日産スカイライン200GTt Type P試乗インプレ【乗り心地はどうだった!?】


スポンサーリンク

乗り心地、振動、騒音はどう?

日産スカイライン200GTt Type-P 試乗 正面
サスペンションは、前:ダブルウィッシュボーン式、後:マルチリンク式を採用。フロントサスはV36型スカイラインからの踏襲ですが、リアサスペンションは、フーガやシーマに使われている高級マルチリンクを採用し、より高級でスポーティな乗り心地を目指し、スカイラインに合わせたリファインが施されています。

そのサスペンションの効能か、首都高速60km/h走行時の路面の継ぎ目のような、単発のショックが入る突起路面では、当たった際のショックは低く、角が丸い衝撃になっていました。

しかし、50km/h程度の中低速でやや粗い路面を走ると、上屋が揺すられることなくなめらかにスーッと通過してほしい期待に反して、上屋がバタバタと跳ね上げられる印象がありました。

対して、東名高速道路100km/hの様な追い越し車線で直面する大きなうねりのシーンでは、上屋がフワつくような上下動は小さく、安心できました。この両端のシーンの両方をクリアするには、上屋のバタつきを抑える柔軟さと、余計な上下動の抑制という、背反性能を両立する必要があります。そのうえで、Type Pはフワつきを抑えた硬めのセッティングにふっている様です。

ロードノイズに関しては、サーというノイズレベルは下がり、V36に対しては明らかに静かになりました。日産の中では、新型リーフに次ぐノイズの低さと感じます。相当静かになりましたので、長距離移動でも快適に移動ができると考えられます。

ただし、BMWやベンツ、レクサスなどの競合車は、同等以下のノイズレベルであり、キャッチアップがまだできていない段階だと感じます。

ロードノイズを下げるには、タイヤ、サスペンション、車体剛性(固有値配列)など、多岐の対策が必要になり、一日二日の開発では改善しません。ハンドリングや乗り心地の性能に跳ね返りないよう、根気強く、設計していく必要があると感じます。
 
またエンジン音に関しては、冒頭にも述べた通り、「ガーガー」という加速サウンドが盛大に鳴る残念な音質です。

1世代前のV36スカイラインType Pに乗っている筆者としては、日産製V6 2.5Lの加速サウンドの方がはるかによく感じます。

推測ですが、ダイムラーから購入したパワーユニットをそのまま積んでいるわけではないはず。サウンドチューニングが適切になされているのか、それともこの音質で良いとメーカー側が判断したのか、疑問が残ります。

ベンツが同じエンジンを積んでいるから平気、同じ音質をしているから良い、というベンチマーク視点だと、特に乗り換え目的のお客様の期待を裏切ることにもなります。

スカイラインを買うという判断をするお客様へ、日産らしさ、日産サウンドとはこれだ、という「こだわり」を持っていただきたかった点です。

まとめ

V37スカイラインType Pは、「快適に運転できるクルマ」です。それは、「きちんとまっすぐに走る」という、プレミアムカーとして外してはいけない「当たり前性能」を満たしていると言えます。

「音質」に関しては書かせていただきましたが、スカイラインファンだからこそ、の愛情ということで、ご愛嬌ください。


ライター:吉川賢一

肩書:モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター
11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。


スポンサーリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です