こんな悩みをスッキリ解消
- これから新車の購入を検討している人
- 新車をじっくり試乗してから買いたい人
- 試乗の際に気をつけるべきポイントを知りたい人
買い物をする際、実物を試してみたいのは当然です。
各ディーラーもそうした要望に応えるため、試乗車を用意しています。
これから試乗をしようとしている人が読むことで、確実に自分が欲しい車種・グレードの試乗車を見つけることができます。
注意点なども紹介しているので、最終的には後悔しないで新車を選ぶためのポイントが分かるでしょう。
ディーラー9社に聞いた試乗の全容
試乗といえば実際にナンバーが付いた車を用意してあるディーラーに出向く必要があるため、できれば事前にどこに行けばいいのか知っておきたいものです。
そこで、各社のディーラーは新車試乗の予約がいるのか、試乗車をネットで予約できるのかどうか、車種は選べるのかを調査しました。
万が一事故を起こしてしまった時に、責任は誰にあるのかも調査したので確認していきましょう。
メーカー | 試乗の予約はいるか | 試乗のネット予約 | 車種は選べるか | 自己の責任 |
---|---|---|---|---|
トヨタ | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
ホンダ | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
日産 | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
スバル | 不要 | (試乗車検索のみ可) | ○ | 客側 |
マツダ | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
レクサス | 必要 | ○ | ○ | 客側 |
三菱 | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
ダイハツ | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
スズキ | 不要 | ○ | ○ | 客側 |
調査の結果、以下の4つがわかったので詳しく説明していきます。
- 試乗の予約は「基本的に不要」
- 試乗のネット予約は「スバル以外可能」
- 車種の選択は可能
- 事故の責任は客側にある
1.試乗の予約は「基本的に不要」
各社にヒアリングした結果、新車試乗の予約は基本的に不要であることが分かりました。
試乗車の空きさえあれば随時受け付けているというディーラーがほとんどで、予約はしなくても問題なさそうです。
ただしレクサスのみ、初回は商談がベースで試乗は次回以降という回答でした。
これは試乗車を常に用意していないという都合や、車両価格が高価であることが関係しています。
日産の「GT-R」や、ホンダの「NSX」も同様の理由で予約が必要とのことでした。
2.試乗のネット予約は「スバル以外可能」
確実に試乗をしたいのであれば、利用したいのがネット予約です。
ネットで予約さえしてしまえば、確実にその日時にディーラーで試乗ができます。
このネット予約ですが、スバル以外は可能という回答が得られました。
スバルはネットで試乗車を検索した後、販売店に直接電話をして試乗の予約をするという流れになっています。
3.車種の選択は可能
どのディーラーでも、試乗したい車を選ぶことは可能という回答でした。
自分が乗りたい新車のグレードなどを指定すれば、他の店舗にある試乗車を用意してくれるなどの対応が可能とのこと。
ただし事前に予約をする必要があるので、初回に飛び込みで好きな車に試乗はできません。
各社のホームページから試乗車の検索ができるので、希望の車種が置いてある販売店を調べるという方法がオススメです。
4.事故の責任は客側にある
そして万が一試乗中に事故を起こしてしまった場合、責任は基本的に運転しているあなたにあります。
警察の処理が発生する場合、刑事責任は運転手に発生します。
自損事故の場合も、自分が加入している自動車保険を使って弁償する必要があるのです。
ただし軽微な事故の場合、ディーラーの負担で修理してくれることもあるのでケースバイケースと言えそうです。
これがディーラー各社に聞いた試乗の全容です。
試乗の時間は非常に短時間で、長くても1時間程度。
もっと長期間乗ることで日常の使い勝手を知りたいという人は、次章で紹介する長期間の貸し出しキャンペーンの利用がオススメです。
試乗キャンペーンでは長期間借りられることもある
試乗の時間は短めに取られているケースが大半ですが、特殊な車両については長期の貸し出しに対応しているケースがあります。
2024年11月現在、長期で試乗ができる車は以下の2車種。
長期試乗キャンペーンを行っている2車種
※2024年11月現在
電気自動車の場合、通勤や買い物など日常で使わなければ使い勝手はわかりません。
そのため日産では電気自動車のリーフを1泊2日で貸し出してくれる試乗キャンペーンを行っています。
プラグインハイブリッド車の「アウトランダーPHEV」はかつて、1週間も新車を貸し出してくれるという試乗キャンペーンを行っていました。
他にもBMWは新車を24時間貸し出してくれる試乗キャンペーンを行っています。
輸入車など購入のハードルが高い車などは、積極的に長期の試乗をさせてくれるという特徴があります。
試乗する際の注意点3つ
試乗は自分が購入しようと思っている新車に、気軽に乗ることができる便利なサービスです。
無料で利用できるため積極的に使いたいものではありますが、当然注意点もあります。
この章では、新車に試乗する際に注意したい点を3つ紹介します。
試乗する際の注意点3つ
- 注意点1.他のお客さんも乗っている可能性がある
- 注意点2.事故を起こすと自分の保険で直すことになる
- 注意点3.アンケートに記入することで個人情報がディーラーに渡る
注意点1.他のお客さんも乗っている可能性がある
試乗車は新車とはいえ、他のお客さんも乗っています。
そのため当然汚れや多少の傷などがあります。
車は日頃乗る人のクセに合わせてコンピューターがアクセル等の調整をしてくれるため、完全な新車とは多少コンディションが違います。
ある程度の参考にするという意味で試乗をするのがベストと言えるでしょう。
注意点2.事故を起こすと自分の保険で直すことになる
冒頭でも説明しましたが、万が一事故を起こしてしまった時は自分の責任で直すことになります。
事前に加入している自動車保険の条件を確認しておき、自分の車以外で起こした事故も補償されるかどうか知っておきましょう。
試乗は慣れない車なことが多いため、事故のリスクも高まります。
注意点3.アンケートに記入することで個人情報がディーラーに渡る
試乗の際には必ず免許証を提示することになります。
ついでにアンケートの回答を求められることもあり、住所や氏名は全てディーラーに渡ることになります。
適当な情報を書けば免許証の情報と違うとなるため、嘘はつけません。
そうすると、ディーラーは当然その個人情報を使って営業をかけてきます。
試乗の際には、最低でも上記の3つは注意しましょう。
次章では、試乗で確認するべきポイントを3つ紹介します。
本当に買うなら!試乗で見るべきポイント3つ
試乗はその車の購入を検討していることが前提です。
そのためもし購入する気があるなら、最低でも以下の3つのポイントは確認しておきましょう。
試乗で見るべきポイント3つ
- ポイント1.運転席から道路の見え方
- ポイント2.ブレーキやアクセルの挙動は許容範囲か
- ポイント3.内装などは許容範囲か
ポイント1.運転席から道路の見え方
買ってからは毎日乗ることになるので、運転席からの視界は必ずチェックしましょう。
ボンネットの先が目視できるかどうかで、右左折時の運転の大変さが変わります。
他にも運転席から道路の車線や標識がしっかり見えるか、車両感覚はつかみやすいかどうかも重要です。
ポイント2.ブレーキやアクセルの挙動は許容範囲か
試乗で公道を走る際に確認したいのが、ブレーキやアクセルの挙動です。
ブレーキの効きはいいのか悪いのか、アクセルを踏み込んだ時の加速はどうか、これをしっかり確認しましょう。
もちろん自分の好みというのがあるはずなので、その好みに合致しているかどうかも重要です。
ポイント3.内装などは許容範囲か
視界や運転感覚に問題がなかった時、最後は日頃の使い勝手の部分を確認しておきましょう。
内装の質感に問題がないかも重要ですが、小物入れの数や収納の多さもチェックポイントです。
子供を乗せる場合やアウトドアで使う場合、チャイルドシートやキャンプ用品がきちんと積み込めるかどうかも大事なポイントとなってきます。
まとめ
- 新車試乗は予約無しでも可能だが予約をした方が確実
- 高級車に関しては事前予約が必要な場合が多い
- 電気自動車などは長期の貸し出しをしていることがある
- 試乗の際には注意点や確認事項が多いので気をつける