので、返済日が何日になっているのかを確認することをオススメします。
ポイント4.繰り上げ返済可能かどうか
低金利な自動車ローンと言えども、繰り上げ返済は積極的に活用したいもの。繰り上げ返済をすると、その分借金の元本が減り利息が節約できます。
しかし、繰り上げ返済は手数料がかかる金融機関もあるので、その点も合わせて確認しましょう。
ポイント5.口座開設の可否
銀行の自動車ローンで多いのが、口座開設が必須という条件。
自分で引き落とし先の口座が選べないと、普段使わない口座から自動車ローンが引き落とされることになります。
そうすると思わぬ引き落としミスが発生するので、口座開設が必須かどうかを確認しましょう。
オススメの自動車ローンを紹介
最近はネットで申し込みができる低金利自動車ローンが増えてきています。
来店せずにお金を借りることができるため、まずは仮審査をしてみるだけでもいいでしょう。
筆者は三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」が低金利なのでオススメしています。
商品名 | 提供会社 | 限度額 | 金利 | 借入期間 | web申し込み |
---|---|---|---|---|---|
ネットDEマイカーローン | 三菱UFJ銀行 | 最高1,000万円 | 年2.975% | 最大10年 | 可能 |
「ネットDEマイカーローン」は、金利が3%を下回る低金利。
大手銀行が提供しているだけあり、安心感も問題ありません。
借入期間も最大10年まであるので、ディーラーローンより長期の借入が可能。
限度額も申し分ないので、まずは仮審査の申し込みをしてみることをオススメします。
自動車ローン借り換えの流れ4ステップと必要書類・期間
自動車ローンを借り換えるメリット、選ぶコツ、オススメの自動車ローンの全てが分かれば、あとは実際に借り換えるだけです。
そこで本章では、自動車ローンを借り換える4つのステップを紹介していきます。
自動車ローン借り換えの4ステップ
- ステップ1.申し込み(1時間)
- ステップ2.仮審査・本審査(3〜5日)
- ステップ3.融資実行(1日)
- ステップ4.借り換え先への返済開始
ステップ1.申し込み
前章でオススメした自動車ローンは、申し込みは基本的にネットで行います。
その際に以下の必要事項を入力し、借り換えの旨を記載して申し込みをしましょう。
申し込みに必要な情報
- 氏名
- 住所
- 職業、年収
- 借り入れ希望額
- 自動車ローン以外の借金額
主に入力が必要な項目は上記の5つ。この時点で書類は必要なく、必要なのは「現在の自動車ローンの残りの額」です。
現在借りているローン会社に電話をして、残り額を聞けば教えてもらえるので申し込み前に準備しておきましょう。
自動車ローン以外にも、カードローンなどを使っていれば、その合計額も計算しておく必要があります。
ステップ2.仮審査・本審査
必要事項を入力して申し込みをしたら、仮審査が3日程度、本審査が2日程度かかります。
大手企業に努めていたり、公務員である場合は即日審査完了となるケースもあります。
しかし、多くの人が数日かかるので、少し余裕を持って借り換えの申し込みをしましょう。
金融機関によって異なりますが、仮審査または本審査の前に以下の書類の提出を求められます。
- 本人確認書類
- 現在のローン契約がわかるもの
- 車検証のコピー
- 年収を確認できる書類
年収を確認できる書類は、借入額が200万円を超える時に必要となります。
年末にもらえる、「源泉徴収票」があれば問題ありません。
書類の提出が完了し、申込み時に記入した情報と相違がなければ審査はスムーズに完了します。
仮審査に通過していれば、本審査の通過は難しくありません。
内容に不備があったり、審査の結果融資ができないと判断されるとお金を借りることができません。
ステップ3.融資実行
無事に審査が完了すると、現在借りているローン会社に一括返済する申込みをします。
ローン会社に電話をし、「一括返済をしたい」と話すと、振込先と正式な返済額を教えてくれます。
借り換え先の金融機関にそれを伝えることで、正式な融資金額と毎月の返済額が決定します。
その後、借り換え先の金融機関があなたの代わりに一括返済をしてくれるので、借り換えが完了となります。
ステップ4.借り換え先への返済開始
借り換えが完了したら、借り換え先の金融機関への返済が始まります。
今まで通り、毎月指定日に引き落としになりますが、返済日が変更になっている場合は引き落としのミスがないように注意しましょう。
まとめ
- 自動車ローンは借り換えによって毎月の支払額が減るのがメリット
- デメリットはもう一度審査があること、手続きが若干面倒くさいこと
- 自動車ローンの借り換え先を選ぶポイントは5つ、最も重要なのは「金利」
- 借り換えのステップは4つ、申し込みの前に書類を用意することでスムーズに手続き可能