こんな悩みをスッキリ解消
- 車を探していて、水没車を避ける方法を知りたい人
- 車が水没してしまい、高く買い取ってくれる業者を探している人
- 水没車にはどんなリスクがあるのか知りたい人
車は雨の中でも問題なく乗れるため、完全防水と思っている人も少なくありません。
しかし実際、車は完全防水ではなく、洪水や震災で水没してしまうことがあります。
こうした車を水没車(冠水車)と呼び、これらの車は中古車市場で避けられています。
そこでこの記事は、水没車を見破るポイントをイラストつきで分かりやすく解説。
また自分の車が水没車となってしまった場合、どうやったら高く売れるのかも紹介しています。
この記事を読むことで、水没車のリスクを正しく把握し、安心できる1台を探す知識を手に入れられるようになっています。
水没車とは何か
水没車とはその名の通り「水没してしまった車」のこと(中古車業界では「冠水車(かんすいしゃ)」とも言います)
非常に質の悪い中古車として扱われます。
中古車の査定基準を作っているJAAI(一般財団法人日本自動車査定協会)では、水没車として以下の定義付けをしています。
集中豪雨や洪水などにより、室内フロア以上に浸水したもの、または、その痕跡により商品価値の下落が見込まれるもの。
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
つまり、車内まで浸水した車は水没車として扱われるのです。
車は数々の電装部品が使われているため、水没してしまうと今後故障のリスクが高まります。金属部品はサビの発生リスクが高まり、長く乗ることを考えたら大きなマイナスポイントを抱えている状態と言えます。
非常にリスクが高い車ゆえに、査定価格が下がってしまうのは納得できます。
しかしこうした水没車は、わからないように綺麗に直されて市場に出回ることが多いのです。
特に震災や洪水の後には水没車の流通量が増えると言われており、自分で水没車を避ける方法を見に付けておかないと、思わぬ粗悪な中古車を手にすることになりかねません。
水没車に当たらないために見抜くポイント4つ
水没車は今後の故障リスクの高さから、長く乗る中古車として買うことはオススメできません。
そこで本章では、水没車に当たらないために、見抜く4つのポイントをイラスト付きで分かりやすく紹介していきます。
水没車を見抜く4つのポイント
- ポイント1.シートベルトを引き出す
- ポイント2.エンジン・トランクルーム内のサビ
- ポイント3.エアコンをつけた時のニオイ
- ポイント4.カンタンに外せるパネルの内部
ポイント1.シートベルトを引き出す
シートベルトは大半がカバー内に収納されており、引き出すことでクリーニングしきれなかった汚れを発見することができます。
特に水没車の場合、シートベルトが水で変色していることが多く、引き出すと茶色い泥汚れが付着していることがあります。
前章で紹介した査定基準でも、シートベルトのチェックは水没車を見破る方法として紹介されています。
ポイント2.エンジン・トランクルーム内のサビ
外装は綺麗に磨いていたとしても、エンジンルームやトランク内といった人の手が届きにくいところはそのままになっているケースがあります。
そこで、ボンネットを開けてエンジンルーム内を点検することをオススメします。
具体的な方法としては、エンジンルームを覗き込み、スマホのライトなどで泥汚れやサビを確認します。
トランクルームに関しては、内張りの変色やドアヒンジ付近の泥汚れを確認しましょう。
ポイント3.エアコンをつけた時のニオイ
内外装と同時に確認しておきたいのが、エアコンをつけた時のニオイ。
水没車はエアコンのフィルターや吹出口が冠水しているケースが多く、エアコンをつけるとドロまたはカビのニオイがするのです。
しかし、業者によってはエアコン洗浄をしていることもあるため、ケースによってはドロまたはカビのニオイが確認できないこともあります。
その時は、他に紹介するポイントもあわせて確認をしましょう。
ポイント4.カンタンに外せるパネルの内部
最近の車の内装ははめ込み部品が多く、隙間に爪を入れるとパネルがカンタンに外れるようになっています。
例えばカーナビ周辺の装飾パネルなどは、カンタンに取り外しが可能。
こうしたパネルの内部を確認して、泥汚れが付着していたら水没車の可能性があります。
フロア周辺のパネルは、靴についている泥汚れが入り込んでいる可能性が高いので、あまり参考になりません。
普通に使っていたら泥汚れが付着することがないパネルで確認しましょう。
先程紹介した中古車の査定基準でも、これらの特徴が複数当てはまるようなら、水没車と判断すると記載されています。
ポイントは1つだけではなく複数の特徴が当てはまるかどうかという点。
車の使用状況によっては、水没車と同じような状態となっていることがまれにあるのです。
水没車はこれらのポイントが複数合致することが重要で、確認は複数箇所にわたってすることが重要と言えます。
これらの特徴が複数当てはまり、取り扱い説明書がない場合なども、水没車の可能性を疑っても良いでしょう。
水没車ではない安全な中古車を探す方法
雪国で使われていた車などは、除雪剤でエンジンルーム内がサビていることがあります。
こうした車も水没車と特徴が似ていると言えるため、素人が水没車を見破るのは至難の業。
そこで筆者は、そもそも安全な車しか取り扱っていないサービスで車を買うことをオススメしています。
本章では、品質が保証された車だけが買える、「ズバット車販売」について詳しく紹介していきます。
中古車を買うならプロに相談
ズバット車販売は株式会社ウェブクルーが運営する中古車提案サービス。
欲しい車のメーカーや大体の年式などを入力するだけで、中古車販売の最大手ネクステージが理想の1台を探してくれます。
コツは下記のような感じで伝えることです。
- 新車とほぼ同等の軽自動車がほしい、プリウスがほしい
- ディーラー試乗車落ちで5,000km以内の中古車がほしい
- タントで100万以内、新車同等品を提案してほしい
- 通勤にオススメの車を教えてほしい
その後は最寄りのネクステージ店舗で車種の提案を受けるという流れ。それだけで自分の理想に近い中古車に出会えます。
市場には出回っていない優良な中古車が数多くありますので、一度相談してみましょう。
ここまでの説明で、水没車は避けるべきというのがハッキリわかりました。
しかし逆に、自分の車が何らかの理由で水没車となってしまった場合はどうでしょうか?
次章では水没車を売る時の視点でお話していきます。
自分の車が水没車となった場合は「大幅減額」となる
記事の前半で紹介しましたが、中古車の査定基準を見ると、水没車は「30〜50%」の減額となります。
これはJAAIの定める査定基準に記載されており、全国の中古車屋では同様の基準で査定を受けることになります。
※出典:JAAI「中古自動車査定基準及び細則」より
買取店は査定の際、先程紹介したチェックポイントをくまなく確認します。
そして水没車であることが確認できたら、その時点で30〜50%の減額をします。
現時点では動作に全く問題のない車であっても対応は同じで、水没車は高く売ることは不可能と言えるでしょう。
水没車は欲しがる人がいないため、このような評価になってしまっても仕方がないのです。
大幅減額の水没車は、実は海外では大人気
故障の少ない完璧な中古車を求める日本人にとって、水没車は故障のリスクを抱えた「欲しくない中古車」。
そのため日本国内での高価買取は絶望的で、どの買取店でも相手にしてもらえない可能性があります。
しかしそれは日本国内に限った話で、海外では水没車でも需要があるのです。
ここでは海外で水没車が人気の理由と、水没車を高く買い取ってくれる業者を紹介します。
海外で水没車が大人気な2つの理由
日本車の品質が高いというのは有名な話で、海外でも日本車は高値で取引されています。
水没車であっても人気は変わらず、それには以下2つの理由があるからです。
海外で水没車が大人気な理由2つ
- 理由1.日本の車修理技術が高いから
- 理由2.水没車は安く仕入れられるから
日本は車の品質も高いですが、修理の技術も高いと言われています。
そのため水没車であってもしっかり直っていることが多く、仮に現地で故障しても軽微な修理で乗り続けることが可能なのです。
その上高品質な日本車は中古であっても非常に高いものの、水没車となれば話は別。安価で仕入れることができるので、海外で日本車の水没車は非常に人気が高いのです。
海外輸出に強い「タウ」なら水没車も高く売れる
タウは事故車や水没車といった「ワケアリ車」を専門に扱う買取業者です。
海外に販路を持っているため、こうした車を輸出して利益を出しているのです。
タウでは水没車の買取も積極的に行っており、ホームページでは査定価格を知ることも可能。
水没のレベルを5段階に分け、概算で査定結果を教えてくれるのです。
※出典:タウ「水害車売却シミュレーター」より
※出典:タウ「水害車売却シミュレーター」より
タウなら、水没車であっても買取価格がつくのがシミュレーション結果でわかります。
仮に査定結果が0円だったとしても、処分料がかからずに廃車にできるということ。
リスクがなく水没車の処分ができるという意味でも、筆者は買取店よりタウに依頼をすることをオススメしています。
他にも廃車専門店にお願いしてみるのも手。詳細は下記記事で詳しく解説しています。
まとめ
- 水没車は室内に浸水した歴のある車
- 水没車というだけで査定価格は30〜50%の減額となる
- 掃除しきれない箇所を確認することで水没車を見破ることが可能
- 水没車は海外で人気が高いので、タウで買い取ってもらうのがオススメ