こんな悩みをスッキリ解消
- これから自動車保険を選ぶ予定の人
- 自動車保険料を節約したいと思っている人
- 自分にピッタリな自動車保険を見つけたい人
車に乗る上で自動車保険は必須ですが、保険料はなるべく安くしたいものです。
最近はテレビCMでお馴染みのネット通販型の自動車保険も登場し、自動車保険も競争が激化。
ディーラーでオススメされた保険になんとなく入っている人も、この記事を読めば確実に年間保険料を安くすることができます。
この記事では、自動車保険を安くする4つの戦略を紹介しながら、分かりづらい補償内容についても丁寧に解説しています。
そのため「自動車保険は全く分からない」という人が読んでも内容を理解できます。
記事の後半では、最安の自動車保険を探せるオススメのサービスも紹介。
最終的には自動車保険の補償内容をしっかり理解した上で、自分にピッタリの保険を見つけることが可能になります。
自動車保険を安くする4つのオススメ戦略と年齢別試算額を大公開
車を買う時に、ただなんとなくオススメされて加入した自動車保険は、中身を見直すだけで保険料を安くする可能性が高いです。
保険料と補償内容は必ずしも比例するわけではなく、保険料が安くても手厚い補償を受けることは可能。
そこでこれから、自動車保険を安くするための4つの戦略を紹介。
実際にいくら安くなるのか、記事の後半では試算額も公開していきます。

自動車保険を安くする4つのオススメ戦略
- 戦略1.加入する自動車保険を変える
- 戦略2.運転する人の範囲を変える
- 戦略3.補償内容を見直す
- 戦略4.家族間での重複の確認

戦略1.加入する自動車保険を変える
最近テレビCMで「ネット自動車保険」という単語を耳にしたことはありませんか?
自動車保険の保険料節約で一番効果が高いのは、こうしたネット通販型の自動車保険に乗り換えること。
ディーラーなどで加入する「代理店型」と「ネット通販型」同じ条件でどれだけ保険料が変わるのかは以下の表をご覧ください。
自動車保険の種類 | 保険会社 | 年間保険料 | 差額 |
---|---|---|---|
代理店型 | 東京海上日動 | 119,700円 | 63,640円 |
ネット通販型 | ソニー損保 | 56,060円 |

- ノンフリート等級:13等級(事故有係数なし)
- 車種:ホンダ「ヴェゼル」平成27年式
- 契約者の年齢:30歳
- 免許の色:ブルー
- 運転者条件:本人または同居の配偶者
- 車両保険:180万円
各社とも、上記の条件を入力してオススメされたプランを紹介しています。
自動車保険の中でも最も重視すべき「対人対物補償」はどちらも無制限に設定しています。

つまり、どちらの自動車保険も補償内容はほぼ同じなのに、年間で約6万円も差額が発生するのです。
代理店型とネット通販型がどうしてこんなに差額が生まれるのか、これからカンタンに説明していきます。
ネット通販型はコストがかからない分保険料が安い
上記でシミュレーションをした東京海上日動をはじめとする大手自動車保険会社は、代理店型と呼ばれる営業方針を採用しています。
これは全国に代理店を置き、そこに担当を配置して対面で保険を販売するというもの。
多くはディーラーが代理店となっており、営業マンが担当となり自動車保険の加入手続きを行っています。

主な代理店型の自動車保険会社
こうした代理店型の自動車保険であっても、事故の時は保険会社に直接連絡をします。
対応は保険会社が直接行うため、最近は自動車保険の会社が直接保険を販売するようになりました。
それが、ネット通販型と呼ばれる自動車保険なのです。
主なネット通販型自動車保険会社
ネット通販型はダイレクト型とも呼ばれ、申込みはネットで行い、手続きも全て保険会社と直接行います。
こうすることで、ネット通販型の保険会社は代理店を設置する必要が無くなりコストが大幅に削減できます。
この分を自動車保険料から割り引くことで、安さを実現しているのです。

ネット通販型でも対応力は「問題なし」
ネット通販型の自動車保険を敬遠する人の多くが、「万が一の対応が心配」と話します。
しかしネット通販型の自動車保険は代理店がないだけで、その他の補償は代理店型と全く遜色ないレベルを実現しています。

※出典:オリコン「自動車保険の比較・評判」より
シミュレーションで紹介したソニー損保は、代理店型を含む全ての自動車保険のランキングで1位を獲得。
事故対応やロードサービスも全体平均を上回っていることが分かります。
事故を起こしてしまった人の口コミを見ても、対応の早さと丁寧さに定評があり、ネット通販型の自動車保険であっても安心して利用できることが分かります。
※出典:オリコン「自動車保険の比較・評判」より
少し長くなりましたが、こうした理由もあり筆者はネット通販型の自動車保険をオススメしています。
安心して利用できる上に保険料が安いため、自動車保険料を安くするためにはネット通販型の自動車保険を選ぶことは必須と言えるでしょう。

戦略2.運転する人の範囲を変える
自動車保険で意外と多いのが、「普段乗らない人にも保険がかかっている」状態です。
例えば自分しか乗らない車なのに、家族や友人が乗ってもいいような保険が付いていることがあります。
こうした無駄をなくし、普段その車に乗る人だけ補償されるように、運転する人の範囲を変えるのがオススメ。
自動車保険で変えられる運転者の範囲
- 運転する人
- 運転する人の年齢

1.運転する人は3パターンから選べる
自動車保険を契約する際に、「運転者限定」という項目があります。
これは誰が運転するのかを、以下の3つから選ぶことができるものです。
- 限定なし:誰が運転しても補償される状態(保険料高)
- 家族限定:同居する家族が運転しても補償される状態(保険料やや高)
- 本人限定:本人または配偶者が運転して補償される状態(保険料安)
運転する人を「自分か家族、または全員」のどれかに限定することで、保険料を調整することが可能。
例えば自分だけが運転する車で、友人も運転させないような車であれば本人限定にすることで保険料が節約できます。
これは必要に応じてカンタンに変更できるので、普段は自分しか運転しないのであれば、本人限定にしておくことをオススメします。
2.運転する人の年齢は4パターンから選べる
運転する人の他にも、車を運転する人の年齢を以下の4パターンから選ぶことが可能です。
- 年齢制限無し:何歳の人が運転しても補償される(保険料高)
- 21歳以上:21歳以上の人が運転しても補償される(保険料高)
- 26歳以上:26歳以上の人が運転しても補償される(保険料やや高)
- 30歳以上:30歳以上の人が運転しても補償される(保険料安)
運転する人の年齢は低ければ低いほど保険料が上がります。
そのため自分しか運転の予定がなく、自分の年齢も30歳を超えていれば「30歳以上補償」を選ぶのがオススメ。
上記の「運転者限定」を家族にしている場合、同居する家族の中で一番若い人の年齢に合わせる必要があります。

例えば21歳の子供がいたとして、その家族が「同居中」であれば年齢制限を21歳以上にする必要があります。
しかしもしあなたが30歳以上で、21歳の子供が「別居中」であれば、年齢制限は30歳以上にしてしまって問題ありません。

運転する範囲は「人・年齢」の2種類を組み合わせることができます。
しかし組み合わせを間違えると、補償がされないなどの可能性があるので十分注意しましょう。
ここで例として、よくある具体例を3つほど挙げておきます。
- 例1.30歳以上の自分だけが運転する車…本人限定、30歳以上補償を選択
- 例2.30歳以上の自分と、27歳の配偶者が運転…本人限定、26歳以上補償を選択
- 例3.30歳以上の自分と、年齢問わず友人が運転…運転者限定、年齢制限なしを選択
適切な組み合わせが分からない場合、保険会社のカスタマーセンターに電話をすれば丁寧に教えてくれます。
戦略3.補償内容を見直す
自動車保険の補償は手厚い方がいいと思いがちですが、余計な補償まで付いているのが実情。
そこで、余計な補償を省くことで保険料を節約することが可能です。
以下の4ポイントを守り、それ適切な補償内容にすることをオススメします。
見直すべき補償内容4つ
- 対人対物補償は無制限にすべき
- 車両保険の見直し
- 人身傷害はつける(3,000万円)
- 搭乗者傷害は付けない

1.対人対物補償は無制限にすべき
対人対物補償とは、人やモノを傷つけてしまった時、その損害賠償を保険でカバーしてくれるというもの
これは必ず「無制限」にしておきましょう。
事故の賠償金は、傷つけてしまった人やモノによってカンタンに数億円になってしまいます。
上限があるタイプだと保険でカバーしきれず、自己負担となってしまいます。
しかし数億円を自己負担することなど到底できないことなので、保険でカバーしておくことをオススメします。

2.車両保険の見直し
車両保険とは言葉の通り、自分の車をぶつけてしまった時に補償をしてくれるというもの
新車や価値の高い車は付けておくべきですが、車両保険も保険料の違う以下の2種類が存在しています。
- フルカバータイプ:自損事故でも車の修理代を補償してくれる(保険料高)
- エコノミータイプ:車が別の車やバイクと衝突した時の修理代を補償(保険料安)

シミュレーション結果から分かる通り、車両保険の保険料への影響は非常に大きいのです。
前章でシミュレーションした「ホンダ ヴェゼル」の見積もりで、車両保険を「フルカバー・エコノミー・なし」の3パターンで見積もりを取った時、以下の結果になりました。
車両保険のタイプ | 年間保険料 | 差額 |
---|---|---|
フルカバー | 56,060円 | |
エコノミー | 39,260円 | 16,800円 |
なし | 23,710円 | 32,350円(フルカバーとの差) 15,550円(エコノミーとの差) |

車両保険のタイプ | 他車との衝突 | 当て逃げ | 単独事故 | 盗難 | 火災・台風 |
---|---|---|---|---|---|
フルカバー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
エコノミー | ○ | × | × | ○ | ○ |
なし | × | × | × | × | × |
車両保険では、車の評価額というものが定められており、例えば平成27年式の「ホンダ ヴェゼル」は180万円を上限に補償されると決まっています。
これは年々額が少なくなっていくため、支払う保険料に対して車両保険で保障される額が釣り合わないという事態も発生します。
そのため、どこかのタイミングで車両保険を外すということも考えた方が良いでしょう。

他にも車両保険には、「免責金額」というものが設定されています。
免責金額とは車両保険で車を修理する際、予め決めた免責金額は自己負担をするというもの

この免責金額ですが、0〜10万円の範囲で任意で設定が可能。
免責金額が「0・5・10万円」で変わる保険料は、上記の「ホンダ ヴェゼル」の場合以下の通りです。
車両保険のタイプ | 免責0万円 | 免責5万円 | 免責10万円 |
---|---|---|---|
フルカバー | 65,060円 | 59,630円 | 54,810円 |
エコノミー | 45,430円 | 42,830円 | 40,530円 |
このように、免責金額は大きい方が当然ですが保険料も安くなります。
車両保険に関しては、以下のパターンで考えることをオススメします。
- 運転に自信がある…「なし」または「エコノミー」を選択
- 運転に自信がない…「フルカバー」免責0万円を選択
- 安心と保険料のバランスを取りたい…「フルカバー」免責10万円を選択

3.人身傷害はつける(3,000万円)
人身傷害とは、自動車保険を契約している車に乗っている人が万が一事故で死傷した場合、その損害を補償してくれるというもの
3,000万円から無制限で選ぶことができますが、一般的には3,000万円あれば十分と言われています。
4.搭乗者傷害は付けない
搭乗者傷害とは、人身傷害と似ていますが支払われる金額が定額という違いがあります。
支払われる条件は同じですが、搭乗者傷害は入院日数に応じて一定額となり、人身傷害に比べると掛け金が安いという特徴があるのです。
保険料を節約するなら、搭乗者傷害は付けなくても良いでしょう。

戦略4.家族間での重複の確認
自動車保険には様々な特約がありますが、これは家族の1人が入っていれば問題ないものも含まれます。

- 弁護士費用特約:事故のトラブルで弁護士を雇う時の費用を補償
- 人身傷害:事故による治療費などを補償
- ファミリーバイク特約:原付バイクの事故を補償
- 個人賠償特約:日常生活のトラブル損害を補償
こうした特約は入っておくと安心ですが、家族の1人が入っていれば他の人も使えます。
そのため家族間で自動車保険の加入状況を確認し、重複しているものは外していきましょう。


年齢別の保険料試算
前章までの説明で、自動車保険は「年齢・運転者・補償内容」によって大きく金額が変わることが分かりました。
そこで年齢別でどれくらい保険料が変わるのか、試算結果を公開します。

年齢 | 年間保険料 |
---|---|
20歳まで | 138,270円 |
21歳以上 | 90,380円 |
26歳以上 | 70,120円 |
30歳以上 | 56,760円 |
- ノンフリート等級:13等級(事故有係数なし)
- 車種:ホンダ「ヴェゼル」平成27年式
- 免許の色:ブルー
- 運転者条件:本人
- 車両保険:180万円

上記の結果はあくまで試算です。
自動車保険は年齢や加入条件、契約する車種によって大きく保険料が変わってきます。


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ここでは自動車保険一括見積もりについて説明をしていきます。
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見積もりのためには最低でも以下の情報を入力する必要があります。
自動車保険料見積もりに必要な情報
- 車種と年式
- 走行距離
- 運転者の情報
- 年間走行距離
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非常に便利なサービスですが、メリットとデメリットがあります。
自動車保険一括見積もりのメリットデメリット
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まとめ
- 自動車保険は補償内容を変えずに会社を変えるだけで保険料を安くできる
- 保険料を安くする戦略は4つ、無駄な補償を省くことが大事
- 車両保険は保険料への影響が大きいから、加入はよく検討すべき
- 最安の自動車保険を探すためには自動車保険一括見積もりの利用がオススメ
- 自動車保険一括見積もりは電話がかかってくることはない