走りで評価するVW e-Golfの実力【試乗】


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◇e-Golfのスペック

VW・e-Golfは、2013年9月のフランクフルトモーターショーで発表されました。世界の自動車メーカーの中では比較的早いEVの市販車発表だったと言えます。日本では翌2014年の10月にいったん発表したものの、航続距離の問題などによって全世界的に販売見直しがなされたため、実際に発売されたのは2017年10月になってからのことでした。この時、航続距離は301kmでした。

見た目は、世界的なベストセラーカーであるGolfとまったくといっていいほど同じです。強いて言うならば、青がワンポイントカラーとして使用されていることですが、ひと目見ただけではなかなか見分けることは難しいでしょう。実はこの点が、これまでのEVと違って画期的だったのです。

日産・リーフやBMW・i3、そしてテスラのクルマたちなどは、どれもEV専用設計のボディに加え、エクステリア、インテリアデザインとも革新的で、いかにも未来のクルマといった感じでした。それはそれでひとつの戦略だとは思いますが、もしガソリン車と同じように普及するとしたら、「普通のクルマ」も絶対に必要です。その名の通り大衆車を製造してきたVWだからこそ、限られた人のためのEVではなく、普通のクルマとしてのEVとしたのでしょう。それは、EVが普及するステップとして必ず通る道です。そういった意味で、e-Golfは画期的だったのです。

◇GTIかe-Golfか

EV特有のシームレスな加速は、EVの魅力の1つです。ゼロ発進から最大トルクを発揮するEVは、チューニング次第ではガソリン車とは比べ物にならないほどの加速をします。EVというと上述の通り環境問題と関連して語られることが多いですが、本来、EVのドライバビリティはとても高いのです。

VWも、人々に運転する楽しさを与え続けてきたメーカーの1つです。Golfが世界中の自動車メーカーのベンチマークとされているのも、その走りの良さが大きな要因です。したがって、e-Golfのおいてもドライバビリティは相当に研究されているようです。

発進時の加速の良さは、EVの特性を存分に活かし、シームレスかつ伸びやかな走りを実現しています。一方で、EVの欠点の1つとして、中高速域での伸びがないことが挙げられますが、e-Golfの場合、巧みなパワーコントロールによって、日本国内で想定される速度域に関しては高速道路も含めてまったく力弱さは感じられませんでした。200km/hを超えるような最高速チャレンジにおいてはガソリン車に分があるかもしれませんが、日常使用ではまず不満はありません。

ハンドリングや走行安定性、サスペンションの具合といったいわゆる乗り心地に関する部分についても抜かりはありません。それはそうでしょう。ベースはあのGolfなのですから。このクルマの全体的な完成度の高さは、ベースがGolfであるということをお伝えすればそれでじゅうぶんと言えるのではないでしょうか。

e-Golfに関して言えば、Golfのエコバージョンではなく、GTIのような上級モデルの1つと考えると良いかと思います。実際、GolfでありながらふつうのGolfよりも付加価値が付いているという意味では、GTIと並べて考えるべきものです。

実際にはEVの普及はまだまだ時間がかかるとは思いますが、条件さえ整えば、今現在でもe-Golfはおすすめのクルマです。


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