こんな悩みをスッキリ解消
- 中古車の売買契約まではしたが、今の内にキャンセルができるかどうか知りたい!
- 中古車購入後にもっと気になる車両が出てきたという…
- 大きなお金を動かすので、購入後に何かあったら…と不安な気持ちになっている
中古車の購入をするためには、多額の資金が必要になります。
ローンを組むのか、家計から一括して支払うのか…支払い方法こそ多種多様ではあるものの、数十~数百万円もの大金を一気につぎ込むのは変わりません。
それだけに、特に購入後に不安になったり、他に良い中古車が見つかってしまった場合、なんとかしてキャンセルしたい!と思うことがあるでしょう。
私自身、中古車業界にいて以下のような質問を受けることも多いです。
- 中古車の購入はキャンセルできるのか
- 中古車のキャンセルができる条件
- 中古車でキャンセル料・違約金はかかるのか
- キャンセルした場合、手付金などのお金は返ってくるのか
- 中古車のキャンセルはいつまでならできるのか
お急ぎのあなたのために、結論からお伝えしますね!
中古車を購入した場合、売買契約から1~2時間以内であればキャンセル可能なケースが極めて多いです。
ただし時間が過ぎてしまうと、徐々にキャンセルできる可能性が低くなっていくことに…。
下記の3つに当てはまる場合はすべて無料…とはいきませんが少しの負担でキャンセルできる可能性も高いです。
今回は、元ディーラーの中古車担当の経験から、中古車のキャンセルについて徹底解説します!
中古車のキャンセルは基本的には「できない」
最初にお伝えしたことと矛盾するようですが、条件次第でキャンセル可能ではあるものの、基本的には「中古車購入はキャンセルできない」のが実情です。
中古車の購入自体は「売買契約」をベースに実施され、契約後は販売店も
- 整備や点検
- 車両磨き
- 他のお客様にチェックされないための手続き
- 名義変更の手続き
- 陸送手続き
などの手間を存分にかけているからです。
売買契約自体は「すでに契約内容については十分に了承しているため、購入を実施します」と約束する内容なので、その約束に基づいて販売店は動いているといえます。
そのため売買契約後に勝手にキャンセルすることは基本的にはできません。
あくまで販売店の「厚意」次第で受け付けてもらえる可能性がある、ということになります。
※最初に書いたのは、販売店がキャンセルを「厚意」で承諾してもらえる可能性が高いですよ、という意味です。
ただ、下記のような点が気になる人もいるはずです。
- 購入後、短期間以内であれば「クーリングオフ」が適用されるのでは…?
- 販売店が加盟している団体のルールで、キャンセルできるようになっているのでは…?
- 親切な販売店なら、独自に設定しているキャンセルのルールがあるのでは…?
それぞれ中古車の売買契約の仕組みから紐解いていきましょう!
中古車は「クーリングオフ」の対象外!
まずクーリングオフについてですが、中古車はクーリングオフ制度の対象にはなりません。
というのもクーリングオフは、下記のような時しか適応されないのです。
- 形のない、金額的に相場も定まっていないようなサービス
- 電話勧誘や訪問販売によって、いわば「押し売り」状態で購入してしまった
一方、中古車購入の場合には店舗にて説明を受け、一定の相場もあり、さらにきちんと売買契約を結びますからクーリングオフの対象とはならないのです。
JU中販連の契約書雛型における規定
JU中販連という団体をご存知でしょうか?
正式名称を一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会といい、簡単に言うと中古車販売の業者オークションを運営する傍ら、中古車販売についての安心できる取引などについて活動している団体です。
そんなJU中販連では、契約書に関する「ひな形=見本」のようなものを用意しており、その中で下記のように述べられています。
注文者は、見本、カタログ等によって購入の申込をした場合、引渡された車両がそれと相違し、その補修もしくは補充が不可能なときは、契約を解除できるものとします。
これは注文書裏面に書かれる「特約、免責事項」といった内容の文面見本なのですが、顧客側からキャンセルできるかは「説明などと相違していた場合に限って契約解除ができる」と要約できます。
つまり購入者の都合で勝手にキャンセルすることは契約上できないのです。
ちなみにJU中販連のこのひな形を参考にしている企業は少なくありません。おおむねどの中古車販売店でも同様の文面で書かれています。
そのためルール上は「キャンセル不可」という事実は原則変わりません。
ちなみに今回筆者が調査したひな形にはキャンセル料等の記載はありませんでしたが、販売店によってケースバイケースでキャンセル料や手数料、手付金の無返還などの対応が取られることが多いのです。
つまりキャンセルできたとしても余分にお金が発生することは覚悟しないといけません。
加盟店でない場合は独自の契約ひな型がある場合も
またJU中販連に加盟していない中古車販売店では、独自に特約などが設定されているケースがあります。
代表的な例としては下記のような独自ルール設定がされています。
- キャンセルできるが、違約金として契約金額の10~20%の支払いが必要
- キャンセルする場合、これまでにかかった必要経費をすべて支払う必要がある
- キャンセル不可で、購入した車を再度買い取るのであればOK
そのため加盟店ではないケースでは、正直なところ「契約書を確認しなければ分からない」というのが現状です。
契約書にキャンセルについて何も明記されていない場合には、最初にも述べている通り「原則キャンセル不可」と判断するべきでしょう。
どうしてもキャンセルしてもらう場合には、販売店との話し合いは必須になります。


そこで次は、中古車のキャンセルができる例外的なケースについてご紹介します!
中古車のキャンセルができる例外的3つのケース
最初に書いたように、中古車にはキャンセルができる例外的なケースがあります。下記3つのパターンですのでご確認ください。
- 特に何の手続きも進んでいない場合
- 販売店に手続きにかかった費用を補償することができた場合
- 契約後1~2時間後のキャンセルの場合
それぞれのケースを以下に分けて紹介していきましょう。
特に何の手続きも進んでいない場合
売買契約は結んでも、例えば下記のような手続きが何も進んでいなければ、何の問題もなくキャンセルすることが可能な場合があります。
- 陸送の発注(他店舗にある車両の場合)
- 磨き、コーティング、電気、その他カスタムなど外注業者への発注
- 納車前の点検・整備
- 納車前の車内クリーニング
- 各種書類の手配
これらはすべて中古車販売店が、売買契約後に費用をかけて実施する作業。
そのため中古車販売店としては、何も費用が発生していない状態であれば、売買契約をしていてもキャンセルを受け付けてくれることが多いですね。
販売店に手続きにかかった費用を補償することができた場合
販売店によって異なりますが、上で紹介した諸費用が発生していたとしても、そのすべてを実費で補償すればキャンセルOKというケースがあります。
先ほどの物が単純に「経費が何も発生していない=販売店も何も損していない」というのと同じで、この場合も販売店が補償さえしてもらえれば「損はしないから」という考えだからです。
ただし各種手続きにかかった時間コストなどを換算して、高額な補償金を請求される可能性はあります。
契約後1~2時間後のキャンセルの場合
より具体的に、売買契約を結んだ後でも1~2時間程度が経過しただけであればキャンセル料などを取られずにキャンセルすることが可能な場合が多いです。
というのも通常、中古車販売をする場合に業者は下記のような流れで進めていくのですが、
- 売買契約
- 必要書類や外注業者の手配
- 整備や点検の準備
「月末でノルマの締め切りに間に合わない!」といったように、よほど急いでいない限りは各種手配をその場ですることはないのです。
翌日以降に「納期に間に合えば大丈夫」と考えて、ゆっくり他の仕事と並行しながら準備していくものです。
月末以外で契約後1~2時間程度が経過した状態ではそもそも何の手続きも進んでいないため、費用は掛からずにキャンセル可能であるケースが多いでしょう。
以上が例外的にキャンセル可能なケースについての説明でしたが、判断順としては下記の通りになります。
- 契約書や注文書にキャンセル(解約)についての記載があるかどうか
- 記載がない場合、手続きの準備が進んでいるかどうか
- 進んでいる場合、どの程度の費用がかかっていて、どの程度の補償をしなければならないのか
この順に考えていけば、キャンセルの可能性が決まってくるわけです。
ただしあくまで注文書などに規定が書かれている場合には、売買契約を結んでしまっている以上「もう従うしかない」というのが本音です。
ですから購入後であったとしても契約書はもう一度見ておき、内容をチェックした上でキャンセルの可否を販売店に相談するのが重要です。
ちなみに販売店と相談するという点について、実は相談することでキャンセル料が変動する場合があります。
そこで次章では、中古車のキャンセル料について説明していきましょう。
中古車のキャンセル料がかからないケース
中古車のキャンセル料がかからないケースも正直存在しますが、原則「販売店が決めているルールによる」としか言いようがありません。
しかし契約書や注文書にキャンセル規定が書かれておらず、また購入前にキャンセル料についての説明を受けていない場合には話が別。
キャンセルについて特に説明もないにもかかわらず、特別に暴利を取ることはできないからです。
キャンセル料に関する規定が書かれていない場合に限定はされますが、その場合には「キャンセル料について書かれていないので支払う意思はない」と明確に伝えても大丈夫でしょう。
ただし手続きが進んでしまっている場合には、かかった費用の明細を出してもらい、その分について補償しないと「別の損害賠償となる可能性」もあります。
またぶっちゃけこの「相談」というのは非常に有効な方法です。
販売店としては最悪「損しなければ大丈夫」と思っていますから、
- キャンセル料を支払うほどのお金がないので、実費だけで勘弁してほしい
- そもそも聞いていなかったから、お互いの妥協点で解決にしたい
などの相談を持ち掛けると、販売店の損しない範囲で手を打ってくれるケースが非常に多くなります。
販売店としても信用商売となるため、下手に悪評を立てられるぐらいであれば「損しない程度で済ました方が賢い」と考えているわけですね。
そのためキャンセルをする場合には、嫌かもしれませんが絶対に販売店へ相談をしてください。
それが解決への近道ですし、むやみなゴリ押しする行動をとるともっと大きな損をすることになりかねません。
筆者自身もキャンセルを持ち掛けられたケースがありますが、特に手続きもしていない関係で快く承ったことがあります。
その際はキャンセル料の規定もあったのですが、「車は確実に御社で購入する」という確約をいただいたため、無料対応をしました。
筆者が勤務していたディーラーのようなケースは決して珍しいわけではありませんから、怖がらずに一度相談してくださいね。
とにかく相談までのスピードが勝負です!


以上がキャンセル料についての説明でしたが、次章からは「キャンセルしなくても安心・安全な中古車を購入する方法」について説明します。
うまくキャンセルができて「これから新しい中古車を見つけたい」という方や、これから中古車購入するけど絶対にキャンセルすることにはなりたくない人は、ぜひご覧くださいね。
キャンセルしなくて済む「安心・安全な」中古車購入の方法
そもそも論を述べておきますが、キャンセルしなくても良い中古車というと、何をイメージしますか?
そう、品質の良い中古車さえ選ぶことができれば、購入後にキャンセルする羽目にはなりませんよね。
そこで筆者がオススメするのが、ネクステージの非公開車両を購入することです。
というのもネクステージは中古車販売の最大手として有名ですが、中古車の品質管理や長期保証など、他社にはない安心なサービスを提供しているからです。
また万が一の際には実費負担の元キャンセルも可能です。
そのためネクステージの中古車を購入すれば品質も安心でき、さらに万が一キャンセルしたくなったとしても大丈夫なのです。
そしてネクステージの非公開中古車を探せるのが「ズバット車販売」というサービスです。
ズバブーン車販売とは
ズバット車販売は株式会社ウェブクルーが運営する中古車提案サービス。
欲しい車のメーカーや大体の年式などを入力するだけで、中古車販売の最大手ネクステージが理想の1台を探してくれます。
コツは下記のような感じで伝えることです。
- 新車とほぼ同等の軽自動車がほしい、プリウスがほしい
- ディーラー試乗車落ちで5,000km以内の中古車がほしい
- タントで100万以内、新車同等品を提案してほしい
- 通勤にオススメの車を教えてほしい
その後は最寄りのネクステージ店舗で車種の提案を受けるという流れ。それだけで自分の理想に近い中古車に出会えます。
市場には出回っていない優良な中古車が数多くありますので、一度相談してみましょう。
重要なポイントまとめ
どうでしたか?ぜひ、あなたの中古車購入に役立ててください! 最後にポイントと共に、おすすめの中古車購入方法を振り返っておきますね。
なかなか市場に出回らない質がいい中古車をお手軽に見つけたい人は…中古車提案サービス「ズバブーン車販売」を使うのがおすすめです。
- 中古車のキャンセルをするのは、基本的に「できない」というのが正解
- ただし契約書や注文書の内容に記載がない、購入時に説明がないという場合には、キャンセルすることも可能
- キャンセルの可否については「契約書・注文書→手続きの進み具合→補償しなければならない金額」の順に、優先度が高くなる
- キャンセル料を取られたくないのであれば、正直なところ販売店に相談するのが一番の近道で、お互いにとって最も損の少ない解決をすることが可能
- またキャンセルをしたくないのであれば、そもそも最初からネクステージの非公開車両が探せる中古車提案サービスを利用するのがオススメ