こんな悩みをスッキリ解消
- 新古車って新車、中古車どっちなの?
- 新古車はどのくらいの値段で買えるの?
- 新古車はどうやって手に入れればいいの?
「中古車を買うなら新古車がいいよ!」
車好きの友人からアドバイスを受けたり、ネットの情報で「新古車」という言葉に触れます。
新古車とは未使用車とも呼ばれ、「新車登録はしてあるものの、乗り手がいないまま中古車として販売されている車」のこと
新車と同じなのに安く買えるなら新古車が良いと思うのは必然。
- 中古車扱いのため、新車より安い価格で購入できる
- 誰も乗っていないため、中古・古い車が苦手な方でも安心
という特徴があり、ほぼメリットしかない中古車と言っても良いものです。
以下の写真を見てみてください。
筆者は中古車販売の仕事をして12年になりますが、半年前に母から
- 「新しい車に乗り換えたい」
- 「予算は200万円以下で買いたい」
という相談がありました。
車種は「スズキ・イグニス」という希望があったので、筆者が勧めたのがこの「イグニスの新古車」です。
同グレードの新車購入価格が200万円近くしたところ、諸費用込みで156万円で購入できました。
乗り始めてから半年になりますが、もともと新車相当だった車ですから、外観や内装にもキズひとつありません。
筆者自身、車を乗り換える際は新古車を第一候補にしています。
しかし、新古車はそのメリットの多さからすぐ売れてしまうことも珍しくありません。
新古車はデメリット云々より「限られた台数の中、どこで探すのが一番効率的か」を知っておくのが最重要です。
1分でわかる「新古車」とは!流通の仕組みとあわせて解説
新古車は、その名前の通り「新車だけど中古車扱いになっている車」のこと。
新車登録がされた車は「中古車扱い」になります。たとえ誰も乗っていない新車同然の車でも例外ではありません。
新古車が流通する仕組み
新古車が流通する仕組みを図にしてみたのがこちらです。
新古車はその由来から、政治登録車とも呼ばれます。
政治と何の関係があるの?と思うかもしれませんが、新古車とはディーラーが「販売目標を達成するための政治的対策」の結果、流通する車だから。
まずディーラーには、メーカーから販売目標台数が課されます。
そしてその販売台数に応じてメーカーから報奨金が支払われます。
この報奨金はかなり大きな金額なので、ディーラーも販売目標に到達するように営業努力をします。
しかしそれでも販売台数が足りず「あと○台で目標達成する」という場合、ディーラー自身が自社で新車登録をして、販売実績にカウントするわけです。
その結果、新車登録がされたものの、乗り手がいない「新古車」が市場に流通します。
業界での正式名称は「未使用車」
業界での正式な名前は「未使用車」ですが、まだまだ新古車という名前が根強いですね。
筆者のお店に来られるお客さんも、ほとんどが「新古車」という言い方をします。
先出し!新古車のメリット・注意点
さて、そんな新古車には下記のようなメリット・注意点があります。
この後の章で詳しく説明しますが、まずこの図の内容を頭に入れておいてください。
これだけ見てもらっても、新古車というものがおおよそ分かるはずです。
では、市場に流通している新古車には、どんな車が多いのでしょうか。
筆者が実際に調査したデータを載せておきます。
【最新情報】ボディタイプ別の新古車流通台数
新古車として流通する台数は、ボディタイプによって傾向が異なります。
2024年10月時点で、カーセンサーで全国の新古車台数を調査した結果が以下です。
- 軽自動車:9605台
- ミニバン:777台
- SUV:1670台
- ハイブリッド:2820台
- コンパクトカー:8529台
軽自動車がもっとも多く、次いでコンパクトカー・SUVと続きます。
ハイブリッドはミニバンやSUVのハイブリッドを含みますので、ボディタイプとしては上記の傾向がいえます。
軽自動車の新古車が多い理由は、2つあります。
- 軽自動車の新車が売れずに余っている
- 軽自動車は新車登録の手続きがカンタンだから
特に軽自動車は、他の乗用車と比べて
- 車庫証明が不要
- 税金(自動車取得税・重量税)が安い
という事情があるのです。
新車登録時の取得税や重量税はディーラーが負担するため、こういったコストが低いことが新車登録のハードルを下げているといえますね。
新古車の4つのメリットと2つの注意点
ではいよいよ、今回のメインでもある「新古車のメリットと注意点」を解説していきます。
正直言って、新古車にはデメリットというレベルのものはありません。
そのため、注意点として説明します。
まずは、新古車のメリットからお話ししていきましょう。
新古車の4つのメリット
- メリット(1)新車同然の車が安く買える
- メリット(2)すでにオプション・装備が付いている
- メリット(3)購入時の各種自動車税が不要
- メリット(4)すでに現車があるため納車が早い
メリット(1)新車同然の車が安く買える
新古車の最大のメリットはなんといっても「新車同然の車が安く購入できる」ことです。
筆者の感覚では、新古車は「新車購入価格の80~90%」で手に入れることができます。
実際に、人気車種を対象に「新車価格と新古車価格」の差を調査してみました。
2024年10月時点での「カーセンサー」での新古車価格と、同モデル同グレードの新車価格を比較しています。
対象車種
- ミニバン:トヨタ・ヴォクシー
- ミニバン:トヨタ・ヴェルファイア
- 軽自動車:ホンダ・N-BOX
トヨタ・ヴォクシーの事例
車種情報(この条件に合わせて比較)
- グレード:2.0 ZS/後期モデル(7人乗り・2WD)
- 両側パワースライドドア ・純正ナビ装着
純正ナビは、選択可能な中でもっとも安価なものをチョイスしました。
以降、新車見積の算出では新古車と同様の装備を設定しています。
- 新車購入価格(オプション装着+諸費用込み)327万円
- 新古車総額(諸費用込み)279万円
トヨタ・ヴェルファイアの事例
グレード:Z A エディション(7人乗り・2WD・特別仕様車)
- 新車購入価格(オプション装着+諸費用込み)420万円
- 新古車価格(諸費用込み)379万円
ホンダ・N-BOXの事例
車種情報(この条件に合わせて比較)
- グレード:GL ターボ ホンダセンシング(4人乗り・2WD)
- 純正ナビつき
- 新車購入価格(オプション装着+諸費用込み)200万円
- 新古車価格(諸費用込み)169万円
これらの事例を見てもらうと、 新古車は新車価格の80%から90%で手に入ることがご理解いただけると思います。
新古車が「新車の80~90%」まで安くできる理由
ディーラーが新古車を新車価格の80~90%に値付けできるのは理由があります。
実は、自動車メーカーからディーラーに新車が卸される金額は、新車本体価格の75~80%とされています。
つまり、新古車を新車価格の80~90%で販売しても、利益が確保できることが多いのです。
最近の傾向として、人気車種の新車ではほとんど値引きしなくなっています。
新車を値引きするくらいなら、新車登録してしまって新古車で売る、というディーラーも多いです。
メリット(2)すでにオプション・装備が付いている
また新古車は新車登録の時点で、すぐに乗れるようにある程度の装備が付けられています。
車のオプションには
- メーカーオプション(メーカーで注文できる装備やオプション)
- ディーラーオプション(ディーラーで注文できるオプション)
の2種類があり、新古車ではメーカーオプションまで決定しています。
※出典:http://slf.honda.co.jp/PC/sx/
最近では、メーカーオプションとして以下のような装備が付いていることが多いです。
- セーフティパッケージ
- ETC
- パワースライドドア
- サイドエアバッグ
- カーナビ(ない場合もあり)
- LEDライト
個人的な感覚では、ナビまでついているかは五分五分といったところです。
メリット(3)購入時の各種自動車税が不要
新古車は、自賠責保険に加え「自動車重量税・自動車税などの各種自動車税」も購入時に支払わずに済みます。
ディーラーが新車登録する際に
- 自賠責保険
- 自動車重量税
- 自動車税
を支払っているからです。
自動車取得税は支払う必要がありますが、上記の免税だけでもプラス5万円ほどお得になります。
メリット(4)すでに現車があるため納車が早い
新車で購入しようとする際、人気の車種であれば数か月の納車待ちも起こりえます。
しかし、新古車は既に新車登録も済ませてあり、現車があるためずっと早く納車できます。
数年前にスズキ・ハスラーが大人気だった頃、新車の納車が3か月~待ちだったことがありました。
※出典:http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/
その時も、新古車を狙って購入し、すぐに納車して乗り始めたお客さんがいたことを覚えています。
一方でメリットが多い新古車にも注意点があります。
新古車の2つの注意点
- 注意点(1)台数が限られる・すぐに売り切れてしまう
- 注意点(2)グレードや装備を自由に選べない
注意点(1)台数が限られる・すぐに売り切れてしまう
これだけメリットが大きい新古車なので、人気車種はすぐに売り切れてしまいます。
また、新古車はあくまで新車販売の過程で生まれる車両なので、そこまで大量の台数があるわけではありません。
たとえば、上でもご紹介したホンダのN-BOXの新古車を全国で探してみたところ、50台ほどしかないことが分かりました。
そのため、良い新古車が見つかったらそれが買い時!というタイミングになります。
現車確認に遠くまで行かなければならない可能性がある
もし、あなたの近所のお店で運よく希望の新古車が見つかったら、かなりラッキーです。
場合によっては、現車確認に遠出をしなければならないかもしれません。
筆者が冒頭のイグニスの新古車を見に行った時は、車で2時間程度の距離を走りました。
しかしその結果、50万近くお得になったので「その時間を惜しまなくて本当に良かった」と思っています。
希望の新古車が見つからなくてもあきらめてはいけない!
もし、あなたが希望している新古車がディーラーや販売店で見つからなくても、あきらめるにはまだ早いです。
中古車の探し方には、中古車検索サイトの他に「中古車販売店に希望の車を探してもらう」という方法があるのです。
中古車買取・販売で有名なネクステージは、中古車の提案サービスを行っています。
これは
- 中古車検索サイトに載っていないレアな中古車を探している方
- 市場に出回っていない新古車を探している方
- 車種の希望も特にないので、最適な中古車を提案してほしい方
に適したサービスです。
新古車はプロに探してもらう
新古車はなかなか見つけるのが困難です。
特にそのようなすぐ売り切れる新古車は市場に出回らず非公開となっています。
専門用語で非公開車両と言います。
そこでオススメなのが、「ズバット車販売」というサービス。
ズバブーン車販売は、買取台数No.1のネクステージが非公開車両を含めて良い中古車を提案してくれるサービスです。
また、申し込み時に備考欄があるため、下記のような要望をしてみるのも手。
- トヨタ・プリウスで150万以下の新古車がほしい
- 軽自動車で50万以下の新古車がほしい
- 4人家族にオススメの新古車がほしい
- 走行距離が3,000km以下のほぼ新古車と変わらない車がほしい
「ズバット車販売」の場合は、下の画面を見てください。
上記、「その他要望」部分に「先ほどのむちゃな要望」を書くことができます。
裏技的な方法ですが、こうする事で、ネクステージが豊富な在庫の中から希望の新古車を提案してくれるのでオススメです。
注意点(2)グレードや装備を自由に選べない
新車であればグレードや装備を自由に選ぶことができますが、新古車は既にグレードやベースの装備が決まっています。
「自分の希望通りにオプションを選べないと嫌だ!」という方は、新古車は抵抗を感じるかもしれません。
ただ、ディーラーオプションまではほぼ付いていないので、購入時に自由に選べます。
- カーナビ(ついていない場合)
- オーディオ(ついていない場合)
- フロアマット
- ラゲッジスペースマット
- サイドバイザー
などがあるので、自分の好きなものを選択するのも良いですね。
この章のポイント
- 新古車の注意点(1)台数が限られる・すぐに売り切れてしまう
- 新古車の注意点(2)グレードや装備を自由に選べない
初心者でもカンタン!新古車の探し方を図解!
人気車種の新古車は、すぐに売れてしまうことはお伝えした通りです。
そのためどうやって新古車を効率的に探すかということが重要になります。
馴染みの販売店があったとして、ふらっと行っても希望の新古車が置いてある可能性はかなり少ないでしょう。
前もって事前にリサーチし、当たりをつけておくことが大切です。
最後に、初心者でも簡単に実践できる新古車の探し方を解説しておきましょう。
オススメの方法は、前章でも紹介したプロに新古車を探してもらう「ズバット車販売」を使うこと。
これは「新古車といってもどの車種がいいんだろう…?」という段階で迷っている方でも、オススメの新古車を提案してもらえます。
もうひとつオススメの方法は、やはり「中古車検索サイト」で探すことでしょう。
前提「新古車はディーラーでしか販売されない?」の誤解
少し補足しておくと、ディーラーが新車登録する新古車であっても
- ディーラー系列の販売店(中古車ディーラー)
- 普通の中古車販売店
どちらでも手に入ります。中古車ディーラーでないと購入できないわけではありません。
ディーラーが新車登録後、新古車を売る先は
- 自社の中古車部門(中古車ディーラー)
- オートオークション(中古車販売店はここから仕入れる)
の2種類があるからです。
しかし、メーカーによっては「新車登録から一定期間はオークションに出してはダメ」という決まりがあり、その場合は中古車ディーラーでの販売がメインになります。
およその割合としては中古車ディーラー:中古車販売店が6:4くらいだと考えています。
探し方のオススメは「中古車検索サイト」
再度お伝えしますが、希望の新古車が近所で都合よく見つかる可能性は少ないです。
いつどこで希望の車両が見つかるか分からないため、労力を使わずにチェックできる「中古車検索サイト」を活用しましょう。
中古車検索サイト大手には
がありますが、カカクコムはGoo-netの中古車在庫と提携しており、ほぼ同じです。
またカーセンサーとGoo-netはそれぞれ40万台超の中古車在庫がありますが、10万台ほどを除いて重複していることが分かっています。
つまり、これら3つのサイトを同時に見るのは重複も多く効率が悪いのです。
筆者のオススメは、検索方法が分かりやすいカーセンサーでまず検索し、希望の新古車がなければGoo-netに検索を広げていく事です。
この通りにすればOK!カーセンサーでの新古車の探し方
では、カーセンサーでの新古車の探し方を実践しましょう。
カーセンサーのTOPページにアクセスします。条件設定がしやすいPCで検索するのがオススメですよ。
「メーカー・車名を選択する」をクリックします。今回はホンダ・ステップワゴンで実践します。
メーカー選択画面に移るので「ホンダ」を選んでください。
ホンダの車種一覧が表示されるので「ステップワゴン」を選びます。
地域を選択します。ちなみに新古車を探す場合、始めから自分の住まいがある都道府県だけを選ぶと該当車両がないかもしれません。
ホンダ・ステップワゴンの指定エリアの中古車が検索されました。「もっと詳細な条件を追加する」を選択してください。
ここで「登録(届出)済未使用車」を選択します。
ホンダ・ステップワゴンの新古車が表示されました。これがカーセンサーでの新古車検索の最短コースです。
【裏技】知る人ぞ知る、レアな中古車や新古車を賢く手に入れる方法
もっとも手軽に「レアな中古車・新古車を手に入れる方法」は何だと思いますか?
それは「中古車販売店に希望の新古車や中古車を探してもらう」こと。そして提案の専用サービスが「ズバット車販売」です。
「[st_af id="4937"]」は、中古車情報サイトには掲載されていない未公開車両を中古車販売で業界最大手の「ネクステージ」が提案してくれます!
コツは下記のような感じで伝えることです。
- 新車とほぼ同等の軽自動車がほしい、プリウスがほしい
- ディーラー試乗車落ちで5,000km以内の中古車がほしい
- タントで100万以内、新車同等品を提案してほしい
- 通勤にオススメの車を教えてほしい
ネクステージは新鮮な中古車が毎日500台入荷されているので、時々提案してもらうのがいいですよ!
今回のポイント振り返り
どうでしたか?ぜひ、あなたの中古車購入に役立ててください! 最後にポイントと共に、おすすめの中古車購入方法を振り返っておきますね。
なかなか市場に出回らない質がいい中古車をお手軽に見つけたい人は…中古車提案サービス「ズバブーン車販売」を使うのがおすすめです。
- 新古車のメリット(1)新車同然の車が安く買える
- 新古車のメリット(2)すでにオプション・装備が付いている
- 新古車のメリット(3)購入時の各種自動車税が不要
- 新古車のメリット(4)すでに現車があるため納車が早い
- 新古車の注意点(1)台数が限られる・すぐに売り切れてしまう
- 新古車の注意点(2)グレードや装備を自由に選べない