こんな悩みをスッキリ解消
- 中古車の事故車って何のことか知りたい!
- 事故車はどの程度危険があるのか知りたい!
- 事故車の見分け方を知りたい!
実は中古車の事故車=事故を起こした車ということではないんです。
一言でいうと「修復歴のある車」を指す言葉なんですよね。
修復歴車は、極めてリスクの高い車。なので、中古車価格がかなり安くなるんです!
もちろん安くなるからといって飛びついてはいけません。

一方で気を付けなければならないのが、修復歴ありにも関わらず修復歴無しとして販売されている中古車です。
そこで今回は、初心者の方でも「修復歴車を見抜く方法」について解説します。
中古車のババを引かないようにこの記事を見て、良い中古車を見つけるようにしましょう。
中古車の「事故車」とは修復歴車のこと
そもそも「事故車」の定義を勘違いしている人が多いので詳しく解説していきます。
中古車で事故車と呼ばれる車両は「修復歴のある車」のこと。
事故車とはフレーム(骨格)の損傷を意味する
事故車とは車のフレーム(骨格)が損傷した車のこと
フレームとは下記の図解の部分です。まさに車の骨組みの部分なんですね。
また、この図解では見えない箇所ですが
- センターフロアパネル:床面の基礎部分
- フロアサイドメンバー:床面サイドの骨格
- リヤフロア(トランクフロア):トランクの床面の基礎部分
- リヤサイドメンバー:トランクの床面サイドの骨格
- リヤクロスメンバー:最後部の最下部付近の骨格
これらもフレームと定義づけられています。
まとめると、これらのパーツが損傷している車、もしくは損傷後修理をした車のことを事故車と呼びます。
フレームが破損した車=事故車
ただクルマが事故車になるのは、「事故が起きた」という場合に限りません。
あくまで「事故で損傷したのと同じような状態」にフレームが破損してしまった時に、事故車と呼ばれます。
事故車と認定される事例を挙げてみましょう。
- 事故によって一部のフレームを損傷させた
- スキーに行って荷積みをする際にルーフを凹ませてしまった
- 損傷した骨格を修理した
このうち後者2つのケースでは事故でなくとも事故車認定される可能性が極めて高いです。
事故によって一部のフレームを損傷させた
まさに言葉通り事故車です。
事故によってフレームの一部が損傷した場合は、問答無用で事故車扱いになります。
スキーに行って荷積みをする際にルーフを凹ませてしまった
スキーやキャンプなど、アウトドアで遊ぶ場合にはルーフ上に荷積みをすることが多くあります。
その時、ルーフに上ってキズや凹みを付けてしまうと「事故車」という扱いになる可能性があります。
なぜならルーフ自体が「むき出しの骨格」のひとつで、キズや凹みは「骨格が損傷した」と見なされる場合があるからです。
損傷した骨格を修理した
損傷した骨格を修理すれば事故車ではないのでは?と思うかもしれませんが、残念ながらこの場合も事故車扱い。
最初にお話しした内容とかぶりますが、事故車とは修復歴車(修復歴ありの車)なので、骨格の修理をしたとしても、その履歴が残っているとアウトなのです。


中古の事故車はどれぐらいで回っている?
この章ではどれぐらいの中古の事故車が世の中に出回っているのか解説します。
2023年10月現在:実際に事故車の数を調査
実際に2023年10月現在、中古車検索のグーネットでは下記のような結果となっています。
修復歴なしの検索結果:458,185台
※出典:グーネット中古車より、2023年10月現在
修復歴「あり」も含めた検索結果:496,399台
※出典:グーネット中古車より、2023年10月現在
- 修復歴も含んだ全体の中古車台数:496,399台
- 修復歴なしに絞った全体の中古車台数:458,185台
- 修復歴車(事故車)の割合:1-458,185台/496,399台≒7%
大よそ事故車は7%程度ということになります。
事故車が「修復歴なし」として販売されているケースあり
ただし、世の中で事故歴なしとして売られている中古車の中にも
- ごく一部の悪質な中古車販売店は事故車を隠して売ることがある
- 買取店が査定時に事故車に気づかない場合がある
という事があります。
それらを加味すると、だいたい10%前後(10台に1台)は事故車の可能性があります。

それはそうとどうして事故車はダメなんですか?
中古の事故車にある3つのリスク
どうして中古の事故車を買うべきではないのかについて解説します。
事故車には下記に挙げるような3つのリスクがあります。
事故車の3つのリスク
- 自分が事故に合う可能性が高くなる
- 事故に合った時に安全ではない可能性が高くなる
- 手放すとき非常に安くなってしまう
上から順に危険度の高い順に並べています。以下詳しく説明していきましょう。
細かい説明が不要で見抜き方が早く知りたい方は「初心者でもできる!事故車を見分ける方法」に進んでください。
リスク①自分が事故に合う可能性が高くなる:危険度
事故車を購入すると、自分が事故に合う可能性が高くなります。


実は事故車は修復されていたとしても「100%元通り」にはなりません。
金属から成るパーツですから、分かりやすく言うと「車の骨格がゆがんだまま」という状態になります。
そして骨格が一度ゆがんでしまうと、
- まっすぐ走行することができなくなる
- ハンドルが重くなる
など、車の挙動の安定性が悪くなるケースがあるからです。
その結果、普通に運転していたとしてもふとした瞬間に事故を起こす可能性が高くなってしまうわけです。
リスク②事故に合った時に安全ではない可能性が高くなる:危険度
事故を起こしてしまう可能性だけではなく、仮に巻き込まれる形で事故にあった場合でも、被害が大きくなる可能性があります。
というのも車は乗員を守るために、車内空間を形成する基礎の骨格を頑丈に作っています。
しかし基礎である骨格が損傷してしまった場合、安全性が保障できなくなってしまうのです。
特に金属部品は熱して叩くなどしない限り、ダメージを与えられると弱ってしまいます。
ぶつけられたり追突された場合には、普通の車よりも事故車の方が「車体へのダメージ・安全性が劣る可能性が極めて高い」と思ってください。
リスク③手放すとき非常に安くなってしまう:危険度★★★
身の安全に直接関係するわけではないのですが、事故車は手放すとき=車売却の時に非常に安くなってしまいます。
事故車=修復歴ありの車は、最大で100万円単位での減点をされるのが一般的だからです。
結果的に「売却しても資産的な価値がほとんどない」という状態になるため、その点についても大きなリスクですよね。


初心者でもできる!事故車を見分ける4つのチェックポイント
事故車を見分けるためには、現車確認時に下記の項目をチェックすることが有効です。
事故車を見極める方法
- まっすぐ走行できるか(ハンドルが勝手に曲がらないか)
- ドアやボンネットがスムーズに開閉するか
- ドアやボンネットなどのパネルとパネルの隙間が均一か
- 目視できる骨格が左右均等になっているか

まっすぐ走行できるか(ハンドルが勝手に曲がらないか)
車検ありの中古車では公道を、車検なしの中古車では展示場内を絶対に試乗させてもらってください。
そこでハンドルを1-2秒ほど軽く握る程度にして、勝手にハンドルが左右どちらかに曲がらないのかチェックしてください。
ハンドルが勝手に曲がった場合は、3回ほど同じことを繰り返してください。
3回とも同じ方向に曲がるのであれば、事故車の可能性が極めて高くなります。
事故で骨格が損傷している場合、まっすぐ走行したり、ハンドルを動かすことが難しくなるのです。
ドアやボンネットがスムーズに開閉するか
骨格が損傷しゆがんでしまうと、その上から取り付けられるドアやボンネットも「ゆがんだ基礎の上に装着されている」ことになります。
そのためドアやボンネットなどの開閉がスムーズにできなくなってしまうのです。
ごく簡単なチェック方法として、必ず全ドア類の開閉だけは確認しておきましょう。
どれか1つでも違和感があれば、事故車の可能性が高くなります。
ドアやボンネットなどのパネルとパネルの隙間が均一か
ドアの開閉と同じですが、骨格という基礎がゆがんでしまうと、上から取り付けられているパネル類もゆがみます。
そしてパネル同士の隙間が均一にならなくなります。
これも目視で出来る簡単なチェックですから、必ず現車確認時にチェックしましょうね。
目視できる骨格が左右均等になっているか
車の骨格のほとんどは、パネルに覆われているため目視することはできません。
しかし下記の部分に関しては、目視でもある程度のチェックは可能です。
- フロントインサイドパネル:ボンネット内でチェック可能
- リヤフロア(トランクフロア):トランク内でチェック可能
どちらも見えづらい部分ではありますが、スマホのLEDライトなどで照らして確認してください。
もし骨格が損傷している場合には、左右均等ではないゆがみや凹みが生じています。
もちろんそれ以外にも細かい点はチェックするべきです。
中古車のチェックポイントについては下記記事で詳しく解説しています。

事故車を回避する中古車の探し方
販売業者ですら見逃してしまう事故車。
前章で紹介したチェックポイントをどれだけチェックしたとしても事故車に当たってしまう可能性は捨てきれません。
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重要なポイントまとめ
どうでしたか?ぜひ、あなたの中古車購入に役立ててください! 最後にポイントと共に、おすすめの中古車購入方法を振り返っておきますね。
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