こんな悩みをスッキリ解消
- スピード違反で捕まらない方法を知りたい人
- スピード違反で捕まった後の流れを知りたい人
- もし捕まったらどんな処分が待っているのか知りたい人
車に乗る人にとって、スピード違反は割とメジャーな違反。
しかし反則金も地味に高く、何度も痛い目に遭った人も少なくないでしょう。
スピード違反は取り締まりに遭わない方法を知っていれば、捕まることを未然に防げます。
そこでこの記事では、スピード違反について知っておきたい情報を分かりやすく解説。
捕まらない方法はもちろん、万が一捕まった場合の処分内容を詳しく説明しています。
スピード違反の種類は2種類
スピード違反とは、その名の通り、法定速度を超過して走行する違反行為
取り締まられた人も少なくないこの違反、実は一般道と高速道路で減点数や反則金が変わるのです。
ここでは一般道と高速道路のケースに分けて、スピード違反で捕まった時の罰則を紹介していきます。
一般道で捕まった場合
一般道を走行中にスピード違反で捕まった場合、以下の表の減点と反則金を納める必要があります。
速度超過 | 減点 | 反則金 |
---|---|---|
15km/h未満 | 1点 | 9,000円 |
15~20km/h未満 | 1点 | 12,000円 |
20~25km/h未満 | 2点 | 15,000円 |
25~30km/h未満 | 3点 | 18,000円 |
30~50km/h未満 | 6点 | 6~10万円 簡易裁判によって金額が決まる |
50km/h以上 | 12点 |
高速道路で捕まった場合
高速道路を走行中にスピード違反で捕まった場合は、一般道と減点と反則金の額が異なります。
速度超過 | 減点 | 反則金 |
---|---|---|
15km/h未満 | 1点 | 9,000円 |
15~20km/h未満 | 1点 | 12,000円 |
20~25km/h未満 | 2点 | 15,000円 |
25~30km/h未満 | 3点 | 18,000円 |
30~35km/h未満 | 3点 | 25,000円 |
35~40km/h未満 | 3点 | 35,000円 |
40~50km/h未満 | 6点 | 簡易裁判によって金額が決まる |
50km/h以上 | 12点 |
高速道路では最高速度が100km/hに設定されていることもあり、スピード違反に対する罰則が細かくなっています。
一般道では30km/h以上のスピード違反は簡易裁判となりますが、高速道路では40km/hオーバーまでは簡易裁判になりません。
スピード違反には、走行する道路によってこうした違いがあるので覚えておきましょう。
スピード違反による減点と反則金は以上ですが、理想は捕まらないこと。
そこで次章では、スピード違反はどうやって取り締まっているのかを紹介していきます。
スピード違反の取り締まり方法
スピード違反は基本的に現行犯ですが、中にはそうではない場合もあります。
つまり、その場で捕まらなかったらセーフとは言い切れないのです。
そこで本章では、スピード違反はどうやって取り締まっているのか、その3つの方法を分かりやすく紹介していきます。
スピード違反取締り方法3つ
- 方法1.オービス
- 方法2.ネズミ捕り
- 方法3.覆面の追跡
方法1.オービス
オービスとは「自動速度違反取締装置」と呼ばれるもので、スピード違反をした車を撮影して取り締まる方法
道路上または道路横に設置されていることが多く、レーダーや道路に埋め込まれた装置を使ってスピード違反を検知します。
スピード違反をしている車を見つけたらナンバープレートと運転者を撮影し、警察のデータセンターに送信。
後日、警察署から自宅に、出頭命令が届くという仕組みです。
対処法としては、オービスは設置場所より手前に「速度自動取締機設置路線」という看板が最低2ヶ所以上に設置されています。
常に道路上の看板を見ることを心がけ、オービス手前の看板を見落とさないようにしましょう。
オービスに関しては、下記記事で詳しく解説しています。
方法2.ネズミ捕り
ネズミ捕りとは、スピード違反取締り方法の通称で、道路横に設置した機械で走行する車の速度を測るというもの
速度計測地点に機械と警察官が立っており、スピード違反をした車はその少し先の地点で警察官に止められます。
その後広い場所に移動させられ、スピード違反の証拠データを基に反則金などの説明を受けます。
計測地点の警察官がナンバーや車種などを全て覚えているので、言い逃れは不可能。
見通しの良い、スピードを出しすぎてしまいそうな道路で行われているのが特徴です。
対処法としては、そのような道路では法定速度を守ること、周囲の車のスピードに合わせることが挙げられます。
方法3.覆面の追跡
高速道路で多い取り締まり方法が、覆面パトカーで追跡するというもの
スピード違反をしている車の後ろにつき、レーダーを照射して速度を計測。
違反が確認できた時点でサイレンを鳴らし、違反車両を停止させる方法です。
最もシンプルな方法ですが、後ろに気を配るドライバーが少ないこともあり捕まる人が多いと言われています。
対処法としては、後ろにセダン型の乗用車が走っている時は法定速度に落とすなどが有効です。
これがスピード違反の取り締まり方法です。
しかし、対処法を学んでおけば捕まらないというわけではなく、どうしても捕まってしまうこともあります。
その時の流れを次章で説明していきます。
スピード違反になった後の流れ
スピード違反で捕まってしまった場合、超過した速度に応じてその後の流れが変わります。
その後の流れは3パターンに分けることができるので、ここではその流れを説明していきます。
スピード違反をした後の流れ3パターン
- パターン1.単なる減点&反則金の場合
- パターン2.免停の場合
- パターン3.免取の場合
パターン1.単なる減点&反則金の場合
軽微なスピード違反の場合、1〜2点の減点と反則金だけで対応が済んでしまいます。
これは行政処分と呼ばれ、反則金を納めることで罪が許されるというもの。
一時的に手元の現金は無くなりますが、最もカンタンな処分と言えるでしょう。
スピード違反をした直後、警察官から超加速度に応じた減点を告げられ、反則金を納める紙を渡されます。
これがよく言われている「青キップ」と呼ばれるもの。
その青キップを持って銀行または郵便局に行き、反則金を納めます。
これだけでスピード違反に対する処分は終了し、何事もなく日常生活に戻ることができるのです。
パターン2.免停の場合
減点された点数が一定の基準を超えると、点数に応じた免許停止処分が下されます。
何点で何日の免停になるのか、わかりやすい表にしたのでご覧ください。
免停期間 | 30日 | 60日 | 90日 | 120日 | 150日 | 180日 |
---|---|---|---|---|---|---|
前歴なし | 6~8点 | 9~11点 | 12~14点 | 免許取消処分 | ||
1回 | 4~5点 | 6~7点 | 8~9点 | 免許取消処分 | ||
2回 | 2点 | 3点 | 4点 | 免許取消処分 | ||
3回 | 2点 | 3点 | 免許取消処分 | |||
4回 | 2点 | 3点 |
過去に一度も免停になったことがない人の場合、6点以上の減点で免停となります。その後1年間無事故無違反であれば、この前歴はまた0になります。
仮に無事故無違反でなくても、3年が経過すれば前歴は消えます。しかしスピード違反を繰り返すといつまでも前歴がなくならず、免取のリスクが高まるので注意しましょう。
免停時の流れは、スピード違反をした後、自宅に免停になる旨が記載された書類が届きます。
その書類には、運転免許停止処分者講習の案内があり、免許センターでこの講習を受ければ免停期間が短縮されます。
もし受けない場合、出頭して免許証を預けた瞬間から免停期間がスタートします。
パターン3.免取の場合
上記の表で免許取消処分となってしまった場合、スピード違反をした数週間後に「意見の聴取」というものが簡易裁判所で行われます。
これは面接のようなもので、どうして違反を犯してしまったのかを聞かれるというもの。
この際の受け答えによって、処分内容の重さが変わることがあります。
この「意見の聴取」の結果免許取消処分となってしまった場合、その場で「運転免許取消処分書」というものが渡されます。
免許証が回収され、意見の聴取で決まった欠格期間中は運転免許を再取得することができません。
免許取消処分の場合は反則金ではなく罰金となり、簡易裁判で罰金額が決定します。
大体10万円前後の罰金となり、これを支払ったら終了です。
これがスピード違反をした後の流れですが、違反内容によっては非常に重い罪に問われることがわかります。
そこで次章では、スピード違反で取り締まりに遭わないための方法を紹介していきます。
スピード違反で取り締まりに遭わないための注意点4つ
楽しく車に乗るためには、スピード違反の取り締まりに遭わないことが一番です。
そこで本章では、取り締まりに遭わないための方法を4つ紹介します。
スピード違反で取り締まられない方法4つ
- 方法1.制限速度+1割未満で走行する
- 方法2.高速走行中は「後ろについたセダン」に注意する
- 方法3.「速度自動取締中」の看板に目を向ける
- 方法4.見通しの良い&制限速度の低い道路は「あえてゆっくり」
制限速度+1割未満で走行する
スピード違反は制限速度で走るのが一番安全ですが、+1割くらいであれば取り締まられる心配はあまりありません。
一般道であれば+10キロくらい、高速道なら+15キロくらいであれば安全圏と言われています。
高速走行中は「後ろについたセダン」に注意する
スピード違反を取り締まる覆面パトカーは、基本的にセダン型の乗用車です。
必ず制服の警察官が2人乗車しているという特徴があるので、その点に気をつけて覆面パトカーを見破れるようになりましょう。
昔はアンテナの位置や車名エンブレムの違いなどで見破れましたが、今は市販車と何ら変わりないので注意が必要です。
「速度自動取締中」の看板に目を向ける
スピード違反の取り締まりをしている場所には、必ず看板が設置されています。
覆面パトカーが多い場所にもそれを知らせる看板があり、オービスの手前にも看板があります。
こうした看板を見落とさないようにするだけで、取り締まられる確率はかなり下がります。
見通しの良い&制限速度の低い道路は「あえてゆっくり」
見通しが良いにも関わらず、制限速度が低めに設定されている場所は、高確率でスピード違反の取り締まりをしています。
長い下り坂や直線道路は特に注意が必要です。こうした場所を走る際は、あえてゆっくり走行するようにしましょう。
周囲を見渡し、他の車の速度に合わせるなどの対策も有効的です。
まとめ
- スピード違反は一般道と高速道路で処分が異なる
- 取り締まり方法は「オービス・ネズミ捕り・覆面パトカー」の3種類
- スピード違反の結果、免停や免許取消処分になることがある
- 取り締まりに遭わないためには周囲の道路状況を見ることが大事