こんな悩みをスッキリ解消
- 中古車の業者オークションを利用したい!
- 中古車の業者オークションに個人で参加する方法を知りたい!
- 中古車の業者オークションの相場を知りたい!
中古車を安く購入したいと思った時に、色々と調べて「業者オークション」という言葉を見つけた方もいると思います。
業者オークションは、下記のような「業者によるオークション形式の仕入れ取引の場」となっています。
結論から言ってしまうと一般の方が業者オークションを直接利用することはできません。
ですが代行業者を通じて、オークションに出品されている中古車を購入することは可能です!
そこで今回は、中古車の業者オークションについて裏から表まで詳しく解説していきましょう。
一般ユーザーにはリスクもある業者オークションですが、正しく利用すればお得になることは間違いないですよ!
「自分には合っているのか?」と判断するだめにも、ぜひ最後までご覧になってくださいね。
※オークションで中古車を売ることも可能です。詳細は下記記事で詳しく解説しています。
中古車の業者オークションは「一般人は参加不可」
実は業者オークションは一般ユーザーの参加はできません。
たとえあなたが古物商などの資格を持っていたとしても参加ができないのです。
これは中古車市場の構図に原因があります。中古車の業者オークションは「店頭で販売されている車の原価」で取引されており、一般ユーザーをオークションに参加させると「市場価格の破壊」が起こりうるからです。
そのため全国各地にある業者オークションでは、一般ユーザーの参加を「不可」としているのです。
オークションに参加できるのはどんな業者?
ではどんな業者ならオークションに参加できるのか、気になりますよね。
どの業者でも出入りができるわけではなく、「中古車販売」や「車買取」などを実際に事業として運営している業者のみです。
業者オークションでは、入会する際に事業内容や実績などを証明する必要があるケースも多く、個人レベルではとても参加できません。
あなたが仮に「直接業者オークションを利用したい!」と思ったなら、中古車販売店や車買取店として開業してから、各オークションに入会する必要があるのです。
現実的に考えて難しいですよね。
一般の方でも「オークション代行」は利用ができる!
一般の方が業者オークションから安く中古車を購入するには、オークション代行を利用することになります。
しかしここで気になるのは、オークション代行を利用するメリットとデメリットですよね。
そこでまずはオークション代行のメリット・デメリットから掘り下げていきましょう。
オークション代行のメリット・デメリット
オークション代行のメリットは下記に挙げた、たったひとつです。
「店頭に並んだ中古車よりも安く購入することができる」
シンプルですが、単純に販売店が上乗せしている利益分を削ることができるため、確実に安く購入することが可能になります。
一般ユーザーが最も安く中古車購入できる、たった一つの方法と言っても過言ではないでしょう。
一方、デメリットは下記に挙げた5つです。
- 自分で現車確認ができない
- 整備、点検費用は別途必要になる
- 代行手数料や陸送費などを含めると、意外と金額が高くなる
- 信頼できない業者ではボッタクリ被害にあうこともある
- ノークレームノーリターンが普通
しっかりデメリットについて知っておかないと、場合によってはあなたが大損してしまうこともあります。
「考えられる限りもっとも安く購入できる」メリットと比べて釣り合うかを、しっかり判断しないといけません。
1.自分で現車確認ができない
オークション会場には一般ユーザーが潜入することはできません。
そのためあなた自身の目で、現車確認をしてから中古車購入をすることは不可能です。
もちろんオークション会場ごとに評価を見せてくれますし、代行業者によってはきちんと写真を撮って担当者が見た情報をそのままあなたに伝えてくれます。
しかし信頼できない業者の場合には、実物を見えないのをいいことに質の悪い車両をつかまされることも…。
だからこそ、自分の目で確認することができない点は、非常に大きなデメリットといえます。
2.整備、点検費用は別途必要になる
オークション代行業者を利用して中古車を購入したとしても、必ず別途、整備・点検費用が必要になります。
というのもオークション会場に出されている中古車は、すべてが整備済みというわけではなく、「安く仕入れた後はそちらで整備をして再販してくださいね」というケースが多いからです。
そのため通常の中古車とは異なり、整備や点検は「されていない」と思った方がいいですね。
あなた自身で購入後に整備や点検を手配しておかなければ、安心して走行することができないのです。
ちなみに整備・点検費用は
- 車検なしの場合…税金等込みで10~15万円程度
- 車検ありの場合…2~5万円程度
このあたりの相場が一般的ですから、オークションの落札費用とは別に考えておく必要があります。
3.代行手数料や陸送費などを含めると、意外と金額が高くなる
代行業者を利用すると
- 業者オークションでの落札手数料…2~3万円程度
- 代行業者の代行手数料…2~5万円程度
- オークション会場からの陸送費…場所や距離にもよるが、5~10万円程度
これらの手数料・陸送費が必要になります。
つまり上に挙げた整備や点検とは別に、さらにお金が必要になるのです。
そのため合算すると、実は「中古車販売店よりも10~15万円程度安くなっただけ」というケースも珍しくありません。
4.ノークレームノーリターンが普通
代行業者は通常、落札代行した中古車をノークレームノーリターンで対応しています。
つまり購入後に何か問題があったとしても、何も対応してもらえないのです。
上で書いた通り、オークション会場に出品されている中古車は、どれも「整備していない状態」であることが普通。
ただ落札を代行しただけの業者からすると「中古車の品質は自分たちのせいではないのにクレームを言われてはたまらない」と思うのです。
ちなみに中古車販売店では自社で販売した車両に問題がある場合には、基本的にクレーム対応として修理や再整備などをしてくれます。
10~15万円高くはなりますが、筆者としては「初心者の方は販売店で購入するのが無難」と断言します。
その上でよりお得に中古車購入をしたいという方は、「ズバット車販売」を使うことをぜひおすすめします!
5.信頼できない業者ではボッタクリ被害にあうこともある
業者オークションに参加している販売店は、大手ばかりではありません。
というのもブローカーなどと呼ばれる、少し怪しげな業者も紛れているのです。
万が一悪質な業者に代行依頼をしてしまった場合には、
- 落札価格を教えてくれない
- 不良品をつかまされてしまう
- 連絡や対応が雑
という悪質な対応を受ける可能性もあるのです。
実際に筆者の知人でもいましたが、「被った損を考えると結局は中古車販売店の方がお得だった」というケースもあるほど。
そのため本当に信頼できる業者に依頼できないのであれば、やめておいた方が吉なのは間違いありません。
上記デメリットまでご覧になると、ちょっと不安になってしまいますよね。
そこで次に、ズバリ「オークション代行業者の利用が向いている人」について、紹介していきます。
オークション代行利用に向いているのはこんな人!
オークション代行業者の利用に向いている人は、下記の通りです。
- 自分自身が車買取や販売、整備のプロで「目利きができる」という人
- 知人が車買取や販売、整備のプロで、代行業者の利用をする際、一緒に見てくれるという人
- 知人に代行業者がいて、その人が信頼できる
- 知人が満足していた代行業者を、紹介してもらえる
そう、すべて「目利きができる」or「信頼できる業者を知っている」という場合のみ、オススメできるのです。
つまりそれ以外の場合には、まったくオススメできません。
ただし悲観する必要はありませんよ。
代行業者=専門業者ではなく、街中のモータースや一部ディーラーなどでも、オークションの代行をしてくれるケースはあるからです。
そのためオークションに出入りできる知人がいないという場合には、まずは日ごろお世話になっている、信頼できるディーラーや整備工場に聞いてみましょう。
それに加えて、次章にて紹介する「代表的なオークション代行業者」に依頼するのをオススメします。
代表的なオークション代行業者
オークション代行業務をしている業者は数多くいますが、中でも代行業を大々的に行っている業者もいます。
そのような業者の場合、顧客の評価が次の顧客を呼びますから、非常に丁寧かつ良質な対応をしてくれるケースが多いです。
そこで筆者がオススメするのは、下記の2社です。
- カーオークション.jp
- オークサポート
それぞれ特徴を簡単に分けて説明していきましょう。
カーオークション.jp
※出典:カーオークション.jpより
カーオークション.jpは落札時の代行手数料が「業界最安」となっています。
その金額、2021年1月時点で「落札成功時のみ39,800円」です。
落札できなかった場合には無料ですから、お得感はありますよね。
また返金保険サービスというものもあり、万が一納品後に車両の問題を発見した場合には、5日以内に限り返品の受付が可能です。
オークサポート
※出典:オークサポートより
筆者がよくオークション相場を参考にしているオークサポートでは、相場検索だけではなく代行も実施しています。
落札成功時の手数料は、5万円。
ただし2021年1月時点ではキャンペーン期間中で落札価格100万円以下は4万円とのこと。
そのため先ほど紹介したカーオークション.jpと、大差ない金額となっています。
またオークサポートでは保証サービスも充実しており、
- 国産車であること
- 12万キロ以内(ハイブリッドは10万キロ以内)、12年以内(ハイブリッドは10年以内)
- 修復歴のないこと
など細かな条件はあるものの、2年もの長期保証を受けることが可能なのです。
そのため手数料の安さや補償の安心感では、大手の中では最もオススメの業者です。
以上が全国展開しているオススメ業者の紹介ですが、筆者としては正直なところ「地元で地域密着型の代行業者を探す」というのが一番安全です。
そこで続けて、地元の地域密着業者の探し方について紹介していきましょう。
地元で地域密着業者を探す方法
地元で地域密着業者を探す方法はカンタンです。
というのも下記3つの方法を試せば、必ずヒットするからです。
- 同級生や仲の良い友人に「知り合いにモータースの人いない?」と聞く
- 自分が重宝している整備工場やディーラーに聞く
- 自宅近くで昔から営業しているモータースに聞く
ディーラーや整備工場などでは手数料を4~5万円取られてしまうケースが多いですが、モータースに依頼できれば「2~3万円程度」しか取られないことも多くあります。
それどころか、地域密着で昔から営業しているモータースでは、お客様第一主義であるのと同時に、地域との関わり合いを最重要視しています。
つまり「地元民には超やさしくしてくれる」という特徴があるのです。
その結果として、簡単な整備・点検程度であれば「ついでに無料で見といたよ~」といってくれることもしばしば。
そのためお得度や安心感から見ると、非常に高いレベルと思って大丈夫。
もちろん前述した業者に依頼するのもアリですが、一度地域密着型の代行業者を探してみると、意外とお得なことが多いですよ!
上級者でも要チェック!オークション代行利用の完全ステップと注意点
オークション代行業者を利用する場合には、下記5つの手順で進めていきます。
- 目当ての車種を決める
- オークション相場を調べる
- 落札分+αのお金を用意する
- 落札後、入金する
- 納車後、名義変更や整備・点検の実施
それぞれ以下に分けて解説していきましょう。
ステップ(1)目当ての車種を決める
まずは目当ての車種を決定してください。
ザックリとですが下記を参考にするとイメージしやすいでしょう。
- 乗車人数重視…ミニバン
- 売却時の金額重視…SUV
- 維持費重視…軽自動車、コンパクトカー
その他にもあなた自身の趣味や利用方法に照らし合わせて、車種選択をしてください。
ステップ(2)オークション相場を調べる
車種選択をした後は、オークション相場を調べます。
先ほど紹介した代行業者サイトを利用すれば、ほぼ間違いなく「常にどの程度の価格で落札されているか」をイメージすることができます。
そこで確認した金額が、あなたがこれから用意するお金の目安となります。
ステップ(3)落札分+αのお金を用意する
相場を調べたら、実際にお金を用意します。
現金で用意する場合は、預金残高などを確認しましょう。
ローンを組む場合にはあらかじめ金融機関にて仮審査を済ませておくとスムーズです。
また用意するお金は、単純な購入金額だけではなく
- 登録費用
- 整備、点検費用
- 代行手数料
なども含まれます。
そのため+αで用意するお金は、車両価格の1~2割程度を想定しておくと大丈夫でしょう。
ステップ(4)落札後、入金する
落札が完了した後は、オークション代行業者の指示に従い、期日までに入金します。
代行業者の多くは落札完了後数日以内の入金を指示してきますので、落札が確定した後は速やかに支払えるよう、お金の手配だけはしておいてください。
ステップ(5)納車後、名義変更や整備・点検の実施
落札し、車両を引き取った後は名義変更や整備・点検を実施します。
名義変更に関しては、必ず必要書類を送付してくれますから大丈夫です。
必ず整備・点検などを依頼する際に、同時に名義変更手続きなども依頼しておきましょう。
費用相場は様々ですが、全部合わせて車両価格の1~2割程度のお金が用意できれば、問題なく済ませられることがほとんどです。
以上がオークション代行利用の主要な手順。続いて注意点も説明していきます。
危険な中古車を掴まされないための注意点
オークション代行を利用する場合の注意点は、下記の通りです。
- 評点をしっかり確認する
- 自分が希望するグレード・オプションの確認をする
- 金額に妥協はしない
あなたが損をしないために、非常に重要なポイントとなっていますから、必ず以下をチェックしてください。
評点をしっかり確認する
中古車オークションでは、どのオークション会場でも「評点」というものがあります。
評点の記載方法は会場によって異なるケースもありますが、基本的には「内装」「外装」と状態を分けておおむね下記の通り。
評点 | 内装評価 | 備考 |
---|---|---|
S | A | 内外装ともに補修の必要なく、10,000㎞以内の未満同然の車 |
6 | A | 同上の条件で、走行距離30,000㎞未満の車 |
5 | A | 内外装ともに補修の必要ない程度のキズや凹みがある、30,000㎞未満の車 |
4.5 | B以上 | 軽微な補修だけすれば「5点」になる車 |
4 | C以上 | 内外装に補修の必要がいくつかある、150,000㎞未満の車 |
3.5 | D以上 | 板金などの修理が必要で、内装も破れなどが目立つ車 |
3 | E以上 | 全補修や交換、張替えなどを必要とする車 |
2 | ― | 商品価値が低い粗悪車など |
1 | ― | 冠水・浸水など |
R | ― | 修復歴車 |
× | ― | 極端に古い、特殊車両などの理由で、評価が困難な車両 |
ご覧いただいてイメージしづらいかと思いますが、基本的に中古車販売店で売られているような車は、4.5点以上の車両ばかりです。
そのため「少しでもキレイな中古車が欲しい」という場合には、必ず4.5点を基準に考えることをオススメします。
また逆に4点以下の中古車に関しては、絶対に車両価格が「非常に安くなる」という特徴があります。
つまり少しでも安く中古車購入をしたいと思うのであれば、4点以下の車両が狙い目ということになるのです。
ただし車両の状態は意外と「悪い」ケースが多いため、その点についてはきちんと理解しておきましょう。
自分が希望するグレード・オプションの確認をする
オークション代行を利用するのであれば、必ず希望するグレードとオプションは伝えておきましょう。
そして実際にオークションで入札がされる際には、必ず入札前に再度グレードとオプションの確認をします。
特に代行業者は数多くの車両を見ていますから、オプションパーツに見落としがある可能性もあるのです。
そのため入札をしてもらうとき、必ず一度
- 希望するグレードであっているか
- ○○と○○のオプションパーツは装着されているか
- 色は間違いないか
など、きちんと確認しておくことをオススメします。
金額に妥協はしない
オークション代行業者を利用するときは、必ず落札のための予算を聞かれます。
そして代行業者は予算に合わせて落札をしていきます。
しかし代行業者によっては、なかなか予算に合いそうな車種が見つからないということで、「やっぱりあと10~20万円ぐらい高く落札しても良い?」と言われるケースもあるのです。
そのときあなたは金額に妥協してはいけません。
というのも業者オークションは全国各地、様々な会場で開催されていますから、調べた相場に見合った金額の車両は「ほぼ100%見つかる」というのが本当なのです。
そのため予算アップを告げられた場合には「粘り強く探してみてください」と依頼しましょう。
ちなみにあなたが提示した予算が最初から合わない場合には、代行業者ははじめに「この金額では絶対ムリ」と教えてくれます。
だからこそ最初に提示した予算が通った後は、変更することなく進めてもらいましょう。
重要なポイントまとめ
- 中古車の業者オークションは「販売・買取業者のみ」の傘下になるため、一般ユーザーでは参加できない
- ただし「オークション代行業者」に依頼すれば、手数料を支払って間接的に利用することは可能
- オークション代行を利用しても、大幅にお得になることは少ないが、販売店で購入するよりも安くなるのは本当
- オークション代行の注意点は3つあり、中でも「評点」に関してはしっかりチェックするのがオススメ